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税制改正、「2800億円増税」の舞台裏

軽減税率財源にめど、新税や「東京都大幅減収」に官邸の影響力

2017年12月20日(水)

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12月14日に自民、公明両党が決定した2018年度の与党税制改正大綱は個人の増税が相次ぐ一方、企業向けの減税措置を多く盛り込んだ。差し引きで年間約2800億円の増税となる。働き方の多様化への対応や賃上げ促進などの目的が語られるが、政治的思惑が改正論議を左右する構図が鮮明だった。舞台裏を検証する。

「国際観光旅客税」の導入などで剛腕を発揮した菅義偉官房長官(写真:AP/アフロ)

 今年も年末の恒例行事である与党の税制改正大綱がまとまった。「税は政治が決める」との理念から与党が財務省などと協議しながら議論を進める建前だが、首相官邸主導の政策決定が顕著な安倍晋三政権では官邸の意向を踏まえながらの論議という構図がより鮮明になっている。

官邸、財務省ともに「満足」

 そんな中でまとまった2018年度税制改正だが、官邸、財務省双方から「満足」との評価が聞こえてくる。ともに「取りたいものをほぼ取ることができた」(財務省幹部)ためだ。

 働き方の多様化を踏まえ所得税を時代に合った姿へと見直す。デフレ脱却と経済再生に向け企業による賃上げと設備投資を税制面で後押しする──。与党税制改正大綱はこうした考え方を重視したと強調する。

 最大の焦点だった所得税改革では働き方の多様化に対応するため、すべての納税者が受けられる基礎控除を10万円増やす。一方で会社員向けの給与所得控除を年収850万円以下は10万円減らし、850万を超える人は控除額を195万円で頭打ちにする。

 この結果、22歳以下の子どもや介護が必要な人がいない年収850万円超の会社員ら約230万人が増税となる。増税額は900億円となる見込みだ。高額の収入を得る高齢者などの公的年金等控除も減額する。

 たばこ税については、紙巻きたばこは18年10月から4年かけて1本当たり3円増税する。加熱式たばこは5年間で段階的に税率を引き上げる。一連の見直しでたばこ税の増税額は約2400億円にのぼる見通しだ。

 実は、今年10月の衆院選前は安倍内閣の支持率低下や自民の議席減が想定されたことなどから政権内では所得税改革やたばこ増税に慎重な見方が根強く、与党は衆院選で増税方針を明確に訴えてはいなかった。

 それが衆院選での自民の圧勝を受け、安倍政権は所得増税などに一気に踏み込むことになったのだ。

コメント11件コメント/レビュー

佐川が取り立てに来るんですか・・・  払いたくない。(2017/12/20 16:10)

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「税制改正、「2800億円増税」の舞台裏」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

佐川が取り立てに来るんですか・・・  払いたくない。(2017/12/20 16:10)

2015年の国税庁の集計によると、年収800万円以上の給与所得者は9%程度しかいない。『これなら反対されても影響は小さい!』と政府は判断したのだろう。公明党が口出しして、800万円は850万円まで若干引き上げられたが、大勢に影響なし。私はかつて、専業主婦の妻と子供三人を抱えていて、年収1300万円以上が4年間あった。それ以前も1000万円越えだけでも10年以上あったから、サラリーマンとしては恵まれていたと思うが、家を建てる時、土地も家も自分の金で賄っており、親から土地や家までも引き継いだ人に比べれば、『すごい』と言うほどのものではなかった。「2800億円増税」のために、高々年収850万円の人にも負担させるのは何の為か?そんな小賢しい方法を取らずに、単純に『4,000万円超;45%』の上に累進税率を一つ追加すれば済むではないか!例えば、『5,000万円超;50%』とか。日本も、かつては最高所得税率75%の時代もあった。これが『1億総中流』の原動力になったのだろうと思う。今は米国に『右へ倣え』で所得格差は広がり、貧困率も世界12位の16.1%。先進国では米国に次いで2位である。現時点で『中流』は年収では幾ら程度が対象になるのか知らないが、『700万円以上』としても『金持ち』を含めても13%程度しかいない。日本経済が停滞している最大の原因が『中流世帯人口の減少』であるのに、中流世帯を増やす為の政策は全く打たれていない。であれば、せめて所得税改革で格差是正をして欲しいものだが、ただでさえ少なくなった『中流』世帯を対象に増税するなど以ての外と思わない安部政権では『2%インフレ』など絶対に実現出来ない。『中流世帯の増加』を経済政策の柱に据える政党が現れれば、期待できるのだが。。。(2017/12/20 13:29)

誰でも税金なんて仕方なく払っているもの。
だから公平な税制であればあるほど社会の多方面から非難や怨嗟の声が上がるものです。
故に、そのような声が一部からしか聞こえない税制というのは、社会の一部のみへ皺寄がされている不公平な税制に違い無いのです。

たばこへの課税なんて最たるものでしょうが、その流れに乗ってパチンコにも巨額の税金をかけてみてはどうでしょうか。社会が許しても族議員が許さないかな?(2017/12/20 13:15)

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