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「できない」人材だからこそ役に立つことがある

優秀な人は「できない」人のことがわからない

2017年11月10日(金)

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仕事を教える人間は、“優秀”である方がいいというわけではない。(写真:grinvalds/123RF)

「教える」とは大変な知的作業であり成長機会である

 以前の当連載『新入社員を部下の成長機会に活用する』で、新入社員の教育係として一番ふさわしいのは、彼よりもほんの“ちょっとだけ”優秀な社員、すなわち入社2~3年目くらいの社員だ、という話をしました。

 つまり、熱心な管理職は「教育係には優秀な先輩社員を」と考えるが、右も左もわからない新人に「優秀な」社員のほどこす教育など高度すぎて理解できない。新人のレベルに適合した「そこそこ」の教育を与えるほうが、彼の成長はずっと早くなる。なにより、その「そこそこ」レベルの先輩社員も、「新人を教育する」という機会を持つことで大きく成長する。この件に関して、ちょっと追記をしておきたいと思います。

 あなたは多くの日経BPのコンテンツ群の中から、拙稿を探してお読みくださっているからきっと優秀な方です。優秀なのは大変結構ですが、しかし「名選手、かならずしも名監督ならず」という言葉があるように、優秀な人は往々にして「できない」人のことに想像力が及びづらいことがある。それを私は危惧する。

 あなたはもしかしたら、上記リンクの連載を再読くださってなお「まだまだ半人前の部下を新人の教育係につけるのは不安だ」とお思いかもしれない。だとしたらあなたは、その優秀さのゆえに部下の能力を信じきれていないのではないでしょうか。

 「教える」とは、ものごとを系統立ててアウトプットすることです。先輩社員は教えるにあたって、頭の中にある雑多な知識や情報をきちんと再構築せざるを得ません。これまであやふやだったこと、「なあなあ」ですませていたことを改め、教える事柄について理解を深めておく必要もあります。これは実は大変な知的作業です。前段で「先輩社員も成長する」と書いたのは、ここに理由があります。

コメント6件コメント/レビュー

そこそこレベルの先輩社員を新人の教育係にすることで教育係を成長させるというのはうまいやり方で、効果もあると思います。ただ、先輩社員の人選が難しいと思います。優秀過ぎてもいけないし、「なあなあ」ですましてきたことを、そのまま教えてしまういい加減な奴もいますからね。ここに書かれていることは、考え方は単純でわかりやすいのですが、実行は結構難しいと思います。
△マニュアルの話は、優秀な社員が作ったマニュアルは使えないというのは、間違いですね。単に経験豊富で仕事の仕方を知っているだけのあまり優秀でない社員に作らせた結果だと思いますよ。本当に優秀なら、初めてその仕事をする者の気持ちや技量を推測、調査してちゃんと仕上げるはずです。まあ、そこまで優秀な社員は少ないので、記事にあるやり方はうまい方法だと思います。ただ、それも継続性がないとダメで、マニュアルを継続して改善していくという風土をうまく作っているからこそできることだと思います。(2017/11/13 22:36)

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「「できない」人材だからこそ役に立つことがある」の著者

小山 昇

小山 昇(こやま・のぼる)

株式会社武蔵野 社長

1948年山梨県生まれ。76年に武蔵野に入社し、89年から現職。赤字続きの同社で経営改革を断行。2000年、2010年に日本経営品質賞を受賞。ダスキンの加盟店業務の傍ら、550社以上に経営を指導。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

そこそこレベルの先輩社員を新人の教育係にすることで教育係を成長させるというのはうまいやり方で、効果もあると思います。ただ、先輩社員の人選が難しいと思います。優秀過ぎてもいけないし、「なあなあ」ですましてきたことを、そのまま教えてしまういい加減な奴もいますからね。ここに書かれていることは、考え方は単純でわかりやすいのですが、実行は結構難しいと思います。
△マニュアルの話は、優秀な社員が作ったマニュアルは使えないというのは、間違いですね。単に経験豊富で仕事の仕方を知っているだけのあまり優秀でない社員に作らせた結果だと思いますよ。本当に優秀なら、初めてその仕事をする者の気持ちや技量を推測、調査してちゃんと仕上げるはずです。まあ、そこまで優秀な社員は少ないので、記事にあるやり方はうまい方法だと思います。ただ、それも継続性がないとダメで、マニュアルを継続して改善していくという風土をうまく作っているからこそできることだと思います。(2017/11/13 22:36)

このやり方だとトライアンドエラーになるんじゃないかと思う。経験者や有識者の視点をいれないと”ひやり””はっと”レベルの内容に気が付かず必ずエラーが起きる。(2017/11/13 18:34)

小山社長、いつも記事を拝見させていただいております。

今回はマニュアルについて、大変参考になりました。
私の職場では、マニュアルが作られていないことが多く、皆が好き勝手なやり方をしています。
些細な仕事であれば、マニュアルがなくても相応の仕事ができるでしょうが、大きな会社のイベントなどでは大変困ってしまいます。

社員が育たないのも、こうした訓練がなかった事にあります。
何事も人からしか学ぶことはできませんが、こうした仕事のやり方もまた統一したマニュアルを考えなくてはなりません。(2017/11/10 16:07)

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