• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

NYTの名物テクノロジー記者が引退

Web、ハッカー、AIを追い続ける

2016年12月26日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「New York Times」の名物テクノロジー記者のジョン・マルコフ(John Marcoff)氏が、2016年11月末で同社を退職した。28年以上同紙に在籍したマルコフ氏は、それ以前にも「Byte」や「InfoWorld」、「San Francisco Examiner」などでシリコンバレーの誕生と隆盛を克明にレポートし、この地域の生き字引のような存在だった。

 パロアルトで育ったマルコフ氏(写真)は、大学に在籍した一時期を除いてずっとシリコンバレーに住んでいる。だからこそ、シリコンバレーの変遷を捉える彼独特の視点があった。パーソナルコンピュータの誕生、コンピュータウイルスの出現、World Wide Web(WWW)による革命、ハッカーの暗躍、米Googleのロボットへの巨大投資など、マルコフ氏が伝えて来た記事のインパクトは大きい。地元の関係者からも一目置かれる存在だ。

退職パーティーでスピーチするジョン・マルコフ氏
(撮影:瀧口 範子)
[画像のクリックで拡大表示]

 また、記事と並行してシリコンバレーやテクノロジー業界で起こっている深い潮流を書籍に著してきた。「ハッカーは笑う(原題:CYBERPUNK: Outlaws and Hackers on the Computer Frontier)」や「テイクダウン(原題:Takedown)」ではハッカーの姿を、「パソコン創世『第3の神話』(原題:What the Dormouse Said)」ではシリコンバレーに流れる60年代的思想を、近著の「人工知能は敵か味方か(原題:Machines of Loving Grace)」ではロボットとAIを描いた。

 現在は、スティーブ・ジョブズ氏も愛読者だったという、1960~70年代の雑誌「Whole Earth Catalogue」を生んだスチュアート・ブランド(Stewart Brand)氏の伝記を執筆中という。そんなマルコフ氏にメールインタビューを行い、この年月を振り返ってもらった。

テクノロジーの取材をしていたのは、New York Times在籍期間の28年を含めて、通算で40年とのことです。その間に何本の記事を書きましたか?

 New York Timesでは、2800本以上になるでしょう。その前の11年間、ほかのメディアにいた時期に500~1000本の記事を書いていると思います。正確な数は把握できませんが。

ご自身で一番好きな記事はどれですか?

 難しい質問ですね。最もドラマを生んだという意味では、1995年のケヴィン・ミトニック(Kevin Mitnick)氏(著者注:コンピュータハッカーとして、数々のコンピュータネットワークに侵入。逮捕状が出ると同時に逃亡した)の逮捕でしょう。自分自身で最も誇りに感じているのは、1993年12月に書いた「World Wide Web」に関するの記事です。これは、Webとは何かを説明した初めての記事でした。

読者に最も影響を与えた記事は何ですか?

 やはり、World Wide Webに関するものでしょう。

テクノロジー業界で、一番印象深い出来事は何でしたか?

 1984年の「Macintosh」の登場や、2005年にDARPA(国防総省高等研究計画局)が主催した自動運転車のコンテストでしょうか。また「NeXT」や「iPhone」の発表もありました。これらは印象深い新製品という意味です。実際には、もっとすごい出来事がたくさんありました。例を挙げると、米IBMと米Microsoftの戦争が思い浮かびます。

オススメ情報

「シリコンバレーNext」のバックナンバー

一覧

「NYTの名物テクノロジー記者が引退」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

妥当な内容の商品ばかりが並んでも、 お客様は喜んでくれない。

大倉 忠司 鳥貴族社長