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フードデリバリービジネスは第二段階

勝者と敗者を分けた要因は?

2017年6月8日(木)

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 米国で一時は熱狂的に受け入れられたスタートアップによるフードデリバリーのサービスが今、岐路に立たされている。中でも大きな壁に突き当たっているのは、自社でシェフやキッチンを抱えてきた事業者だ。消費者にとってお得なサービスだったが、採算は成り立っていなかったようだ。

 フードデリバリーは大きく分けて四つ種類がある。第一は独自のメニューを用意し、フリーランスのシェフと提携するなどしてレストランと変わらない食事をデリバリーするサービス。シリコンバレーには「Munchery」や「Sprig」などのサービスがあり、ニューヨークでは「Maple」というサービスがあった(写真1)。

写真1●Muncheryがデリバリーする食事の例
出典:Munchery
[画像のクリックで拡大表示]

 しかしSprigとMapleは最近閉鎖したことが伝えられ、残っているMuncheryも社員をレイオフするなどして苦境に陥って一時の勢いがない。

 第二はレストランの料理をデリバリーするサービスだ。これまでテイクアウトをやっていなかったような高級なレストラン店も含め、様々な飲食店の料理をデリバリーするサービスとしては「Postmate」や「GrubHub」などがあり、ピザショップやハンバーガーショップ、中華料理など近所のレストランならどこでもデリバリーするサービスとしては「DoorDash」「Seamles」「UberEats」などがある。

 こうしたレストランの料理をデリバリーするスタートアップはかなりたくさん存在しており、覚えきれないほどだ。こうした事業者の多くが配達を一般人のドライバーに依頼している。オンデマンドの配車サービス「UberX」や「Lyft」と同じビジネスモデルだ。

大手も参入し始めた「食材キット」

 第三は食材キットを届けるサービスだ。「Blue Apron」(写真2)や「HelloFresh」、「Gobble」といった名前がよく知られている。サービス事業者が独自のメニューを考案しているのは一つめのMuncheryなどと同じだが、Muncheryが「あとは温めるだけ」という状態まで調理した料理を届けるのに対して、こちらは食材だけが届く。ただし、野菜は切られ、調味料も小分けされて、あとは焼いたり炒めたり、混ぜたりするだけという状態になっている。

写真2●Blue Apronの食材キット例
出典:米Blue Apron
[画像のクリックで拡大表示]

 食材キットは買物に行ったり材料を細かく切ったりする手間なしに、ちゃんと家庭料理の気分が味わえるのが人気のようだ。そのせいか、最近大手の参入も目立つ。大手スーパーマーケットのほか、あのマーサ・スチュアートのブランドも同様のキットを提供し始めている。

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「フードデリバリービジネスは第二段階」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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