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タカタ破綻、炎上総会の一部始終

苛立つ株主、「なぜ中国企業に安く売るのか」

2017年6月28日(水)

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欠陥エアバッグ問題で経営破綻したタカタの上場企業として最後の株主総会が27日に開かれた。長々と説明を続ける経営陣、苛立つ株主——。終盤に、株主の不満が爆発した。株主への取材をもとに、3時間弱にわたった株主総会の一部始終をリポートする。

 経営破綻したタカタの株主総会は、高田重久会長兼社長の次の一言で始まった。

「まずこの場を借りて、当企業グループのエアバッグ不具合によりお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に合われた方にお見舞いを申し上げます」——。総会の前日に開いた記者会見では一言も聞かれなかった、被害者への謝罪である。

株主総会会場に集まるタカタの株主(写真:AFP=時事)

 欠陥エアバッグ問題で民事再生法の適用を申請したタカタ。7月27日付で上場廃止が決まっており、上場会社としては最後の株主総会となる。

空虚なナレーション「無配とさせて頂きました」

 被害者と株主への謝罪では、経営陣が5秒ずつ頭を下げた。「民事再生手続きの開始を決議し、受理された。この申し立てにより株主の皆さまに多大なるご迷惑をおかけする。心よりお詫びいたします」。高田会長はこう述べた後、不具合発生の原因について判明していることを淡々と読み上げ始めた。株主によれば、この時はまだ会場は静まり返っていたという。

 続いて、企業業績の説明に移った。事前に録音された女性のアナウンスによるナレーションが続く。「誠に遺憾ながら、無配とさせて頂きました」。その音声が空虚に響いた。

 業績説明が終わると、再びマイクは高田会長に。議案の説明に続いて、改めて民事再生手続きの開始について説明が始まった。謝罪の言葉を繰り返す高田会長。経営陣がここでも頭を下げる。

 延々と高田会長による欠陥エアバッグ問題の経緯や再生手続きの説明が続く。
「現時点で損害賠償の額を合理的に見積もるのは困難」
「昨今の報道などの影響も受け、借り換え合意ができず、信用は一層毀損された」
「私的整理を残念ながら断念した」
「債務超過の恐れがあることを前提に申請した」
「債務超過の場合には、株式の価値はないものとして扱われる」

 そして説明の最後に、再び経営陣が頭を深々と下げた。

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「タカタ破綻、炎上総会の一部始終」の著者

島津 翔

島津 翔(しまづ・しょう)

日経ビジネス記者

2008年東京大学大学院工学系研究科修了、日経BP社に入社。建設系専門誌である日経コンストラクション、日経アーキテクチュアを経て、2014年12月から日経ビジネス記者。担当分野は自動車、自動車部品。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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