• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

米朝首脳会談は本当に開かれるのか

「シリア空爆」で脅し「リビア式解決」を目指すトランプ

2018年4月17日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

まず非核化、見返りはその後

米国は北朝鮮を追い詰める場として首脳会談を使うのですね。

鈴置:その通りです。米国は「四の五の言わずにまず、非核化せよ」と命じる方針です(「『文在寅の仲人口』を危ぶむ韓国の保守」参照)。

 国務長官に指名されたポンペオ(Mike Pompeo)CIA長官も4月12日、上院の公聴会で「大統領と政府は北朝鮮に見返りを与える前に、我々が望む恒久的で不可逆的な成果を得るつもりだ」と語っています。

  • It is the intention of the president and the administration not to do that this time, to make sure that ... before we provide rewards, we get the outcome permanently, irreversibly, that it is that we hope to achieve.

 北朝鮮が完全に非核化するまで何の反対給付も与えない、と宣言したのです。VOAの「Pompeo: No Reward for N. Korea Without Irreversible Denuclearization」(4月12日、英語版)が伝えました。

 ホワイトハウスもポンペオ氏の発言の抜粋「Excerpts from CIA Director Pompeo’s Prepared Remarks」をわざわざ作って、サイトに載せました。ポイントは以下です。

  • I have read the CIA histories of previous negotiations with the North Koreans, and am confident that we will not repeat the mistakes of the past. President Trump isn’t one to play games at the negotiating table‐and I won’t be either.

 「(米国がまず譲歩して北朝鮮に援助を与えた)過去の米朝交渉を私は研究した。我々はそんな過ちは繰り返さない。トランプ大統領はいい加減な交渉をする人ではないし、私もそうだ」とポンペオ氏は言い切りました。

 米国をはじめとする国際社会は北朝鮮に騙され続けてきました。「もう、その手は食わないぞ」と米政府は北にしっかりと言い渡したのです。

化学兵器は北朝鮮も使った

4月14日のシリアへの攻撃は北朝鮮情勢にどう影響しますか?

鈴置:米軍は英・仏軍とともにシリアの化学兵器関連施設を空爆。米政府は「市民に化学兵器を使ったアサド政権への警告である」と説明しました。

 北朝鮮に対し、大いなる威嚇となったはずです。北朝鮮や韓国の親北派の間には「トランプは全ての選択肢がテーブルの上にあると脅すが、どうせ口先だけ。軍事行動には出まい」といった空気もありました。

 約束を破ろうが、外国人を拉致しようが、テロを実行しようが、北朝鮮が軍事的制裁を受けたことはなかったからです。

 しかし、トランプ政権はシリア攻撃で「やるべき時は必ずやる」と示した。北朝鮮の指導部は「空爆の次の対象は我々かもしれない」と焦っていると思います。

 シリア空爆でもう1つ注目すべきは、化学兵器の使用がその理由だったことです。化学兵器と言えば北朝鮮も同罪です。2017年2月13日、金正恩委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアの空港で化学兵器を使って殺されました。

 北朝鮮政府は否定しましたが、マレーシア政府はこの暗殺に北朝鮮の大使館員らが関わっていたとして4人の北朝鮮国籍の容疑者の引き渡しを要求しました(「弾道弾と暗殺で一気に進む『北爆時計』の針」参照)。

 ロシアだって化学兵器を使った元スパイ暗殺未遂事件に絡み、欧米から外交官追放など厳しい制裁を受けている。北朝鮮だけが化学兵器を使っても糾弾の対象になってこなかったのです。

 他にあまりの多くの大罪をおかしているため「北朝鮮の化学兵器」は目立たなかった。が、シリア空爆で世界は「北朝鮮も化学兵器の使用国だ」と思い出したでしょう。

コメント87件コメント/レビュー

(2018/04/23 20:15)

>中露韓の制裁は武力衝突を避けつつ核問題解決を図る手段だよ。中露韓にアメリカの軍事攻撃に協力する意思はない。

 鈴置氏は、すでに“米中は手を組んでいる”と次回の「しょせんは米中の掌で踊る南北朝鮮」の中で語り、中国は米国の攻撃を容認する事で話はついていると言っています。貴方の言っている事とは正反対です。ぜひ議論の場をそちらに移して、鈴置氏に対する反論をきちんとしていただきたい。楽しみにしています。

>中露が38度線の南側にいる「国連軍」に安保理常任理事国として自国兵力を参加させたら、もしかしたら協力しているとみなしてもいいかもしれないけど、

 なにそれ?。米中露韓連合軍が揃って北朝鮮に進撃しないと「中露韓の協力が得られ」た状態にはならない、というのがあなたの定義なんですか?。そんな無茶苦茶な話、私は他では全く聞いた事が無いんですけど。次回のあなたの文章には、ぜひその無茶苦茶な定義についてもきちんと記しておいてください。そうでないと私の様に、「米軍の行動を黙認」程度で中国の協力が得られたと勘違いしちゃう人が出てくるかもしれないんで。そりゃ、あなたと議論なんて、噛み合うわけないわ。

