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幻の16兆円ユニリーバ買収、仕掛けた影の主役

ビール世界最大手を生んだ投資会社の正体

2017年2月21日(火)

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米クラフト・ハインツは2月17日、英蘭ユニリーバに対して約16兆円で買収を提案したことを発表した。(写真:ロイター/アフロ)

 2月17日、世界の食品業界に衝撃が走った。

 この日、米食品世界大手のクラフト・ハインツは、日用品・食品世界大手の英蘭ユニリーバに対して買収を提案したことを明らかにした。同社が提示した金額は1430億ドル(約16兆円)。1株当たり50ドルで、同日の株価の終値を18%上回る価格だ。

 ユニリーバはボディケアの「ダヴ」や男性化粧品の「アックス」といったブランドで知られ、日用品では米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に次ぐ世界2位。食品でもスープの「クノール」や紅茶の「リプトン」、アイスクリームの「ベン&ジェリーズ」といったブランドを保有する世界大手でもある。

 一方のクラフト・ハインツも、クラッカー、クリーム、ケチャップなどの世界ブランドを多数持つ。クラフト・ハインツとユニリーバの直近決算の売上高を単純合算すると、買収後の新会社は約825億ドル(9兆2400億円)となり、食品の世界最大手、スイスのネスレの約895億ドル(約10兆円)に次ぐ規模となる。

 仮に買収が実現した場合、買収金額は食品業界で過去最大となる。昨年10月に、ビール世界大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が、同2位のSABミラーを約790億ポンド(約11兆円)で買収したが、クラフトの提案金額はこれを上回る。

 提案を受けたユニリーバは、即座に拒絶のプレスリリースを発表した。その2日後の19日、クラフト・ハインツは買収の取り下げを発表。世紀の買収はひとまず幻に終わったが、食品業界の世界再編は今後も続く可能性が高い。

 実は、今回のクラフトの買収提案と、昨年完了したABインベブの買収には、一つの共通点がある。双方の企業に出資する株主を調べると、「3Gキャピタル」という投資会社の存在に気づく。

 同社こそ、近年の食品業界の巨大M&A(合併・買収)を仕掛ける影の主役にほかならない。

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「幻の16兆円ユニリーバ買収、仕掛けた影の主役」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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