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「忠臣蔵」から考える“転職の見極め方”

“失業中”大石内蔵助は隠遁先の京都で何を思ったか

2017年2月25日(土)

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大石神社の大石内蔵助石像(写真:殿村美樹、以下同)

 新生活が始まる春になると、「私の人生、このままでいいのかなぁ」と思う人が増えるようです。なかには思い切って転職を考えるビジネスパーソンもいるかもしれません。しかし転職はキッカケがなければ、なかなか踏み出せないものです。

 今回は「忠臣蔵」で有名な大石内蔵助が京都に滞在していた時のエピソードから、転職についてあれこれ考えてみたいと思います。

 「えっ?なぜ忠臣蔵で転職なの?」と疑問に思う方は多いでしょう。もちろん定説では、大石内蔵助と転職はまったく関係ありません。むしろ主君への忠誠を全うしたのですから、転職とは真逆といってもいいでしょう。

 ただ、大石内蔵助を一人の人間として見ると、「討ち入りは転職活動だったのではないか」と思える節があるのです。特に、大石内蔵助が京都の山科に残したエピソードには「討ち入りを果たして自分も死ぬ」とは考えていなかったような節がちらほら見えるのです。

 あくまで独自の視点ですが、さっそく大石内蔵助が残した京都のエピソードに迫ってみましょう。

大石内蔵助はフツーのサラリーマンだった?

 まず「忠臣蔵」はどんな物語か、振り返ってみましょう。

 江戸時代初期、赤穂藩主・浅野内匠頭が江戸城の松の大廊下で、旗本の吉良上野介に斬りかかり、吉良は助かったが傷を負った。時の将軍・徳川綱吉は激怒し、浅野に即日切腹を命じた。しかし吉良には何のお咎めもなかった。

 同時に赤穂藩は改易(武士の身分をはく奪し、所領を没収すること)、赤穂城も明け渡しを命じられた。筆頭家老の大石内蔵助と家臣たちは「吉良にも原因があるはずなのに、なぜ赤穂藩だけがこんな憂き目に遭うのか」と反発。主君の恨みを晴らすために吉良邸に討ち入り、主君の仇討ちを果たして切腹した。

 これはまさに主君に対する忠義を貫いたヒーローたちの物語。今も人々の心をとらえて離さないのは、赤穂浪士たちの一途な想いと潔さが心に刺さるからでしょう。ただ裏を返せば、「命をかけて忠義を尽くすなんて、私たちにはとてもできない」といった“非現実的な憧れ”があることは否定できません。誰もできないことをやり遂げたからこそ、彼らはヒーローなのです。

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「「忠臣蔵」から考える“転職の見極め方”」の著者

殿村 美樹

殿村 美樹(とのむら・みき)

PRプロデューサー

株式会社TMオフィス 代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科MBAプログラム「地域ブランド戦略」教員、 関西大学「広報論」講師も務めるPR専門家。「今年の漢字」プロデュース、「うどん県」の全国PR戦略などを手掛ける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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