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プーチン大統領、W杯で朝鮮半島問題にくさび

米朝首脳会談の直後に北朝鮮ナンバー2がモスクワ入り

2018年6月21日(木)

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ロシアのプーチン大統領は北朝鮮ナンバー2の金永南氏をワールドカップに招待し、会談した(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 6月14日にロシアで初めてとなるワールドカップが開幕した。世界最大のスポーツの祭典は、外交の舞台でもある。緊張関係にある欧州各国首脳が開会式に出席しなかった中で、注目されたのは北朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南(キム・ヨンナム)委員長だ。

 金氏は北朝鮮がワールドカップに参加しないにもかかわらず、ロシアのプーチン大統領から招かれた。同氏は1998年の憲法改正により対外的に国家元首の役割を担う立場にあり、金正恩(キム・ジョンウン)委員長に次ぐナンバー2の実力者とされている。ワールドカップ関連の行事に参加した後、6月15日にプーチン大統領と会談した。同氏がモスクワ入りしたのは、実は世界に注目されたシンガポールでの歴史的な米朝首脳会談の直後であった。

 ロシアメディアは当初、歴史的な米朝首脳会談を強く意識し、北朝鮮関連の話題をしばらく大きく扱っていなかった。しかし、金氏のモスクワ入りが決定してからは、積極的に取り上げている。

 昨年来、ロシアメディアは米朝間で「言葉の戦争」が起き情勢が緊迫化したと伝えていたが、今回の報道のトーンはそれとは異なり、露朝外交の活発化を示唆する内容となっている。

 実際、北朝鮮を訪問していたラブロフ外相は5月31日、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相との会談後、金正恩委員長とも会談した。今回の北朝鮮訪問はラブロフ外相にとって9年ぶりであり、ロシア政府関係者にとっては金正恩委員長との初会談となった。

 同会談において、プーチン大統領からの書簡が金正恩委員長に手渡され、同委員長はプーチン大統領からのロシア訪問への招待を受け入れたのである。金正恩委員長は今年9月にウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムに参加する可能性がある。

 ラブロフ外相は、訪朝直前に北朝鮮と韓国との首脳会談実施など外交の活発化を評価しながらも、朝鮮半島問題の本格的な解決に向けて、北朝鮮、韓国、日本、中国、米国、ロシアからなる6カ国会議の重要性を改めて強調した。北朝鮮を訪問中、同外相は、朝鮮半島の非核化は「一気に」達成できるものではないとし、各段階において制裁の緩和と組み合わせながら交渉が進められることの必要性に言及した。

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「プーチン大統領、W杯で朝鮮半島問題にくさび」の著者

菅野 沙織

菅野 沙織(すげの・さおり)

エコノミスト

モスクワ生まれ。中央大学の研究生として来日後、2002年日本に帰化。2006年大和総研入社、2014年から大和証券キャピタル・マーケッツヨーロッパのエコノミスト、2016年から現職と兼務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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