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レッドハットCEOが語る15年連続増収増益の理由

「オープンイノベーション」をリアルに実践

2018年3月5日(月)

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 製品の原材料は誰でも手に入れることのできる無料の素材。開発は自社の社員だけでなく他社のリソースを徹底的に活用している。業績は15年連続の増収増益だ。

 そんな都合のいい会社なんてあるはずはない──。そう思う向きもあるかもしれないが、この会社は実在する。無料の基本ソフト(OS)、リナックスの関連サービスを提供している米レッドハットである。

 主力製品はRHEL(Red Hat Enterprise Linux)という企業向けリナックス。同社の製品は通信会社や金融機関だけでなく、証券取引所などミッションクリティカルな(障害や誤作動などが許されない)環境でも採用されている。収益源の多くはRHELのサポートをベースにした年間契約料。最近はRed Hat OpenShift(注*1)やRed Hat OpenStack(注*2)などオープンソースソフトウェアをベースにした製品を市場に投入している。製品開発ではオープンソースソフトウェアのコミュニティを最大限に活用するのが同社の流儀だ。

 社内組織も変わっている。CEO(最高経営責任者)が部下に仕事を依頼しても無駄だと思えば動かない。手洗い後に使うトイレのペーパータオルをハンドドライヤーに替えた際には、ペーパータオル派の社員から批判の声が沸き起こった。実力主義も徹底しており、たいしたアイデアもないのに声ばかり大きい人間はすぐに居場所がなくなる。社員一人ひとりが意見を言う、ある意味で面倒くさい組織だが、透明性の高い意思決定プロセスと実力主義の徹底がイノベーションと競争力の源泉だ。

 ビジネスモデルやカルチャーについては日経ビジネスの3月5日号で詳しく紹介した。ここではレッドハットを率いるジム・ホワイトハーストCEOのインタビューを紹介しよう。

(ニューヨーク支局 篠原 匡)

注*1:クラウドやオンプレミス(自社運用)などIT環境を問わず素早いアプリの開発・運用を可能にする製品

注*2:自社の環境にクラウド基盤を構築できる製品

レッドハット ジム・ホワイトハーストCEO
COO(最高執行責任者)としてデルタ航空の再生を成功させた後、2008年1月にレッドハットのCEO(最高経営責任者)に就任した。それ以来、収益は2倍以上、時価総額は3倍以上に伸ばしている。(写真:Robert Schultze 以下同)

オープンソースコミュニティを活用

レッドハットは15年という長きにわたって増収増益を続けている。なぜ持続的な成長が可能なのか。

ジム・ホワイトハーストCEO(以下、ホワイトハースト):一言で言えば、オープンソースソフトウェアの開発モデルを取り入れているためだ。レッドハットはイノベーションを加速させるためにオープンソースコミュニティを活用している。オープンソースのコミュニティには他社のエンジニアが数多く参画しており、すべてのコードを自社で書く必要がない。しかも、そのコードは世界で最も洗練されたエンジニアによって書かれている。

コメント1件コメント/レビュー

誤:REHL
正:RHEL
ですが.....(2018/03/05 03:09)

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「レッドハットCEOが語る15年連続増収増益の理由」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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