• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「Zaif」が仮想通貨流出の被害者に補償方針通知

運営元のテックビューロ、「同額の仮想通貨を返却」

2018年3月2日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロが、1月の不正出金事件に関して、複数の利用者に被害額と同額を返却する方針を通知したことが分かった。最近では「0円」でビットコインを販売するシステム不具合が発生。セキュリティーや補償が大きな課題だ。
(写真=picture alliance/アフロ)

 テックビューロ(大阪市)が運営する仮想通貨取引所「Zaif」で仮想通貨の不正出金・不正取引が発生した問題で、同社が複数の利用者に対して、被害額と同額の仮想通貨を返却する方針を通知したことが日経ビジネスの取材でわかった。仮想通貨の不正流出では、1月下旬にも交換会社のコインチェック(東京・渋谷)で約580億円分の仮想通貨NEM(ネム)が流出。相次ぐ不正流出を背景に、取引所のセキュリティーや利用者に対する補償の体制が焦点になっている。

 テックビューロは1月10日、1月6~7日にかけて同社が利用者に発行している「APIキー」が悪用され、10人分のアカウントについて合計37件の不正出金が行われたほか、15人分のアカウントで合計137件の不正注文があったと公表した。アクセス元については海外のホスティング会社のものと思われる4つのIPアドレスからの接続を確認しており、APIキーの漏洩経路の特定は調査中としていた。

 複数の被害者によると、2月23日にテックビューロから「APIキー不正利用の件について」というメールが届いた。手続きの詳細や実施時期については改めて連絡するとした上で、不正出金について「同額の仮想通貨を返却いたします」と記載されていた。不正取引に関しては、希望する利用者については取引前の状態に戻すとした。

 APIキーの漏洩経路については依然として判明していない。テックビューロが被害者に対して行った利用状況のヒアリングでは、漏洩につながる共通事項はないと確認されたという。一方で、同社のシステムにも欠陥や漏洩の痕跡は見当たらなかったとしている。

 ただ、APIキーを利用できるIPアドレスを制限する機能などを用意しておけば、事故を未然に防げた可能性があるなどの理由で、「原状回復を行うことが適切である」と判断したという。今後、同様の問題が起きた場合には「同等の対応を保証するものではなく」その都度協議するとしている。

 テックビューロは、被害者に通知したメールの内容に関する日経ビジネスの取材に対し、「公表している内容以外、何も申し上げられることはございません」と回答した。

 金融庁は2017年4月に改正資金決済法を施行。仮想通貨の交換事業者に対し、顧客と自身の資産の分別管理に加えシステム管理や安全対策を義務付けている。金融庁の審査で認定された登録業者と登録申請中の「みなし業者」しか事業を行うことはできない。過去最大規模の不正流出を起こしたコインチェックはこの「みなし業者」だった。一方、テックビューロはシステム面のチェックを受けたはずの登録業者であるにも関わらず、このような事態が発生していたため、APIキー漏洩についての原因究明と補償方針が注目されていた。

オススメ情報

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「「Zaif」が仮想通貨流出の被害者に補償方針通知」の著者

浅松 和海

浅松 和海(あさまつ・かずうみ)

日経ビジネス記者

2013年日本経済新聞社入社。整理部で2年間紙面編集をしたあと、証券部で化学業界や株式相場を担当。2017年4月から日経ビジネス記者に。ウリ科が苦手。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

影響力がある方々の発信力や突破力につないで実現にこぎ着けるほうが多かった。

保岡 興治 元法相、自民党憲法改正推進本部特別顧問