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リビングの「邪魔者」テレビが消える日

ディスプレーを「再発明」するマイクロLED

  • 田中 直樹

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2018年4月12日(木)

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 画素の一つひとつを微小なLEDに置き換えたマイクロLEDがディスプレーを一変させる。鮮明な映像を壁や机に表示したり、目の前の空間に浮かべたりできる。「ディスプレー=映像を表示するパネル」という“常識”は過去のものになる。

(日経ビジネス2018年2月12日号より転載)

 1990年代に始まったブラウン管からフラットパネルへの転換。この結果、ディスプレーは薄型・軽量になり、ノートパソコンの誕生やスマートフォンの発展につながった。また、ブラウン管では限界があったテレビの大画面・高精細化を実現可能にした。

 それ以来、30年ぶりの革新がディスプレー技術に起こる。「パネルに映像を表示するのがディスプレー」。そんな“常識”が覆る。パネルを使わずに、映像を身の回りの壁や机に表示したり、目の前の空間に浮かべたりすることが手軽にできるようになるからだ。

 これを実現するのが「マイクロLED」と呼ばれる10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル程度の小さな発光素子である。マイクロLEDがもたらす革新によってディスプレーは新たな進化を遂げる(図1、囲み参照)。

映像の表示形態が大きく変わる
●図1 映像表示装置の転換
ディスプレーは将来、パネルを必要としなくなる。壁や机がディスプレーになったり、眼鏡型の端末を身に着けるだけで目の前に映像が浮かび上がったりする。このようなディスプレー技術の進化を、マイクロLEDがけん引する。テレビやスマートフォンのディスプレーを置き換える可能性もある

 例えば、マイクロLEDを超小型ディスプレーとして使い、投影レンズやスクリーンと組み合わせると小型・低消費電力のプロジェクターとなる。その映像を壁や机に投影すれば、「壁ディスプレー」や「机ディスプレー」が実現する。「リビングの主役はテレビ」といわれてきたが、壁ディスプレーはテレビを置き換える可能性を秘める。テレビ画面の枠を超えて、壁一面に映る大迫力の映像を手軽に楽しめるからだ。

 スマホのディスプレーも一変する可能性がある。マイクロLEDによって、目の前の空間に映像を浮かべるAR(拡張現実)用のウエアラブルディスプレーの小型・軽量化や高画質化が加速し、普及拡大が期待できるからだ。

 現在は世界中のスマホユーザーがフラットパネルとにらめっこしているが、将来はARグラスのようなウエアラブルディスプレーを使って情報や映像を見ることが当たり前になるかもしれない。マイクロLEDによって、あらゆる場面でARを活用できる「どこでもAR」が現実化する。

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