• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

北朝鮮と心中する韓国

文在寅はローマ法王まで“動員”し暴走した

2018年10月24日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

バチカンで10月18日、ローマ法王(右)と会談した文在寅大統領(写真:ロイター/アフロ)

前回から読む)

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が欧州を訪問、主要国首脳に北朝鮮に対する制裁の緩和を求めた。だが完全に無視され、米韓関係をますます悪化させただけだった。

欧州歴訪は大失敗

鈴置:文在寅大統領の訪欧が大失敗に終わりました。10月13日から21日までフランス、イタリア、ベルギー、デンマークを歴訪。19日にはブリュッセルで開かれたASEM(アジア欧州会合)首脳会議に出席しました。

 仏、英、独などの首脳と会談しては強引な理屈をこねて北朝鮮への制裁をやめさせようとしたのです。ハンギョレの「文大統領、英独首脳と会談し『対北制裁の緩和』を公論化」(10月20日、日本語版)から大統領の発言を拾います。

  • (10月15日、マクロン仏大統領に対し)少なくとも北朝鮮の非核化が後戻りできない段階まで進んだと判断される場合は、国連制裁の緩和を通じて、北朝鮮の非核化をさらに促さなければならない。安保理の常任理事国として、このような役割を果たしてほしい。
  • (10月19日、メイ英首相に対し)少なくとも北朝鮮が後戻りできないほど非核化を進展させた場合、北朝鮮に対する人道的支援や制裁緩和が必要であり、国連安保理でそのプロセスに関して議論することが必要だ。

無視された屁理屈

どこが強引なのでしょうか。

鈴置:これだけ聞くともっともらしい。しかし「北朝鮮の後戻りできない非核化」の定義が問題なのです。文在寅大統領はメイ首相に、以下のようにも語りました。ハンギョレの同じ記事から引用します。

  • 北朝鮮は昨年11月以降、核とミサイル実験を中止し、豊渓里(プンゲリ)核実験場の廃棄や東倉里(トンチャンリ)のミサイル実験場と発射台の廃棄を約束したのに続き、米国が相応の措置を取った場合は、プルトニウムの再処理とウラン濃縮核物質を作る寧辺(ヨンビョン)の核施設を放棄する用意があることを明らかにした。
  • 北朝鮮が引き続き非核化措置を推進できるよう、国際社会が国連安保理を中心に促進策に関する知恵を集めなければならない。

 文在寅大統領の理屈は「北朝鮮が核・ミサイル実験を中断し、核実験場などの廃棄を約束した」から「北にさらに非核化を推進させるよう、制裁解除を検討しよう」ということです。北朝鮮の口約束を「後戻りできない非核化」に認定してしまったのです。

 こんな屁理屈に騙される人はいません。英独仏の首脳は「北朝鮮はCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)のため、より確実な行動を示す必要がある」と口をそろえました。

 北朝鮮は核弾頭やミサイルを保有したまま。実験場を廃棄したぐらいで非核化したとは認められない、と文在寅提案を一蹴したのです。

 そして10月19日、ASEM首脳会議は「安保理決議に従い、核およびその他の大量破壊兵器、弾道ミサイル及び関連する計画と施設の、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な廃棄を要求」との議長声明を採択しました。

 CVIDを強調、文在寅提案などは完全に無視したのです。外務省のサイトで「議長声明のポイント」を読めます。

コメント64件コメント/レビュー

中国が社会主義と経済発展を両立できたのだから、統一朝鮮も、北の主導のもと、北の軍事力(核)と南の経済力を合わせれば、中国のように社会主義と経済発展を両立できる、トランプもあと2年で落選だろうし、安倍もいつまで持つか分からない。日米が政権交代になれば経済制裁もないだろう。そうすれば、日本は統一朝鮮の思うがまま、対馬も朝鮮のもの。

と思っているのかも知れません。そうならないように安倍さんとトランプさんに頑張ってもらいたいものです。(2018/11/07 14:48)

オススメ情報

「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「北朝鮮と心中する韓国」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

韓国観察者

元日本経済新聞記者。1995~96年ハーバード大学日米関係プログラム研究員、2006年イースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。02年度ボーン・上田記念国際記者賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国が社会主義と経済発展を両立できたのだから、統一朝鮮も、北の主導のもと、北の軍事力(核)と南の経済力を合わせれば、中国のように社会主義と経済発展を両立できる、トランプもあと2年で落選だろうし、安倍もいつまで持つか分からない。日米が政権交代になれば経済制裁もないだろう。そうすれば、日本は統一朝鮮の思うがまま、対馬も朝鮮のもの。

と思っているのかも知れません。そうならないように安倍さんとトランプさんに頑張ってもらいたいものです。(2018/11/07 14:48)

北朝鮮は存続するが発展は難しい。国民は飢え,国は貧しくなる。情報の統制はますます難しくなり,韓国,中国の豊かさとの対比に不満が高まるだろう。「核強国」というプライドでは腹は膨れない。やがて,北の体制は弱体化もしくは穏健化,国際融和化するだろう。韓国の経済は今がピークだ。あと数年で明確に衰退が始まる。そこまでに「半島統一」を成し遂げなければ,韓国主導での統一は当面なくなる。だから焦っているとも考えられる。韓国が本当に北の核を「民族の核」として考えているとは考えにくい。しかしもしそれが事実なら,韓国の衰退が始まれば,「半島の核」はますます日本や世界の脅威として対抗処置が必要になるだろう。日本にとっても決して得にはならない未来予想図だ。(2018/11/06 16:51)

韓国は、文政権になってから北朝鮮と共に生きる道を邁進していることは、これまでの同政権の言動や行動を見れば明白です。核とミサイルを手にしている北朝鮮の支配下に入ることが、主体思想に染まった文政権の最終目標なのでしょう。
米国と北朝鮮との交渉も全く進展がない様子であり、このまま北朝鮮のペースに米国が乗った状態が継続すれば、最悪の場合には、米国は長距離弾道弾は保有を認めないが、中距離・短距離ミサイルと核弾頭数と性能は現状凍結とし、国外持ち出しは禁止といったことになりかねません。現時点では杞憂だと思いたいですが。
ということで、日本もそろそろ弾道ミサイルや核弾頭などの軍事的対抗策を検討すべき時が来ているように思えます。今までは安保世代や高齢者がこれらの検討を阻む壁でしたが、そろそろ寿命が尽き始めるので、現実主義的な考えを持つ世代が日本の世論を担うようになることを期待しています。(2018/11/03 07:38)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

やることなすことうまくいって会社が楽しくなりました。

前澤 友作 ZOZO社長