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ホンダ、200万円の「軽」の皮算用

国内販売の大黒柱「N-BOX」を大幅値上げ

2018年3月20日(火)

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 ホンダが日本一売れている軽自動車「N-BOX」シリーズをフルモデルチェンジした。先進機能の強化や軽量化で価格帯は上がり、主力小型車「フィット」に迫る水準になった。安さが売り物で、利幅が薄いとされてきた軽の収益性を高め、もうかるクルマにできるのか。

(日経ビジネス2017年9月11日号より転載)

N-BOXを発表したホンダの寺谷公良執行役員

 「上位モデルが200万円以上するなんて、軽もずいぶん高くなったな」。2017年9月1日にホンダが6年ぶりにフルモデルチェンジして発売した軽自動車の「N-BOX」シリーズ。前日の記者会見で、上位モデルの「N-BOX Custom」の4WDが約208万円になると発表されると、メディア各社の自動車担当記者はこうささやきあった。

 N-BOXは日本で一番売れている軽自動車だ。11年末に発売すると、デザイン、広い室内、走行性能などが評価されて瞬く間にヒット。「軽2強」のスズキやダイハツ工業の主力車を押しのけて、市場を席巻した。モデル末期にもかかわらず、17年1~7月の販売台数は前年同期比11%増の約12万台と軽市場で首位を独走。ホンダの国内販売における大黒柱となっている。

 そんな中でのN-BOXのフルモデルチェンジ。新型車では大胆な値付けに注目が集まった。エントリーモデルの価格は先代発表時から約15万円高い約139万円に設定。約208万円の最上位モデルの価格上昇は実に約30万円に達する。その価格帯はもはやホンダの主力小型車「フィット」に近い。

 安さが売り物だった軽自動車。新型N-BOXと競合するダイハツの「タント」やスズキの「スペーシア」の価格帯は、N-BOXよりも10万~30万円程度安い。

価格よりも価値をアピール

 ホンダの強気の価格戦略は先進機能が支える。新型N-BOXでは安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準搭載するなど、機能面で付加価値を高めた。同システムでは自動的に衝突を予測してブレーキをかけたり、先行車両と安全な車間距離を保ちながら走行したりできる。車体も衝突安全性能を確保しつつ80kg軽量化、優れた燃費性能も実現した。

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寺岡 篤志

寺岡 篤志(てらおか・あつし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞で社会部、東日本大震災の専任担当などを経て2016年4月から日経ビジネス記者。自動車、化学などが担当分野。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部などを経て、2017年1月から日経ビジネス副編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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