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自動車も身代金ウイルスに狙われる

イスラエルのセキュリティー企業、アルグスのCEOに聞いた脅威

2017年1月25日(水)

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 1月18~20日に東京で開催された自動車関連の技術展示会「第9回オートモーティブワールド」。ここでも、自動運転技術と並びコネクテッドカー(つながるクルマ)がテーマとして大きな関心を集めていた。未来のクルマへの期待感が高まる一方で、クルマのサイバーセキュリティー(防衛)も自動車メーカーの喫緊の課題となっている。

 同イベントにこの分野のパネリストとして招かれたのが、イスラエルのアルグス・サイバー・セキュリティーCEO(最高経営責任者)を務めるオファー・ベンヌーン氏だ。アルグスは、2013年に発足した自動車のサイバー防衛を専門とするベンチャー企業。ファイアウォールの産みの親であるイスラエルのIT企業、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズやカナダの部品大手マグナ・インターナショナルなどと技術提携している。イベントでは、欧州の自動車メーカーの検査で、クルマへのハッキングから本社のサーバーに侵入して情報を閲覧することまでできたというエピソードを披露した。

 「今年こそ、ブラック・ハット・ハッキング(悪意あるハッキング)が現実のものになるのではないか」──そんな疑問をベンヌーンCEOにぶつけてみた。

(聞き手は寺岡 篤志)

2017年、自動車への脅威について、どのようなものが浮上してくるのでしょうか。これまではメーカーに警鐘を鳴らすためにセキュリティーの穴を探す「ホワイト・ハット・ハッキング(善意のハッキング)」ばかりでしたが、悪玉ハッカーによる「ブラック・ハット・ハッキング(悪意あるハッキング)」も現実になるのではないですか?

オファー・ベンヌーンCEO(以下、ベンヌーン):ブラック・ハット・ハッキングは、既に起きていると私は信じています。ニュースにはなっていませんが、それはブラック・ハット・ハッキングが起きていないということではありません。

オファー・ベンヌーン氏
アルグス・サイバー・セキュリティーCEO(最高経営責任者)。イスラエルの徴兵制により、イスラエル国防軍の最高峰とされる諜報部隊「8200部隊」に入隊。8年間の軍役で大佐まで昇進した。2013年にアルグスを設立、CEOに就任。

なぜそのように考えているのですか?

ベンヌーン:クルマへのハッキングが現状そう難しいことではないからです。アルグスの調査チームはこれまで検査した全てのシステムを10カ月以内に掌握している。3人いれば3カ月ですむ。習熟していないハッカーでも、そう時間はかかりません。

 クルマのキーロックの暗号化が破られ、盗難されているのは、既に有名な話です。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、BMW、ジャガー・ランドローバーなどは、盗難被害の記事をよく見かけます。

既に特定の事件で、自動車のハッキングを把握しているのですか?

ベンヌーン:それについては言及できないですね。

コメント1件コメント/レビュー

現状で「ドライバーの約半数がサイバー防衛のために1日8ドルを支払うと考えている」は信じ難い。毎日運転すれば、年間30万円にもなるからだ。但し、完全自動運転が実現した時には、サイバーテロは車の盗難に限らず、乗る者の命さえも危うくなるのだから高いと言えない。恐らく、金持ちは自動運転車でなく身元の確かな運転手の運転する車に乗るのだろう。そういう見方から言えば金持ち以外は、「その他大勢」だから誘拐しても金にはならないから「1日8ドル」は高過ぎる。金持ち以外の一般人は自家用車は持たず、運賃の安くなる自動運転タクシーやバスに乗る様になるのだろう。そういう時代が十数年ごから始まると考えるとワクワクするが、まさか日本だけは乗り遅れて今と大して変わらない状況にはならない、よね!(2017/01/25 07:47)

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「自動車も身代金ウイルスに狙われる」の著者

寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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現状で「ドライバーの約半数がサイバー防衛のために1日8ドルを支払うと考えている」は信じ難い。毎日運転すれば、年間30万円にもなるからだ。但し、完全自動運転が実現した時には、サイバーテロは車の盗難に限らず、乗る者の命さえも危うくなるのだから高いと言えない。恐らく、金持ちは自動運転車でなく身元の確かな運転手の運転する車に乗るのだろう。そういう見方から言えば金持ち以外は、「その他大勢」だから誘拐しても金にはならないから「1日8ドル」は高過ぎる。金持ち以外の一般人は自家用車は持たず、運賃の安くなる自動運転タクシーやバスに乗る様になるのだろう。そういう時代が十数年ごから始まると考えるとワクワクするが、まさか日本だけは乗り遅れて今と大して変わらない状況にはならない、よね!(2017/01/25 07:47)

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