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イノベーションの源泉、「有言不実行」の勧め

「西岡塾」塾長・西岡郁夫 × ユーグレナ社長・出雲充 特別対談

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2017年4月24日(月)

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 シャープで「世界最小・最軽量・最薄」のノートパソコン(1990年当時)の開発を指揮し、伝説の経営者アンディ・グローブさん(インテル元CEO)に乞われてインテルジャパンを率いて、圧倒的な情熱で日本のパソコン市場を切り拓いた西岡郁夫さん。ベンチャーキャピタルを経て、現在運営しているビジネス塾、丸の内「西岡塾」で、ミドルマネジャーに向けて熱い授業をしています。

 そのエッセンスをまとめた著書『一流マネジャーの仕事の哲学 突き抜ける結果を出すための53の具体策』(小社刊)の出版を機に、一流の経営者をゲストに招き、経営者がこうあってほしいと願うミドルマネジャー像や働き方について対談します。

 第一弾のゲストは、ユーグレナの代表取締役社長、出雲充さん。59種類もの豊富な栄養素を含む「ミドリムシ」の大量培養に成功した同社は、健康食品や環境問題の解決などますます業容を広げ、一部上場会社として名実ともに着実な成長をしています。西岡さんも毎朝欠かさずミドリムシ入りの野菜ジュースを飲んでいるとか。ベテラン経営者と若手経営者が熱く語り合います。(文中敬称略)

西岡郁夫(以下西岡): 出雲さんと私の出会いは4年前に遡ります。初めてお話を伺っていた時、「ミドリムシって名前が悪いね」と言ったところ、「西岡さん、アオムシと間違えてません?」と一本取られたことを楽しく思い出します。ミドリムシは100年も前に決められた名前なので、出雲さんがどうこうする訳にはいかないのだそうですね。

西岡 郁夫(にしおか いくお)
株式会社イノベーション研究所 代表取締役社長。丸の内「西岡塾」塾長
1943年、大阪府生まれ。大阪大学工学部通信工学科卒業。同大学院工学研究科通信工学専攻修士課程修了。1969年、シャープ株式会社入社。CADセンター所長、技術本部コンピュータ・システム研究所長、情報システム本部コンピュータ事業部長、同副本部長を歴任。工学博士(大阪大学)。1992年、インテル株式会社に転進。1993年、同代表取締役社長、米国インテル本社営業担当副社長。日本にパソコン、電子メール、インターネットを普及させた立役者。1997年、同代表取締役会長。1999年4月退社。1999年、モバイル・インターネットキャピタル株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2001年、「ベンチャーを支援するベテランとベンチャーの会」を設立。2002年、丸の内「西岡塾」を設立。著書に『パソコンやってますかぁ インテルジャパン社長の痛快電脳生活のすすめ』(ダイヤモンド社)、『ITに関心のない「経営幹部」は今すぐ辞めなさい 情報利用戦略のすすめ』(かんき出版)。丸の内「西岡塾」ウェブサイトこちら

 今日は、私の著書『一流マネジャーの仕事の哲学』の出版を機に、いつ見ても明るく楽しそうに軽々と激務をこなしておられる出雲さんに、その仕事の哲学を教えてもらおうと思っています。

 いま、働き方の改革が叫ばれています。日本人はいまだに「長時間働くことが、仕事をしていること」と思っているように見えます。どう思われますか?

出雲充(以下出雲): 日本人にはそうした働き方を良しとする意識が刷り込まれていて、発想を切り替えるのはなかなか難しいのでしょうね。

西岡: グループウエアで会議を招集することが便利になって、全員のスケジュールが共有されているので、部下から部長に会議の招集が簡単にできてしまいます。結果、部長は部下が要請したスケジュールで会議を渡り歩くのです。

 会議は、経営に関する決断やアクションプランなど決定的に重要なことを議論する場ですから、明確な目的と方向性を持ち、参加者を厳選して招集すべきです。部下が招集したスケジュールで会議を渡り歩くことが部長の仕事といえるでしょうか。こんな会議で上司も部下も丁々発止の議論もせずに、時間だけが経過して長時間労働につながっている場合も多いのが、いまの働き方の実態です。

ダメな人のために、優秀な人の能力を抑えてはダメだ

出雲 充(いずも みつる)
株式会社ユーグレナ 代表取締役社長
1980年、広島県生まれ。東京大学に入学した1998年、バングラデシュを訪れ深刻な貧困に衝撃を受ける。2002年、東京大学農学部農業構造経営学専修卒業。同年、東京三菱銀行に入行。2005年、株式会社ユーグレナを設立し、東大発バイオベンチャーとして注目を集める。同年、世界初のミドリムシ屋外大量培養に成功。ミドリムシ食品を事業化し、化粧品やバイオ燃料など幅広い分野での展開を目指す。2012年、世界経済フォーラム(ダボス会議)で「ヤング・グローバル・リーダー」に選出される。著書に『東大に入るということ 東大を出るということ』(共著、プレジデント社)、『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。 東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦』(ダイヤモンド社)。

出雲: その通りだと思います。仕事ができる人は自分のタイムマネジメントをきっちりして、時間を上手に使い、社外の仲間をつくって、上手にストレスを解消して、どんどん成果を上げていきます。

 会議を渡り歩いている部長は逆のパターンで、頭をうまく使っていないのでなかなか成果が上がらず、そうなると、仕事をしているというアリバイ作りのために、”テトリス”のようにスケジュールを入れられることに満足してどんどんダメになっていく、まさに二極化なのです。そのようなダメになってしまう人がもう一度浮上するには、どうしたらよいのでしょうか。

西岡: まず大切なことは、「ダメな人を浮上させるために、優秀な人の能力を抑えてはダメだ」ということです。日本は平均値教育なので、それが会社でも影響しています。ダメな人は生き方を考え直すべきなのでしょうね。

 人間の生き様はいろいろで、職業も自分の適性で決めるべきなのに、学校の延長線上で安易に一生の仕事を選択してしまった人が多いのではないでしょうか。農家などはスマートファーミングといって大きく伸びるチャンスですし、漁業、建設業などいろんな選択肢があります。良い学校を出て大会社に入ることが幸福への方程式ではなくなったのです。一人ひとりの多様性を生かすべきですね。

 今回の本のタイトルに「仕事の哲学」という言葉を使ったのですが、出雲さんの仕事の哲学を教えてください。これだけは譲れないというようことはありますか?

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