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部下のやる気は「ほめ」で引き出せ

具体的に、公平に、ていねいにほめる

2017年1月25日(水)

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成長させてやりたいと「考えている」「願っている」だけでは駄目

 あなたは管理職として、部下をもっと成長させてやりたいと常に考えているでしょう。少しでも早く一人前になってもらいたい、そして自分をも追い越すほどに出世してもらいたい。あなたはそう心から願っているのに、当の部下は「親の心子知らず」で、今日もちゃらんぽらん…。

 よくある光景ですが、これは部下が悪いのではありません。彼を成長させるべく具体的な行動を取らないあなたが悪いのです。

 優秀な管理職は、その優秀さゆえに往々にして「黙っていても部下は育つ」と思い込んでいるものです。自分自身が「見て」「盗んで」仕事を覚え、成長してきたからでしょうね。しかし、当たり前のことですが部下はあなたのような才覚を持っているわけではありません。あくまでも普通の人なのです。

 普通の人を育てるには、手をかけ目をかけしてやらなければいけません。成長させてやりたいと「考えている」「願っている」だけでは駄目です。

 ではどうしたらいいのか。部下の能力を伸ばすには、手間を掛ける必要はありますが、お金はさほどかかりません。ただ、ほめればいいのです。落語の『子ほめ』よろしく、なにかにつけて大げさなくらいほめてやってください。ほめるだけで部下は伸びます。

部下の能力を伸ばすには、ほめることが不可欠だ。(写真:PIXTA)

「ほめ」は具体的でないと部下には伝わらない

 と、ここまでお読みになって、あなたはもしかしたら「部下をほめるくらいのことはちゃんとやっている」とお感じになっているかもしれません。ほめていらっしゃるのなら大変けっこうなことですが、私が危惧するのはただ漫然と「○○さん、がんばったね」などというようなほめ方をしてはいないかということです。

 それではまったく相手の心に届きません。そういう抽象的な言葉は、下手をすると「お前のことなんか見てないよ」というメッセージにすり替わります。

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「部下のやる気は「ほめ」で引き出せ」の著者

小山 昇

小山 昇(こやま・のぼる)

株式会社武蔵野 社長

1948年山梨県生まれ。76年に武蔵野に入社し、89年から現職。赤字続きの同社で経営改革を断行。2000年、2010年に日本経営品質賞を受賞。ダスキンの加盟店業務の傍ら、550社以上に経営を指導。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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