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トヨタ「モビリティ戦略」の次の狙い

「Winner Take All」の世界でゲームチェンジ狙う

2018年3月9日(金)

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自動運転に関する日米の技術格差、「竹槍と航空機」

 「クルマの自動運転はGoogle(グーグル)の独壇場で、万に一つも日本車メーカーの勝ち目などあるわけがない」

 それが多くの人の本音ではないだろうか。世界で初めて公道実験を行ったのもGoogleだし、自動運転の根幹となるAI(人工知能)研究でも圧倒的大差で世界をリードするのはGoogleやFacebook(フェイスブック)など米国のITジャイアントだ。日米の技術格差をAI研究の第1人者である東京大学の松尾豊特任准教授が「竹槍と航空機」とたとえるほどだ。

 2016年12月、Googleの親会社アルファベットは自動運転技術のスピードアップのために開発部門をWaymo(ウェイモ)として分社、独立。そのWaymoが運転手のいない完全自動運転での配車サービスをなんと2018年中に開始すると発表した。

2017年8月、米シリコンバレーを走るWaymoの自動運転車。ベースとなっているクルマは、クライスラーのPacifica(パシフィカ)。(写真:unitysphere/123RF)

 米国でもハンドルもブレーキペダルもない完全自動運転車は安全基準から外れるため、Waymoは自社が開発した自動走行車を規制の対象から外すよう当局に働きかけていた。だが簡単には実現しないとなるや、自社の開発車両の使用を見切り、クライスラーのミニバンにWaymoの自動運転システムを搭載し、一般向けの配車サービスを始めてしまうという。購入台数は数千台規模を計画しているようだ。

 延べ650万キロに及ぶ公道実験、豊富な資金力と人材をバックとした技術的優位に加えて、規制を破壊していく圧倒的なパワー。「竹槍と航空機」の例え通り、日本の自動車メーカーには勝ち目はないと多くの人が考えているのではないだろうか。OSは大半をGoogleが提供し、データもGoogleに押さえられてしまったスマホの二の舞になるイメージだ。

オーナーカーとサービスカー、異なる自動運転の「質」

 だが自動運転の世界はそう単純なものではない。

 私たちは自動運転と聞くと、ついつい自分が運転するクルマ(オーナーカー)をイメージしながら考えてしまうが、GoogleなどIT企業はタクシーやライドシェア、あるいはバスなどの「サービスカー」が大前提になっている。

コメント11件コメント/レビュー

バスの運転手の職が無くなるんだろうなと思ったが、自動運転が自動車よりも簡単そうな電車の運転手は無くならないのはなぜだ?それとも一緒に無くなるのかな?(2018/03/13 12:24)

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「トヨタ「モビリティ戦略」の次の狙い」の著者

財部 誠一

財部 誠一(たからべ・せいいち)

経済ジャーナリスト

1980年、慶應義塾大学を卒業し野村證券入社。出版社勤務を経て、1986年からフリーランスジャーナリスト。BSイレブンの「財部誠一の『異見拝察』」などTVやラジオで幅広く活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

バスの運転手の職が無くなるんだろうなと思ったが、自動運転が自動車よりも簡単そうな電車の運転手は無くならないのはなぜだ?それとも一緒に無くなるのかな?(2018/03/13 12:24)

文中『サービスカーとオーナーカーとでは、求められる自動運転システムのコンセプトがまったく違う。』という記述があるが、完全自動運転車が普及した時には、私にとっては何の違いも無い。何故『マイカー』を持っているかと言えば、玄関を出たところから気軽に好きな場所に行ける手段として便利だからだ。運転が好きで運転そのものを楽しむ人にとっては『人車一体』になれる『乗り馴れた車』として『オーナーカー』が必要なのだろうが、単に便利な移動手段と考えている向きには、呼び出して5分以内に指定場所に迎えにきてくれるならば、やれ車検だ、やれタイヤ交換だという面倒な事が一切発生しない完全自動運転のタクシーやカーシェアリングを選ぶ事は間違いない。タクシーは現状では人件費がコストの70%以上を占めているが、これが激減する事は間違いない。タクシーの呼び出しも、基本的にPCやスマホからの依頼に限定すれば、コストは半分以下になり、値段も半分以下になると想定出来る。私の場合、駐車場は自宅の庭で十分だが、庭が無くて駐車場を借りている人も地方都市ですら多い。そういう人達にとってはマイカーは金食い虫でしか無い。恐らく、最終的にはマイカーを持つのは10%程度の人だけになるだろう。瞬間的に見れば、国内に普及する乗用車数は減るが、稼働率が高いので回転が早く、乗用車需要は大幅には落ち込まないだろう。然し、駐車場需要は3分の1程度まで減ると思っている。この様なマイカーから自動運転サービスカーへの切り替えには10年程度を要する。まだ十分走れるのにマイカーを処分してサービスカー利用に切り替える人は少なく、乗り換え時期に切り替える人が殆どだろう。この切り替え時期に、私なら『ちょい乗り』で市内を買い物や習い事で通う足として、超小型EVを使いたい。燃費は夜間電力で格安だし、超小型EVは車検も適用しないか、しても簡易的なものでメンテナンス費用も安上がりで済む。車の自動運転化とEV化は同時ではなく、自動運転化の普及が先行する。EV化は日本の場合、環境問題よりも電池コスト次第。以上は素人である私の見通しであり、カーメーカーは、生き残りを賭けて色々なケースを想定して対策を考えている事だろう。「e-Palette」を見て、『トヨタが未来に賭ける』と思うのは早計に過ぎる。(2018/03/10 08:36)

日本人には文化的に完全自動運転を受け入れる素地があるのだろうか?ちょっと気になるところです。日本人って「地球は丸い」とか「地球は太陽の周りを回っている」とか言うと火あぶりにするような文化的気質だとおもうのですがどうなるのでしょう。完全自動運転も火あぶりにされるのでしょうか?(2018/03/09 20:15)

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