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AI戦争で日本は米国の“小作人”になるか

2017年7月21日(金)

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 僕は今、経済産業省が主導する「ソサエティー5.0(第5期科学技術基本計画)」の取材を進めている。これが非常に面白い。産学官が連携し、人工知能(AI)やビッグデータ、ロボットなどの分野に資源を集中し、イノベーションを起こそうという国家プロジェクトだ。

 なぜ、経産省がこんなことを始めたのかといえば、政府も企業も、日本の産業界の未来に危機感を抱いているからだ。

米グーグルはクルマという「ハード」ではなく、自動運転のプラットフォームを握ろうとしている(写真=Bloomberg/Getty Images)

 かつて日本では、任天堂やバンダイ、セガ、コナミ、DeNAなどといったゲームメーカーが急成長し、世界的なヒット作を数多く出していた。彼らの収益力は非常に高く、日本の成長産業の一つだった。

 ところが、風向きは変わった。スマートフォンの登場である。米国のグーグルやアップルが、スマホをゲームのプラットフォームとして構築。日本勢は、そのプラットフォームの上で彼らにサービスを提供するようになった。つまり、日本のゲームメーカーはみんな米国勢の“小作人”になってしまい、業績が振るわなくなった。米国のIT企業に敗れたともいえる。

 今後、他の産業界でも同じ現象が起こりうる。自動車業界で言えばトヨタ自動車やホンダ、電機業界で言えばパナソニックや日立など、日本を代表する企業が、下手をすれば、軒並み小作人化する恐れがあるのだ。

 これが、日本の産業界の最も大きな課題である。

 今、自動車メーカーの最大の目標は、自動運転車の開発だ。AIの実用化で、にわかに自動運転が現実味を帯びてきた。その先頭を走る米グーグルは、ドイツや韓国と組んで、自動車をいわば「大きなスマホ」にしようとしている。

 自動運転車の機能は、様々な技術が融合している。景色を見る、標識や信号を読む、障害物を感知する、ブレーキをかける、アクセルを踏む……。グーグルは、そういった技術をすべて統合したソフトウエアを開発しようとしているのだ。

 グーグルは、自動運転車のプラットフォームである「車載OS」の開発を目指している。先に述べたゲームメーカーと同様、AI戦争に敗れれば、自動車メーカーもグーグルの小作人となってしまう恐れがあるというわけだ。

コメント20件コメント/レビュー

おそらく、この記事は、もう仕事をしていない老人に向けて書かれたものであろうと思う。それならば、この内容で良いと思う。

もし30〜40代のビジネスマン向けなら、かなりズレている。

というのは、そもそもグーグルは今やAIや自動車を先導などしていないし、日本が小作人というのも変な話で、単純に人工知能とスーパーコンピュータの研究は米中のトップ研究者がしのぎを削って戦っている。

その中で、我々個々人が何をするか、何をできるかという話であって、楽観的でも悲観的でもなく、小作人などという大時代的な言葉で一括りにできる話ではない。(2017/07/23 18:33)

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「AI戦争で日本は米国の“小作人”になるか」の著者

田原 総一朗

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

ジャーナリスト

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」等のキャスターを務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

おそらく、この記事は、もう仕事をしていない老人に向けて書かれたものであろうと思う。それならば、この内容で良いと思う。

もし30〜40代のビジネスマン向けなら、かなりズレている。

というのは、そもそもグーグルは今やAIや自動車を先導などしていないし、日本が小作人というのも変な話で、単純に人工知能とスーパーコンピュータの研究は米中のトップ研究者がしのぎを削って戦っている。

その中で、我々個々人が何をするか、何をできるかという話であって、楽観的でも悲観的でもなく、小作人などという大時代的な言葉で一括りにできる話ではない。(2017/07/23 18:33)

自動車メーカーでアフリカ等の新興国向けに輸出を担当する者です。自動車の排気ガス規制や安全法規には、世界的に3つの潮流があります。米国、日本、そしてEUです。この中でEUはEU法規の欧州以外の国々への浸透に努めて来ました。その為、様々の新興国がEUの法規や規制を採用し、EUが母体の自動車メーカーは、各々の母体国の車両をそのまま輸出できます。日本の自動車メーカーが輸出も視野に入れて開発する時を日本、EU、アメリカの3つの種類を作らないとなりませんが、市場が縮小傾向にある日本向けのガラパゴス化した日本の法規や規制に合わせた車両の開発を取り止めた欧州の自動車メーカーも出始めてます。その内、日本の自動車メーカーでさえ、日本向けの開発が重荷になってくるかも知れません、特に台数の少ない商用車に関して。

これは、経済産業省が無為無策だった為です。そう言う意味で、今回の記事は興味深く読みました。(2017/07/23 04:02)

日本は目標を定めたら,その「中へ向かって」突き詰めていく傾向がある。
自動運転やその他の開発もいいが,結局アメリカの”小作人”になってしまう。それはアメリカが『場』を作ることと「関係性:つなぐこと」を得意としているからだ。彼らの発想は「拡大」していく「自由さ」がある。
 生真面目さ,従順さは日本の美点だ。
しかし,もっと自由に,「はっちゃけて」開発に当たらせてあげられないだろうか。
この国の未来に栄光あれ!(2017/07/22 13:00)

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