• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

全社負け越し…唯一シェア落としたキリンの後悔

市場全体でもビール出荷量は12年連続減

2017年1月17日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

ビール大手5社が1月16日、2016年のビール類(ビールと、割安な発泡酒・第三のビールの合計)の課税済み出荷数量を発表した。5社合計で前の年から2.4%減り、12年連続の減少となった。人口減少や高齢化、さらには嗜好の多様化による長期的な低迷傾向に、昨夏の天候不順が追い打ちをかけた格好だ。メーカー別に見ると全社前年比減で、シェアトップのアサヒも0.4%のマイナス。シェアに関しては、キリンの「一人負け」となった。
消費者のビール離れが進んでいる

 ビール各社は現在、自社の課税出荷数量を半期ごとに発表する。毎年7月に発表する1~6月、同1月に発表する前年1~12月の出荷動向は、12月期決算のビールメーカーの業績を分析する有力な材料になる。業界全体と各社の出荷動向をもとにメーカー別のシェアも把握できるため、業界関係者の関心は高い。

 大手5社の、2016年ビール類の課税済み出荷数量の合計は4億1476万ケース(1ケースは大瓶633ml×20本換算)。統計を開始した1992年以降で過去最低を更新した。内訳はビールが前年比2%減の2億1070万ケース、発泡酒が6.8%減の5730万ケース、第三のビールが1.2%減の1億4675万ケースとなった。

 メーカー別に見ても、全社が前年比でダウンした。なかでも苦戦が目立ったのがキリン。前年比5.4%減で、下げ幅は5社中最大。シェアも1ポイント減らした。

上期は微増も、天候不順で一転失速

 昨年1~6月の段階では、ビールは9557万ケースと前年同期から0.4%増えていた。年後半に失速したのは、最も消費が伸びる夏場が思わしくなかったからだ。

 ビール消費は、人口減少や高齢化、さらには嗜好の多様化などにより、長く低迷傾向にある。ただ、2016年の場合、不振の最大の要因は天候不順だ。昨年夏は東日本で梅雨明けが遅れたほか、夏~秋にかけて日本全体で台風が頻繁に上陸し、飲食店への客足が遠のいた。実際、日本フードサービス協会によると、「パブレストラン・居酒屋」の8月の売上高は前年比で11.5%の大幅減。飲食店など業務用の不振が、ビール需要の足を引っ張った格好だ。

 ビール類の出荷数量をもとにした各社のシェアを見ると、最大手のアサヒビールと4位のサッポロビールで上がった一方、2位のキリンビールは低下した。

 アサヒは39%と0.8ポイント上昇。主力のビール「スーパードライ」は業務用の不振で販売が落ち込んだが、第三のビール「クリアアサヒ」が家飲みなど節約志向をうまく取り込んで2ケタ増やしたのが寄与した。

 サッポロは0.2ポイント上がり12%。ビール「黒ラベル」、「ヱビス」、第三のビール「麦とホップ」がいずれも伸びた。「逆風、ダウントレンドの中でほぼ計画通りに推移し、手応えを感じた一年だった」(高島英也社長)。

 なお、3位のサントリービールは15.7%、5位のオリオンビールは0.9%と、ともに横ばいだった。

コメント6件コメント/レビュー

アサヒのスーパードライの味は「苦い」と言うより「酸っぱい」味だと思う。発泡酒とか第3のビールなどのビールもどき飲料はホップをケチって、どちらかというとスーパードライ寄りの味になっている。自分も20代ではそうだったが、若い人は苦みが苦手なのでホップをちゃんと使ったビールは売れないだろうが、だからといってビールもどきばっかり売っていては、いずれ日本のビールは滅びるのではないかと危惧している。(2017/01/19 06:53)

オススメ情報

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「全社負け越し…唯一シェア落としたキリンの後悔」の著者

須永 太一朗

須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日本経済新聞証券部

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

アサヒのスーパードライの味は「苦い」と言うより「酸っぱい」味だと思う。発泡酒とか第3のビールなどのビールもどき飲料はホップをケチって、どちらかというとスーパードライ寄りの味になっている。自分も20代ではそうだったが、若い人は苦みが苦手なのでホップをちゃんと使ったビールは売れないだろうが、だからといってビールもどきばっかり売っていては、いずれ日本のビールは滅びるのではないかと危惧している。(2017/01/19 06:53)

ビールクラスのアルコール度の大衆飲料は、
アルコールの害も考えて、3%以下、6%以下、9%以下位の3つにわけ、
この度数に対して税金をかける方向でいけばいいのじゃないかな?
紛い物で税逃れしつつ本物に近いものを目指すと言う何だか無駄な努力より、
税逃れの抜けは度数だけで調整で、変な縛りなく味の追求を目指す方が健全。
そこで材料費・製法で値段の差が出るのが本来の姿かねと。
キリンは割りと好みだけれど、端麗は数年前?に味が悪くなったと思った。
まあ、アルコールの害も考えたら安い税でビール並みか以上の度数でも安いのって
どうかともおもうからねえ。
酔った上での事故や事件が少なくないんだし。(2017/01/17 23:20)

苦みを抑え、フルーティーさを前面に出したビールもあるのに周知が全く出来ていないですよね。
他の酒と同様、一口にビールといっても色々な味わいがあるのに、勿体ないことです。(2017/01/17 13:42)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

影響力がある方々の発信力や突破力につないで実現にこぎ着けるほうが多かった。

保岡 興治 元法相、自民党憲法改正推進本部特別顧問