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ゼンショーが社内保育園を作る理由

外食業界では珍しくパートでも預けられる

2017年3月30日(木)

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外食業界でも人材の確保に「社内保育所」が必要になってきた

 JR常磐線の牛久駅西口から3分ほど歩くと、新しい小さな保育所が見えてくる。3月25日に開所したばかりの「かがやき保育園うしく」だ。

 ここは外食大手ゼンショーホールディングス(HD)が従業員向けに作った「事業所内保育所」だ。2015年9月、茨城県つくば市に1軒目を作ったが、2軒目に当たる。

 定員は0歳から6歳までの19人。広さはワンフロアーで約110平方メートルと小規模だが、専用の厨房を設けて、必要な設備を整えた。

 周辺には、「すき家」や「ココス」といったゼンショーHDが展開する飲食店やスーパーマーケットが8店ほどある。それらで働くパートアルバイトなどの従業員が、勤務日数などを問わずに利用できるようにした。

 年中無休で、開所時間は午前8時から午後7時まで。通常保育と一時預かりの両方が可能だ。給食・おやつ代を含む利用料金は、通常保育は月5000~1万円。一時預かりは1時間当たり100円で、おやつ・給食費は別途1日300円となっている。

 給食を調理するスタッフとして、すき家で働いていた経験があり、調理師と栄養士の資格を持った人を雇用した。使う食材は、近隣にあるグループ内のスーパー「ジョイフーズ」で仕入れた野菜などを使っている。

「保育園あり」をバイト募集でアピール

 事業所内保育所は、従業員が育児と仕事を両立できるようにするために企業が設置する施設だ。病院や大手企業を中心に設置が進んでいる。そんな中で、2016年4月に、政府は待機児童の解消を目指して「企業主導型保育事業」を開始し、企業に事業所内保育所の設置を促した。2016年度予算として835億円が計上されている。この事業では、施設整備費の4分の3が助成され、自治体の認可は必要なく、届け出だけで済む。今回の保育所は、この制度を利用して開所につながった。

 外食業界ではパートが多く働いているが、店が各地に分散しているため、そこで働く従業員が通いやすい場所に事業所内保育所を設置するのが難しい。その点、ゼンショーHDは店舗や事業所、工場などが全国に4600以上ある。ゼンショーの外食事業は様々な業態があるので、近隣に店舗があるケースも多い。

 同社が従業員向けに保育所を設置したきっかけは、2013年冬に問題となった「すき家」の過重労働問題だ。「第三者委員会の調査報告を受けて、労働環境の改善に向けた施策を打ってきた。その中の一つが経営陣と従業員との対話であり、パートから『保育所を作ってほしい』という要望が上がった」と、グループ人事本部長を務める国井義郎常務取締役は振り返る。そこで小川賢太郎社長が設置を決断。企業内の保育所は、保育専門の業者に運営を委託するケースが多いが、自前で運営会社を立ち上げた。

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「ゼンショーが社内保育園を作る理由」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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