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「人生は自作自演のドラマだ」

「西岡塾」塾長・西岡郁夫 × インテグラル代表、スカイマーク会長・佐山展生 特別対談

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2017年6月28日(水)

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 シャープで「世界最小・最軽量・最薄」のノートパソコン(1990年当時)の開発に携わり、伝説の経営者アンディ・グローブさん(インテル元CEO)に乞われてインテルジャパンを率い、圧倒的な情熱で日本のパソコン市場を切り拓いた西岡郁夫さん。ベンチャーキャピタルを経て、現在運営しているビジネス塾、丸の内「西岡塾」で、ミドルマネジャーに向けて熱い授業をしています。

 そのエッセンスをまとめた著書『一流マネジャーの仕事の哲学 突き抜ける結果を出すための53の具体策』(小社刊)の出版を機に、経営者をゲストに招き、経営者がこうあってほしいというミドルマネジャー像や働き方について対談します。

 第二弾のゲストは、インテグラル代表で、スカイマークの再建に会長として奔走されている佐山展生さん。西岡塾では毎期、「人間、いかに生きるべきか」「会社人生をいかに生きるべきか」というテーマで、ご自身の数多くの名言を交えて佐山さんにお話しいただいているとか。『一流マネジャーの仕事の哲学』の中でも、佐山さんの名言を紹介しています。今回はその中から選んだ珠玉の「佐山展生の名言」について、話が弾みました。(文中敬称略)

西岡郁夫(以下西岡): 『一流マネジャーの仕事の哲学』の第11章に、「知らないうちに富士山に登った人はいない」という佐山さんの言葉を使わせていただきました。うまいことを言うな~と感心します。どうやって思いつくのですか?

佐山展生(以下佐山): その言葉は、自分が富士山に登ったことのない時から言っていました。

 富士山に登るのはなかなか大変です。天気がいいからぶらぶらしていたら、富士山の山頂に来ていた、ということはありません。富士山に登った人たちは全員、「富士山に登るぞ!」と決めて家を出て来た人だけです。

 要は、あるレベル以上に難しいことは、「やる!」と決めないとできないのです。実際に富士山に登ってみましたが、まったくその通りでした。

西岡: そうなのだそうですね。富士山の頂上に立つのは大変だと聞きます。

 それなのに、頂上から美しい富士山が見えないのは皮肉ですね。フランスのモンサンミッシェルもそうです。外から見たモンサンミッシェルには大感激しましたが、中に入ったら美しいモンサンミッシェルが見えないのです。がっかりしたのを覚えています。

佐山: メディア等で話題になる人気企業ランキングのトップ企業と同じですね。外から見たらいい会社だなーと思って入社したら、中身は全然よくないという例がたくさんありますね。

「ストライクゾーン」を明確にすれば、一生懸命になれる

西岡 郁夫(にしおか いくお)
株式会社イノベーション研究所 代表取締役社長。丸の内「西岡塾」塾長。
 1943年、大阪府生まれ。大阪大学工学部通信工学科卒業。同大学院工学研究科通信工学専攻修士課程修了。1969年、シャープ株式会社入社。CADセンター所長、技術本部コンピュータ・システム研究所長、情報システム本部コンピュータ事業部長、同副本部長を歴任。工学博士(大阪大学)。1992年、インテル株式会社に転進。1993年、同代表取締役社長、米国インテル本社営業担当副社長。日本にパソコン、電子メール、インターネットを普及させた立役者。1997年、同代表取締役会長。1999年4月退社。1999年、モバイル・インターネットキャピタル株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2001年、「ベンチャーを支援するベテランとベンチャーの会」を設立。2002年、丸の内「西岡塾」を設立。
 著書に『パソコンやってますかぁ インテルジャパン社長の痛快電脳生活のすすめ』(ダイヤモンド社)、『ITに関心のない「経営幹部」は今すぐ辞めなさい 情報利用戦略のすすめ』(かんき出版)。
 丸の内「西岡塾」ウェブサイトはこちら

西岡: 「ストライクゾーンが明確で、そこに投げれば『ストライク!』と言われるから、一生懸命になれる」というのも、私の好きな佐山さんの名言の一つです。

佐山: そのストライクゾーンを明確にするために、スカイマークではまったく新しい人事評価制度を作り直しました。まず大きく違うのは、360度評価を徹底してやります。

 普通は上司が部下を評価するだけのことが多いのですが、新しい制度では部下も上司を評価します。公平を期すために、社内の人事部ではなく、外部機関に提出します。5段階評価で、「3点:頑張った」「4点:よく頑張った」「5点:大変よく頑張った」に分かれ、3点以上が合格点です。リーダーに付けられた評価が2点以下の場合、「そのポストでは能力不十分」ということで、場合によってはもちろん「降格」もあり得ます。

 私も社員60人以上に評価されました。組織というのは、「その人がそのポストにいることがふさわしいか?」を常にチェックする必要があります。また、「本来、管理職になるべきだと思う人で、なっていない人は誰ですか」というアンケートも取ります。能力があるのに埋もれている人を見つけて、引き上げるためです。その結果も参考に、人事異動に生かそうとするものです。

 この制度は半年かけて議論を重ねて作り上げましたが、2000人規模の会社では最先端を行っていると確信しています。今後もブラッシュアップしながら、長い目で経過を見ていかなくてはならないと思っています。

西岡: 佐山さんはいい評価をもらっているでしょうね。

佐山: 私の頭の中は95%がスカイマークのことで占められています。その「本気度」が社員に伝わっているとうれしいですね。本気度を伝えるために地方支店にも足を運びますし、毎週1回、全社員に写真付きのメッセージを送っています。それらを社員は見てくれているんだと感じた時、うれしく思います。

佐山 展生(さやま のぶお)
インテグラル株式会社 代表取締役パートナー。スカイマーク株式会社 代表取締役会長。
 1953年、京都府生まれ。一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。京都大学工学部卒業後、エンジニア・研究者として帝人に入社。1987年に三井銀行に転職し、M&A業務に従事。ニューヨーク駐在時にニューヨーク大学ビジネススクールでMBAを取得。1999年、東京工業大学で博士号(学術)を取得。1998年に日本初の大型独立投資ファンドであるユニゾン・キャピタルを共同創設。2004年にM&AアドバイザリーのGCA、2007年にインテグラルを創設。2015年、インテグラルの投資先であるスカイマークの代表取締役会長に就任。
 著書に『バイアウト』(共著、日本経済新聞出版社)、『社長の器』『社長の値打ち』『リーダーの危機突破力』(編者、日本経済新聞出版社)、『生涯現役論』(共著、新潮新書)など。

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