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グーグル、囲碁で「人間超え」の衝撃

突然到来した「10年後の未来」、気候モデリングや疾病分析に応用も

2016年1月29日(金)

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 米グーグル傘下のディープマインド(英国)が開発した囲碁用のAI(人工知能)が、人間のプロ棋士を破ったというニュースが世界を駆け巡った。囲碁でコンピューターが人間のプロに勝つのは初めて。グーグルが1月28日発行の英科学雑誌「ネイチャー」に論文を発表した。

グーグルが公開した「AlphaGo」の成果を説明する動画

 ディープマインドが開発した囲碁AIは「AlphaGo」。昨年10月に中国のプロ棋士で欧州チャンピオンに3回輝いた樊麾(ファン・フイ)氏と非公開で5局対局し、すべてに勝利を収めたという。今年3月には韓国のトッププレイヤーの1人、李世●(石の下に乙、イ・セドル)九段と対局する予定だ。

 囲碁が盛んでレベルが高い地域は、中国や韓国、日本、台湾。欧州で活躍するファン氏は、国際的に見て囲碁のトップ棋士と言えないのは事実だ。ただし、AlphaGoは昨年10月から、さらに棋力を向上していると見られることから、3月の決戦は「AIが有利」と予想する日本のプロ棋士も登場した。

 同じくボードゲームの将棋では、ここ数年将棋AIがトップレベルのプロ棋士に勝ち越せる実力を証明してきた。だが、将棋の着手数が10の220乗なのに対して、囲碁は10の360乗に上るとされる。着手を決めるための局面の形勢判断も難しく、囲碁AIの棋力はアマチュア六段程度に留まってきた。

 それだけに、人工知能の研究者の間には衝撃が走っている。コンピューターがトッププロに追いつくには「早くても10年かかる」(公立はこだて未来大学の松原仁教授、人工知能学会会長)と見られていたからだ。(関連記事:AIが「最難関」の囲碁で人を超える日)。

 グーグルはどうやって、人工知能学者が予想していた「10年」の壁を一挙に飛び越えたのか。

コメント5件コメント/レビュー

これからは”データへのアクセス権”が法的にも経済的にはも鍵になりそうだ。任意のデータにアクセスできれば、コンピュータを使って人の集団行動を精度良く”予測(パタン化)”することは十分可能なレベルになっている。(2016/01/30 19:03)

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「グーグル、囲碁で「人間超え」の衝撃」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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これからは”データへのアクセス権”が法的にも経済的にはも鍵になりそうだ。任意のデータにアクセスできれば、コンピュータを使って人の集団行動を精度良く”予測(パタン化)”することは十分可能なレベルになっている。(2016/01/30 19:03)

面白い。面白い世の中になりそうだ。だが,コンピュータに「幽玄」を理解できるのだろうか。「幽玄」を演じられるのだろうか。単に,与えられた目標に,評価の定まった価値原理を無批判に適用するシステムでは。「道具」としてはかなり高次で煩雑な「単純学習」から人間が解放されるに過ぎない。「バカの一つ覚え」的経営はできても,真に高貴な優れた経営はヒトの美意識と関係する。これを理解するのにはまだ100年はかかるだろう。ゴッホの絵を理解し,ピカソの絵に感動するようなプログラムは本質的には不可能ではないか。「チューリングテスト」的には通過できてもである。ただ,いずれにしてもきわめて「賢い」道具が手に入る。ヒトに求められるモノが劇的に変わるかのではないか。その変化が「いつ」「どれくらいのスピードで」「どれほどの影響範囲に」起こるのかは重大関心事だ。(2016/01/29 12:32)

言ってしまえば,どうやって人の思考を模すかにかかっているわけで。そもそも生物も自然の中で蓄積された基本プログラム(本能,OS?)に従って動いているに過ぎない。「勘」というのも,何らかの学習結果であるとか,ベースとなるデータがあるからこそ出力できる値。将来的には,これもシミュレートできるだろう。
脳の機能が解明されたあかつきには,全く違和感なくAIと人間が共存し,会話する時代になっているのかも知れない。(2016/01/29 11:59)

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