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なぜ少女たちはクラッシュ・ギャルズに涙したか

熱狂の女子プロレス、追い詰められた2人が選んだ険しき道

2017年4月18日(火)

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ライオネス飛鳥(左)と長与千種が、1983年に結成した女子プロレスのタッグチーム「クラッシュ・ギャルズ」は、10代の少女たちからの圧倒的な支持を得て、女子プロレスブームを巻き起こした(©マルベル堂)

 「この番組を担当して思うのは『みんな語ることを持っているんだな』ということです。それは、プロとして仕事をしてきたからだと思います。仕事をする上で、考えさせられます」

 そう話すのは、過去のできごとを軸に、語るべきことを持っている人に話を聞き、新たな側面に光を当てるNHK-BSの番組「アナザーストーリーズ」のリサーチャー、池田さやかだ。ただ、つい最近まで20代であったがゆえに、扱われるテーマをよく知らなかったり、知っていたとしても記憶がおぼろげだったりもする。今回のテーマ、クラッシュ・ギャルズについても番組制作を通じて知識を深めた。

1985年、圧巻の「髪切りマッチ」

 クラッシュ・ギャルズは、1983年にライオネス飛鳥と長与千種によって結成された女子プロレスコンビだ。レスラーとして圧倒的な力と技術を持つ飛鳥と、共にリングに上がるレスラーの魅力を引き出し試合を盛り上げる能力に長けていた長与のコンビは、多くの少女を夢中にさせた。

 圧巻だったのは1985年8月に大阪城ホールで行われた、負けた方が髪を切られる通称“髪切りマッチ”。長与は敵役のダンプ松本に敗れてリング上で髪を刈られ、それを見ていた少女たちは我が事のように涙を流した。

1985年8月28日、大阪城ホールで行われた、ダンプ松本VS長与千種の「髪切りマッチ」は、クラッシュ・ギャルズブームを象徴する一戦として語り継がれている。敗者が髪を切るというルールで行われたこの試合で長与は敗れ、リング上で頭髪を刈られてしまう。会場は少女たちの悲鳴に包まれた(©東京スポーツ新聞社)

 「それまでプロレスに関心を持っていなかったような子まで、なぜあれほどクラッシュ・ギャルズに入れ込んだのか」

 それが、当時の同級生の熱狂を知る番組プロデューサー・久保健一の疑問である。試験期間であるにも関わらず、興行で近所にやってきた女子プロレスを見に行った女子生徒がいて、それが学校で問題視されたこともよく覚えている。

 久保は疑問に対し、いくつか仮説を持って番組制作に臨んだが、そこには想像もしなかった、鋭い観察眼に裏付けされたある目論見と、知られざるストーリーがあった。

コメント1件コメント/レビュー

久保さん、片瀬さん、ご苦労様でした。
アナザーストーリーズの番組宣伝の意味合いが強いという批判も一部にはありましたが、
日経BPオンラインの記事で興味が湧き、急いでブルーレイの番組予約をしたことは一度や二度ではありませんでした。
アナザーストーリーズは数少なったNHK独自の視点を反映できる番組の一つだと思っています。
また何かの機会に寄稿されることを心待ちにしています。(2017/04/18 20:37)

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「なぜ少女たちはクラッシュ・ギャルズに涙したか」の著者

久保 健一

久保 健一(くぼ・けんいち)

NHK プロデューサー

1972年、千葉生まれ。平成9年NHK入局。「プロジェクトX~挑戦者たち~」「プロフェッショナル仕事の流儀」などの制作に携わる。現在、NHKエデュケーショナルにて「アナザーストーリーズ~運命の分岐点~」や「世界入りにくい居酒屋」などを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

久保さん、片瀬さん、ご苦労様でした。
アナザーストーリーズの番組宣伝の意味合いが強いという批判も一部にはありましたが、
日経BPオンラインの記事で興味が湧き、急いでブルーレイの番組予約をしたことは一度や二度ではありませんでした。
アナザーストーリーズは数少なったNHK独自の視点を反映できる番組の一つだと思っています。
また何かの機会に寄稿されることを心待ちにしています。(2017/04/18 20:37)

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