• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

アップル出身者が作るAI調理家電

オーブンに高性能GPUとレシピプログラム実装

2017年11月27日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 シリコンバレーでは今、調理家電の世界でもAI(人工知能)革命が進行中だ。米Juneが販売する「June Intelligent Oven」は、米NVIDIAのGPU(画像処理半導体)を搭載し、ディープラーニング(深層学習)ベースの画像認識AIが食材の種類や焼き加減を識別。プロ並みの調理を実現するという。

 米サンフランシスコに拠点を置くJuneが2016年12月に発売したJune Intelligent Ovenは、庫内に取り付けたHD(高精細)カメラが食材を撮影し、深層学習ベースの画像認識AIが食材の種類や状態を識別して、その食材に最適なレシピをユーザーに提案したり、食材の状態に応じた焼き加減を自動的に調節したりしてくれる(写真1)。価格は1495ドルで、自社サイトだけでなく米Amazon.comなどでも販売する。

写真1●食材を画像認識するJune Intelligent Oven
[画像のクリックで拡大表示]

 ユーザーに提案するレシピは50種類。どのレシピもJune所属のシェフが開発したものだ。例えばステーキであれば、オーブンの庫内に入れられた肉の種類が「フィレ」なのか、「トマホーク(骨付き肉)」なのかをAIが判断する。そのうえでユーザーが焼き加減を「ミディアム」「ウェルダン」などと選択すると、あとはオーブンが自動的に調理してくれる。

 June Intelligent Ovenは、カメラ以外にも様々なセンサーを搭載する。庫内の温度を測るセンサーや食材内部の温度を測る差し込み型の温度センサー、食材の重さを量るセンサーなどで、これらのセンサーの情報に基づいてプログラムが6本のヒーターと温度調整ファンを細かくコントロール。庫内の温度を自動的に調節する(写真2)。

写真2●June Intelligent Ovenのコントロールアプリ。どのヒーターが稼働しているかが分かる
[画像のクリックで拡大表示]

AIが完璧な焼き色を実現

 食材の「焼き色」は庫内のHDカメラと画像認識AIがリアルタイムで監視しており、焼きムラが生じないように温度を調整している。例えば、ケーキのように焼きムラが生じやすいメニューでも、June Intelligent Ovenであれば短時間で、しかもきれいに焼き上げられるという(写真3)。

写真3●June Intelligent Ovenによるケーキの焼き上がり(中央)。既存のオーブン(右と左)よりも高速、かつきれいに焼き上がるという
(出所:米June)
[画像のクリックで拡大表示]

 オーブン本体のユーザーインタフェース(UI)は、本体前面の液晶モニターと「ダイヤル」だ(写真4)。かつての「iPod」に似たUIだが、それもそのはず。Juneの共同創業者でCTO(最高技術責任者)を務めるNikhil Bhogal氏は、米アップルで「iPhone」のカメラ開発を担当していたエンジニアだ。iPhoneカメラのパノラマ写真機能や顔認識機能の開発に関わったという。Juneの従業員は40人で、そのうちの半数がアップル出身者なのだという。

写真4●June Intelligent OvenのUI
[画像のクリックで拡大表示]

コメント1件コメント/レビュー

「調理家電を作った経験はなかった。しかし、家電市場は競争が激しいのにレガシーな(設計が古い)製品ばかり。プロセッサの低価格化と性能向上によって、あらゆるデバイスでAIを活用できるようになった今、家電市場でもAIがゲームチェンジャーの鍵を握ると考え、家電市場での起業を決めた。」素人だからできることだと思う。⇒ Pana(松下)さんや象印さん、その他、東芝さんなども、基本的な品質保証とその他いろんな環境や使用方法&経年劣化による保証を考慮すると逃げ腰になりますが、知らない者がベンチャー的に挑戦すると、本気で家電さんも参入せざるを得ないでしょうね。そういう面で、素晴らしいと思いますが、火事ややけど、その他の保証を、損害保険で賄うことで補填するという手を取らざるをえないでしょうね。。。またまた、保険屋さんの稼ぎ口が出来て、良かったのかなあ????(2017/11/27 17:04)

オススメ情報

「シリコンバレーNext」のバックナンバー

一覧

「アップル出身者が作るAI調理家電」の著者

中田 敦

中田 敦(なかだ・あつし)

シリコンバレー支局

1998年慶應義塾大学商学部卒業、同年日経BP社に入社。ITproや日経コンピュータを経て、2015年5月からパロアルトに開設したシリコンバレー支局を拠点に、シリコンバレーの最新事情を取材中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「調理家電を作った経験はなかった。しかし、家電市場は競争が激しいのにレガシーな(設計が古い)製品ばかり。プロセッサの低価格化と性能向上によって、あらゆるデバイスでAIを活用できるようになった今、家電市場でもAIがゲームチェンジャーの鍵を握ると考え、家電市場での起業を決めた。」素人だからできることだと思う。⇒ Pana(松下)さんや象印さん、その他、東芝さんなども、基本的な品質保証とその他いろんな環境や使用方法&経年劣化による保証を考慮すると逃げ腰になりますが、知らない者がベンチャー的に挑戦すると、本気で家電さんも参入せざるを得ないでしょうね。そういう面で、素晴らしいと思いますが、火事ややけど、その他の保証を、損害保険で賄うことで補填するという手を取らざるをえないでしょうね。。。またまた、保険屋さんの稼ぎ口が出来て、良かったのかなあ????(2017/11/27 17:04)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

自分と同じ物の見方をする “ミニ手代木”を育てるつもりはありません。

手代木 功 塩野義製薬社長