>鈴置さんのコラム以外も読むといいよ。鈴置さんは嫌韓バイアスが半端ないから見方が偏ってしまう。

 つまりあなたが前回言っていた他の誰かのコラムには、<<米中ロ韓連合軍が揃って北朝鮮に進撃しないと「中露韓の協力が得られ」た状態にはならない>>と書いてあると考えて宜しいのでしょうか?。ぜひそれが誰のコラムなのか後学の為に教えて貰えませんか?。

>トランプ大統領は北朝鮮を交渉の席につかせたことを自分の功績とみているから、是非とも成功させたいだろう。北朝鮮とのディールをまとめればまさにノーベル平和賞級の功績だ。

 そんなことないよ。もしトランプ大統領が「北朝鮮の核保有容認」で交渉をまとめたら、絶対にノーベル平和賞なんて貰えないし、中間選挙でも絶対に負けるってば。あなた、そんなお花畑な事考えていたから私に対して「トランプ大統領自身がどう思っているかも考えてみたら? 」とか気楽に言えちゃったんですね。私はあなたが何のことを言っているのか、全く判りませんでしたよ。(2018/04/25 01:19)

オススメ情報

「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「米朝首脳会談は本当に開かれるのか」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

韓国観察者

元日本経済新聞記者。1995~96年ハーバード大学日米関係プログラム研究員、2006年イースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。02年度ボーン・上田記念国際記者賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

(2018/04/23 20:15)

>中露韓の制裁は武力衝突を避けつつ核問題解決を図る手段だよ。中露韓にアメリカの軍事攻撃に協力する意思はない。

 鈴置氏は、すでに“米中は手を組んでいる”と次回の「しょせんは米中の掌で踊る南北朝鮮」の中で語り、中国は米国の攻撃を容認する事で話はついていると言っています。貴方の言っている事とは正反対です。ぜひ議論の場をそちらに移して、鈴置氏に対する反論をきちんとしていただきたい。楽しみにしています。

>中露が38度線の南側にいる「国連軍」に安保理常任理事国として自国兵力を参加させたら、もしかしたら協力しているとみなしてもいいかもしれないけど、

 なにそれ?。米中露韓連合軍が揃って北朝鮮に進撃しないと「中露韓の協力が得られ」た状態にはならない、というのがあなたの定義なんですか?。そんな無茶苦茶な話、私は他では全く聞いた事が無いんですけど。次回のあなたの文章には、ぜひその無茶苦茶な定義についてもきちんと記しておいてください。そうでないと私の様に、「米軍の行動を黙認」程度で中国の協力が得られたと勘違いしちゃう人が出てくるかもしれないんで。そりゃ、あなたと議論なんて、噛み合うわけないわ。

>鈴置さんのコラム以外も読むといいよ。鈴置さんは嫌韓バイアスが半端ないから見方が偏ってしまう。

 つまりあなたが前回言っていた他の誰かのコラムには、<<米中ロ韓連合軍が揃って北朝鮮に進撃しないと「中露韓の協力が得られ」た状態にはならない>>と書いてあると考えて宜しいのでしょうか?。ぜひそれが誰のコラムなのか後学の為に教えて貰えませんか?。

>トランプ大統領は北朝鮮を交渉の席につかせたことを自分の功績とみているから、是非とも成功させたいだろう。北朝鮮とのディールをまとめればまさにノーベル平和賞級の功績だ。

 そんなことないよ。もしトランプ大統領が「北朝鮮の核保有容認」で交渉をまとめたら、絶対にノーベル平和賞なんて貰えないし、中間選挙でも絶対に負けるってば。あなた、そんなお花畑な事考えていたから私に対して「トランプ大統領自身がどう思っているかも考えてみたら? 」とか気楽に言えちゃったんですね。私はあなたが何のことを言っているのか、全く判りませんでしたよ。(2018/04/25 01:19)

完全に
朝鮮半島が米中の思惑通りにカタが付けば

散々、韓国と北朝鮮の手足となって動いてきた
日本のマスコミ各社も
只で済むとは思えないんですけどね

何の責任もとらず意地汚く逃げ切ろうとして
どんな醜態を我々に見せてくれるのでしょうか(2018/04/24 11:25)

>関西弁のコメントとそれへの反応で、以前より読み飛ばす労力が増えた。編集部さん、掲載権限をお持ちなのだから、ノイズの除去はしっかりお願いしますよ。

完全に同意します
関西弁は無条件に削除で問題なし(2018/04/23 21:28)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

不満や不安を明確にすると、 解決案を見つけやすくなる。

ジェレミー・ハンター 米国クレアモント大学経営大学院准教授