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3つの謎を残した神戸製鋼事件の報告書

企業不正の研究(上)

  • 安岡 孝司

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2018年4月11日(水)

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アルミなど主力製品での品質データ改ざんを受け、神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長(当時、写真中央)は引責辞任した(写真:新華社/アフロ)

BBC、ブルームバーグ、WSJが報じた「日本品質問題」

 このところ「日本品質」を代表する名門企業で不正事件が続いています。海外のメディアでは、「日本企業で何が起きているのか?」(BBC: What is happening with Japan Inc?、2017年10月13 日)や、「日本の品質管理は制御不能」(Bloomberg : Japan's Quality Control Is Out of Control、2017年10月11日) と報じられました。

 この不信感は品質のみに限られてわけではありません。最近では「どこの企業も日本の製造業をまねてきたが、今やそのモデルはひびが入っている」(The Wall Street Journal : Companies Everywhere Copied Japanese Manufacturing. Now the Model Is Cracking、2018年2月4日)と、日の丸ビジネスモデルの日没が論じられ始めています。

 私たちは、これらの事件を教訓として、足元を固めなおさなければいけません。

リスクマネジメントの根幹での不備

 筆者は今年3月、『企業不正の研究 リスクマネジメントがなぜ機能しないのか?』(日経BP社)という本を上梓しました。その中では、最近の企業不正事件8件を取り上げ、外部調査委員会の報告書などをもとにして、リスクマネジメントの限界や盲点などについて解説しました。

 そのうち神戸製鋼所に関しては、執筆時点では暫定報告「神戸製鋼:当社グループにおける不適切行為に係る原因究明と再発防止策に関する報告書(2017年11月10日)」だけしか発表されていませんでしたが、本の発売直前になって最終報告「当社グループにおける不適切行為に関するご報告(2018年3月6日)が発表されました。ここでは最終報告の内容を加味して、原因分析と再発防止策をリスクマネジメントの視点で考えます。

コメント4件コメント/レビュー

『経営の圧力は事業部門長から事業部門内に直接加わります。しかしこの圧力は事業部門長から末端の品質保証室へ、どの経路で加わったのかが分析されていません。』という点が、正に今回のポイントと思われる。直接報告書を読んで検証してみたい。また人事異動がなく閉鎖的である、組織の構造上内部牽制が働きにくい、といった点も今後の対策上重要なポイントと思われる。関係者される方々は、外部の声に耳を傾け、今後の対策をしっかり取られる事を望みます。(2018/04/18 09:28)

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『経営の圧力は事業部門長から事業部門内に直接加わります。しかしこの圧力は事業部門長から末端の品質保証室へ、どの経路で加わったのかが分析されていません。』という点が、正に今回のポイントと思われる。直接報告書を読んで検証してみたい。また人事異動がなく閉鎖的である、組織の構造上内部牽制が働きにくい、といった点も今後の対策上重要なポイントと思われる。関係者される方々は、外部の声に耳を傾け、今後の対策をしっかり取られる事を望みます。(2018/04/18 09:28)

"
もし検査部署が生産部署と同じ収益責任をもっていると、不良品を意図的に合格させることがあるからです。"

この記述の意味が解りません。管理者側が検査部署の人材をそもそも信用していない
ということであれば、双方の意思疎通が図られていないことが、不正が生じる要因です。

 部署のかかわらず、収益責任を負うからこそ、仕事に対して真摯に向き合うものです。

 浅い見解のように思えます。(2018/04/11 08:53)

「人事異動がなく閉鎖的なところが不正の原因」とあるが、たとえ異動があったとしても、昔ながらの声の大きい人間により支配されていたら結局不正が発生していたと思う。また長年と続けてきた不正を「不正である」と認識させることも難しいと思う。そのため報告書で全容が解明されるのは難しく、全ての不正がなくなるのも当分先のことであろう。(2018/04/11 08:50)

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