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「首相案件」スクープは安倍政権終焉の引き金

足元では「官僚たちの反乱」相次ぐ

2018年4月13日(金)

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相次ぐ問題は、官僚たちが「わざと起こした」と感じざるを得ない

 このところ、官僚たちに起因する問題が相次いでいる。しかも、それらはいずれも「不自然」なところがある。

 例えば、防衛省が存在を否定していた南スーダン国連平和維持活動(PKO)に関する日報と、陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が見つかった問題だ。

 イラク派遣時の日報が見つかったのは1月12日。それを防衛大臣が認識したのが、3月31日 だ。さらに4月4日には、防衛大臣は実は去年の3月時点でわかっていたいたことが明らかになった。1年余りもなぜ隠蔽を続けたのか。自衛隊がイラクに派遣されたのは何年も前のことである。なぜ、今頃当時の日報が見つかったのか。しかも、1月12日に見つかった時に、なぜ即座に防衛大臣に報告しなかったのか。その後、さらに航空自衛隊の日報も秘匿されていたことがわかった。

 これらの問題は、ひどい出来事というよりは、防衛省が自ら恥をさらけ出しているようにも感じる。

 防衛省側から見れば、全てが明確になってから発表するほうが、社会から受けるダメージが少ないはずだ。それを、なぜわざわざ発表しては覆すようなことを繰り返しているのか。

 一連の出来事は、防衛省自身が国民に対して「我が省庁はこんなにひどい有様なのだ」「これほどまでに隠ぺい体質が浸透しているのだ」ということを知らしめているように感じざるを得ない。

 マスメディアも野党も、防衛省に「シビリアンコントロールが全く効いていない」と批判しているが、防衛省自身がわざわざそう言わせるように行動しているのではないだろうか。

 今回の加計文書問題のスクープも同様だ。森友文書改ざん問題が国民の注目を集めている時期に、なぜ公表するのだろうか。考えてみればこれは最悪のタイミングであるのに。

 森友問題もそうだ。3月2日の朝日新聞のスクープ記事で、森友学園への国有地売却に関する文書を財務省が書き換えていたことが明らかになった。朝日新聞が自信満々に報じたことで、「これはリークされた情報だろう」という憶測が広がっていた。しかも事情通たちの間では、大阪地検がリークしたととらえられている。

 その後、NHKが衝撃的なニュースを報じた。森友学園への国有地売却問題について、近畿財務局が大阪航空局に地下のごみの積算量をかさ上げするように依頼していたことが明らかになった。

 NHKは、よほど確証がなければ報じない。信憑性の高い情報源としては、大阪地検と考えると自然だ。

 この問題が明るみに出ると、財務省の太田充理財局長は「それは事実だ」と認めてしまった。となると、国有地8億円の値引きの背景には、尋常ならぬ理由があったのではないかと感じる。

コメント21件コメント/レビュー

こんな足の引っ張り合いの先に、何があるのだろう。
日本の人口が減る50年先、100年先、今の時代のことを歴史の教科書にどのように書かれれいるのだろう。
もっと将来を見据えた、本質的な議論が、今、なされるべきではないのでしょうか。(2018/04/15 01:37)

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「「首相案件」スクープは安倍政権終焉の引き金」の著者

田原 総一朗

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

ジャーナリスト

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」等のキャスターを務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

こんな足の引っ張り合いの先に、何があるのだろう。
日本の人口が減る50年先、100年先、今の時代のことを歴史の教科書にどのように書かれれいるのだろう。
もっと将来を見据えた、本質的な議論が、今、なされるべきではないのでしょうか。(2018/04/15 01:37)

戦前にもありましたね、軍事官僚たちが政治を無視して勝手な行動を起こし既成事実化したこと。挙句の果てには、大臣を出さないという手段で気に入らなければ倒閣までしたこと。
田原氏の記事通りなら、この状況で官僚リークに踊っているマスコミと野党を見ると、日本の将来に不安を感じます。
森友問題は論外ですが、加計問題では数十年も獣医学部新設の申請が門前払いされてきた問題が議論されないことに疑問を感じます。これも国益より省益や官僚の既得権を優先した結果ではないのでしょうか。(2018/04/15 00:33)

田原氏の記事もコメントも全て問題の本質からズレている。
第一に「政治主導か官僚主導か」という問いかけは無意味。民主主義の原則からは政治主導に決まっている。問題は「政治主導」とは何かということ。今の政権のように、「全部官邸で決める、ぐだぐだ言うな」というのは、「悪い」政治主導。官僚の専門性を活かしながら、議論に議論を重ねて、最後の「価値」判断として政治の意見を通す、これが「良い」政治主導。今の政権は「悪い」政治主導。そして、官僚がこれに不満ながら従わざるを得ないのは、幹部人事を自分の意向に従うかどうかで決める、今の政権の「恐怖政治」があるから。この点は、田原説は正しい。
第二に、選択肢がないから安倍政権とのコメントが多いが、本当に良いのか?森友・加計のような小さな問題でも「嘘をつく」政権は、もっと大きな問題では、自分の責任を逃れるために当然「嘘をつく」に違いないと考えるのが、当たり前だろう。コメントしている人たちは、戦前の「大本営発表」ばかりで真相を知らされないまま敗戦に至った歴史が分かっているのか。少しばかりちょんぼをするかも知れないが、「嘘をつかない」政権の方がまだましではないのか。(2018/04/14 21:06)

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