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ダイソン氏「小型車ミニの60年は我々の10年」

モーターで熱弁。新・掃除機に透けるEV参入への意志

2018年3月26日(月)

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英ダイソンの創業者ジェームズ・ダイソン氏は、新型コードレス掃除機「ダイソン サイクロンV10」の発表会で、愛する小型車「ミニ」を引き合いに出し、同社が独自開発するモーターの進化が、自動車業界の技術進化に比べていかに速いかを強調した。その真意は?

新たなコードレス掃除機「ダイソン サイクロンV10」を発表する英ダイソン創業者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏

 「さようなら、コード付き掃除機」――。

 英家電メーカーのダイソン創業者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏は、3月20日の新製品発表会で、そう宣言した。常に、ライバルに対して好戦的なダイソン氏は、新たに発売するスティック型のコードレス掃除機「ダイソン サイクロンV10」が、既存の電源コード付きの掃除機に取って代わると強調。ダイソン氏自身も、コード付きの掃除機の開発をやめると発表した。

 V10のウリは、電源につながなくても十分に実用に耐えうるように、最長で60分間連続で使用できるようにしたこと。エネルギー密度を高めるなどしたバッテリーシステムを独自開発し、連続使用可能な時間を従来モデルよりも20分長くした。

 発表会ではダイソンのスタッフが、ゴミに見立てた粉末などをまいた床を、V10と他社製のコード付き掃除機で実際に掃除して性能を比較するパフォーマンスを実施。吸引力の強さを比較したり、コード付きだと途中で進めなくなる状態を再現したりして、コードレスで吸引力の強いV10 の優位性をアピールした。

 恐らく、今すぐV10がコード付き掃除機を市場から駆逐することにはならないだろう。3月20日から先行発売している直営店(オンライン)での価格は、最も安いモデルでも6万9984円(税込み)、最上位機種では9万9144円(税込み)と高価で、全ての消費者に訴求できるわけではなさそうだ。

 だが、ダイソンにとっての今回の発表は、「さようなら、コード付き掃除機」という以上の意味がある。それは、昨年発表したEV(電気自動車)への参入を支える、「テクノロジーカンパニー」としての技術力の誇示だ。その最大のテーマが、EVの中核技術でもあるモーターである。

さながら「モーターの技術説明会」

 「今回のプレゼンテーションで、モーターに最も時間を割いた理由は分かるだろう?」。記者にそう、耳打ちしてきたダイソン本社の幹部が意味するところは、EV参入への布石にほかならない。実際、ダイソン氏が発表会で最も力を注いだのは、同社が「デジタルモーター」と名付けて独自に開発を続けてきたモーター技術の進化の歴史だった。

 ダイソンは、小型の掃除機を開発するにあたり、従来のモーターのようにブラシを使わず、デジタル制御で電流を高速に切り替えるデジタルモーターの開発を始めた。2004年にデジタルモーターを初めて搭載したコード付き掃除機を日本専用モデルとして発売。2009年には回転数が毎分10万4000回転、重量が150gのデジタルモーターを開発した。従来のコード付きの掃除機に搭載していたACモーターの回転数は毎分4万1000回転で、重量は800g。独自のデジタルモーターの開発で、コード付きが主流だった掃除機市場に新たな潮流を作り出していった。

 その後もダイソンはデジタルモーターの改良を続け、一時はパワーを引き上げるためにサイズが大きくなったが、9年後の今年、V10に搭載したデジタルモーターの回転数は毎分12万5000回転で重量は125g。回転数を引き上げつつ、同時に小型化も実現した。

ダイソンが開発してきたデジタルモーターの歴史(提供:ダイソン)

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プレゼン上手の西洋人に騙されているようにしか見えません。もしくは宣伝役を勝って出ているか。(2018/03/26 11:01)

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「ダイソン氏「小型車ミニの60年は我々の10年」」の著者

庄司 容子

庄司 容子(しょうじ・ようこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社に入社し、社会部、横浜支局を経て企業報道部へ。化学、医療、精密業界、環境などを担当。2017年4月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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プレゼン上手の西洋人に騙されているようにしか見えません。もしくは宣伝役を勝って出ているか。(2018/03/26 11:01)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官