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5度目の延期MRJ、大型客船と「誤算」の共通項

初号機納入2020年半ばに。宮永社長「できると思っていた」

2017年1月24日(火)

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 三菱重工業は23日、国産ジェット旅客機「MRJ」のANAホールディングスへの初号機納入予定が従来予定の2018年半ばから2020年半ばに遅れると発表した。商業運航に必要な「型式証明」の円滑な取得に向け、電子系統の設計を見直すことなどが要因で、納入延期は5度目となる。

事業化開始時点では2013年に納入する予定だった(写真:三菱航空機提供)

 三菱重工の宮永俊一社長は同日の記者会見で「航空機は(防衛省向け装備品や米ボーイングへの部品供給など)やってきたからできると思っていた」と見通しの甘さについて振り返った。「お家芸」との自信を背景に受注しながら、実際は建造に難航して大損失を計上中の大型客船との共通項が浮かび上がる。

 MRJの開発の遅れは2016年秋ごろに表面化し、これまで三菱重工は「精査中」とのスタンスを示していた。大きな要因は、商業運航に必要な安全性などを航空当局が調べる「型式証明」を円滑に取得できる見通しが立たなかったことだ。取得にあたっては書面審査や飛行試験で膨大なチェック項目を満たす必要がある。必ずしも明文化されていないノウハウの部分も多い。

「日の丸航空機」の重圧、外国人活用が後手に

 民間の完成機では開発経験の乏しい三菱重工だが、政府も含めて「日の丸航空機」という金看板を掲げた手前、不慣れな日本人技術者を中心に試行錯誤で開発を進めてきた。防衛省向け戦闘機や米ボーイングの民間機への部品供給などで三菱重工の評価は高く、航空機に対する一定の自信があったからだ。だが、次第にそのペースでは到底納期に間に合わない現実を思い知る。

 転機となったのが2016年11月ごろ。事業会社の三菱航空機主体の開発体制から、三菱重工の宮永社長の直轄プロジェクトとするとともに、開発経験の豊富な米国人技術者らの積極活用にカジを切った。技術系の基幹人員に占める外国人の比率を、従来の1割前後から3割程度に増やした。開発スケジュールを実質的にこれらの外国人技術者が主導する体制が固まった。

コメント16件コメント/レビュー

アニメ映画「風立ちぬ」のポスターに「生きねば」とあった。この記事では「やれる」が「やらねば」になったとある。「…ねば」は「三菱飛行機」のキャッチフレーズか「文化」ででもあるのだろうか。それが三菱重工の「文化」でもあるとすれば,日本のものづくりの「文化」にも同じものが無いかと不安になる。「三菱」は日本のものづくりの「柱」の一つだ。「他山の石」ではない。真剣に分析し,自省して,改革,カイゼンする必要がある。深いかもしれない「根」を掘り下げて解明するような記事を期待する。(2017/01/26 12:26)

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「5度目の延期MRJ、大型客船と「誤算」の共通項」の著者

寺井 伸太郎

寺井 伸太郎(てらい・しんたろう)

日経ビジネス記者

2002年、慶応義塾大学を卒業し、日本経済新聞社に入社。東京や名古屋での企業担当などを経て、直近は決算を取材する証券部。15年から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

アニメ映画「風立ちぬ」のポスターに「生きねば」とあった。この記事では「やれる」が「やらねば」になったとある。「…ねば」は「三菱飛行機」のキャッチフレーズか「文化」ででもあるのだろうか。それが三菱重工の「文化」でもあるとすれば,日本のものづくりの「文化」にも同じものが無いかと不安になる。「三菱」は日本のものづくりの「柱」の一つだ。「他山の石」ではない。真剣に分析し,自省して,改革,カイゼンする必要がある。深いかもしれない「根」を掘り下げて解明するような記事を期待する。(2017/01/26 12:26)

>予想通りでしたね。三菱重工は元々お上相手のビジネスしか経験がないのですから、世界市場の民間ビジネスが未経験なのは当たり前です。

昭和の時代にMU-2とかMU-300とかビジネス機を主に米国で販売していんだがな、三菱重工。
そして、MU-300では手ひどい失敗も経験している。
MU-300の一件を知っている世代からすると、なぜまた…だったりするんだが。(2017/01/26 03:30)

>H2Bロケットでも安全のため2重化を3重化に変更させられましたね。日本の技術から言えば{無駄}に思える設計がリダンダント設計です。

それってH-2Bではなく、H-2Bで打ち上げられるHTV(通称「こうのとり」)のお話では?
HTVは有人施設である国際宇宙ステーションにドッキングするので、米国から有人宇宙機並みの高い安全性を求められた。
対して、H-2BってHTVを所定の軌道(国際宇宙ステーションの軌道にあらず)に投入するだけの打ち上げ機。
軌道投入の過程で問題が生じれば、人が乗っているわけではないので指令爆破でドカンすりゃいいだけのもの。
H-2Bに関して、米国が干渉したなんて話は聞いたことがないのだが。(2017/01/26 03:13)

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