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米朝会談で崩壊した韓国の親米保守

演習中止は在韓米軍撤収、同盟廃棄を呼ぶ

2018年6月26日(火)

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米朝首脳会談後に会見に臨むトランプ大統領(写真:AP/アフロ)

 「米国から見捨てられた」韓国の親米保守が崩壊した。

韓国も知らなかった演習中止

鈴置:韓国の保守系メディアは6月12日の米朝首脳会談を極めて悲観的に報じました。トランプ(Donald Trump)大統領が会談後の会見で米韓合同軍事演習の中断と在韓米軍の撤収に言及したからです。

 いずれも米韓同盟の弱体化につながります(「から騒ぎに終わった米朝首脳会談」参照)。大統領は在韓米軍撤収については「将来の話」として言及しましたが、演習中断は直ちに現実のものとなりました(「米朝首脳会談後の動き」参照)。

 朝鮮日報は「合同演習中断、駐韓米軍撤収に言及したトランプ…安保ショック広がる」(6月12日、韓国語版)との見出しで速報しました。

 韓国政府も演習中止は事前に知らされていませんでした。聯合ニュースは「トランプ氏の韓米軍事演習中止発言が波紋 韓国国防部『当惑』」(6月12日、日本語版)との見出しで伝えました。

米韓同盟が機能不全に

 保守系紙は一斉に社説で米朝首脳会談の結果に不安を表明しました。それは2段構えでした。会談直後には「この米朝合意では北朝鮮の非核化は実現しない」と懸念しました。これは日本のメディアも同じです。

 韓国の保守メディアはさらに「米韓同盟が機能不全に陥る」と訴えたのです。危機感は保守系大手3紙の社説に共通しました。

・連合訓練(合同演習)の中断は結局、在韓米軍の縮小または撤収につながるという懸念も出てくる=中央日報「米朝首脳会談後に不安定になった韓半島の安全保障」(6月14日、日本語版)

・合同演習をしなければ同盟は弱体化するほかはない=朝鮮日報「北朝鮮の核廃棄は不透明というのに韓米同盟だけが弱体化する」(6月15日、韓国語版)

・合同軍事演習は、有事の際の米軍増援戦力の展開が核心なのに、その演習が中止されれば、対応力の顕著な弱体化として現れるほかなく、在韓米軍撤退論につながりかねない=東亜日報「北朝鮮の非核化に進展がないのに『贈り物』で韓米軍事演習を中止するのは悪い前例となる」(6月16日、日本語版)

コメント57件コメント/レビュー

2018年「北の核」は軍事攻撃か体制崩壊で決着 (2017年12月26日)
あと半年あります。(2018/07/06 11:52)

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「米朝会談で崩壊した韓国の親米保守」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

韓国観察者

元日本経済新聞記者。1995~96年ハーバード大学日米関係プログラム研究員、2006年イースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。02年度ボーン・上田記念国際記者賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

2018年「北の核」は軍事攻撃か体制崩壊で決着 (2017年12月26日)
あと半年あります。(2018/07/06 11:52)

>米国の本音は、在韓米軍撤退と、北の核の黙認ですよね。

核技術流出の危険性はあるとはいえ核を核抑止にしか使わない反撃にしか使わないと主張し続けていればまだその目もあったかもしれませんが、核攻撃を言ってしまった以上もう黙認はないでしょうね
一度でも先制での核攻撃の可能性を言い出した国を黙認してしまったらイラン筆頭にもう核ドミノを止められませんから
そういう点では金正恩は馬鹿なことを言ったなと思います(2018/07/04 19:45)

アメリカのアジア戦略は非常にシンプルで、下記原則を念頭に置けばまず間違いない。

①アチソンラインは死守。中国の核ミサイル原潜を大陸棚から先へは出させない。
②親米、せめて中立でさえあれば、国境、国家、指導者など「どうでもいい」。
③南北朝鮮はおろか、日本や台湾にも核軍備は許さない。前者は拡散防止、後者は安保の恩着せ。


中国人が太平洋安保の「米中分担」を主張しても通るわけがなく、
日本人が核軍備を願っても叶うはずもなく、
韓国人の(誇大な)自己評価ほど相手にはされていない。(2018/07/04 18:21)

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