• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「南北共同の核」に心踊らす韓国人

「米国の先制攻撃に反対」と中韓は合唱した

2017年12月18日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

12月14日の首脳会談で、習近平主席と文在寅大統領は米国の軍事行動を牽制する条項で合意した(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

前回から読む)

 韓国が米国ではなく、中国とスクラムを組むことを鮮明にした。中韓首脳会談で中国と一緒になって、北朝鮮に対する米国の軍事行動に反対したのだ。

「平和」が「核武装」呼ぶ

鈴置:韓国の保守系紙が「文在寅(ムン・ジェイン)政権は北朝鮮の核武装を認めるつもりか」と悲鳴をあげました。

 北朝鮮に核放棄を迫るため、米国は軍事行動も選択肢の1つに掲げています。というのに12月14日の中韓首脳会談で韓国は中国とともに、それにはっきりと「NO!」を突きつけたのです。

 朝鮮日報の社説「韓国が米国に軍事的選択肢を放棄しろと言うなら、交渉カードに何が残るのか」(12月16日、韓国語版)から一部を要約し、引用します。

  • 文在寅大統領と習近平主席が合意した「4大原則」で注目すべきは第1項目の「朝鮮半島での戦争は絶対に容認できない」である。韓国の大統領が同盟国の米国に対し、北朝鮮への軍事的な選択肢を放棄しろと要求したということだ(「中韓首脳会談で合意した『4大原則』」参照)。
  • 北朝鮮の核問題を対話や交渉といった外交的な方法で解決できるのは、それを拒否した場合、米国の圧倒的な軍事措置に直面すると北朝鮮が圧迫を感じた時だけである。
  • 米国が軍事的選択肢というカードまで捨てれば、北朝鮮が何を恐れて譲歩するだろうか。核武装を既成事実とし、対北制裁を全面的に解除しろと言うだろう。

●中韓首脳会談で合意した「4大原則」(2017年12月14日)

  • (1)朝鮮半島での戦争は絶対に容認することができない
  • (2)朝鮮半島非核化原則を確固として堅持する
  • (3)北朝鮮の非核化を含むすべての問題は対話と交渉を通じ平和的に解決する
  • (4)南北朝鮮間の関係改善は肯定的に朝鮮半島問題を解決するものである

 「戦争は容認できない」といった平和を求める言葉は一見、それらしい。しかし現実の世界では、そんな美しい言葉こそが北朝鮮の核武装を許してしまう――と訴えたのです。

開催しない方がよかった

 朝鮮日報は前日の社説「韓中首脳会談、本当に重要なことは抜け落ちた」(12月15日、韓国語版)でも「4大原則」を批判していました。北朝鮮への圧力に関し全く触れていないからです。

  • 「4大原則」からは緊急かつ重要な文言が抜け落ちた。北朝鮮の核問題に関し、国際社会は「対話に応じるまで北朝鮮に対する制裁と圧力を強化する」で一致している。これが最も効果的な方法だ。ところが「4大原則」にはそれに関する具体的な内容が全くなかった。
  • 北朝鮮が大喜びしているのは間違いない。CIAは「3カ月後に北朝鮮は米本土を攻撃可能な能力を持つ」とトランプ(Donald Trump)大統領に報告したと報じられた。この切迫した状況で、韓中は「制裁と圧力」という大原則に言及しなかったのだ。
  • 今回の韓中首脳会談は「やらない方がよかった」と言わざるを得ない。

 中央日報も社説「文大統領の訪中が外交上の惨事と記録されないためには」(12月16日、韓国語版)で「4大原則」に対し同様の危機感を表明しました。そのうえ、米国との関係悪化を懸念しました。

  • 米国は北朝鮮に核の放棄を迫るため軍事的な選択肢も排除しない姿勢だ。(軍事的行動への)期限が3カ月しか残っていないとの分析まで出ている。同盟国である米国との協調関係が、さらに揺れるという負担を甘受せねばならなくなるだろう。

 同紙は12月18日にも社説「『引き算外交』となった文訪中、自画自賛している場合ではない」(韓国語版)で政権批判を続けました。ポイントを訳します。

  • 文在寅政権は米国や日本の目には中国に傾く「裏切り者」に映り、中国には二股をかける「機会主義者」に見える、という中国専門家の指摘に青瓦台(大統領府)は、耳を傾けねばならぬ。

コメント71件コメント/レビュー

>議論としては何故大国と同じ事を北朝鮮がやってはならないのかは示されませんでした
私見ですが、一般他及び自国民の拉致、拷問、殺人、収容所送りに、他国に対する火の海にするとかの恫喝、南に対する手出しはまるでヤクザか狂犬でしょう。6者会談で核開発中止の条件として軽水炉や原油の供与を受けましたが、全部嘘である事がバレました。各国ともに承知の事で、言わずもがなとして、総会でも賛成多数で可決されたのでしょう。(2018/01/04 00:05)

オススメ情報

「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「「南北共同の核」に心踊らす韓国人」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

韓国観察者

元日本経済新聞記者。1995~96年ハーバード大学日米関係プログラム研究員、2006年イースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。02年度ボーン・上田記念国際記者賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>議論としては何故大国と同じ事を北朝鮮がやってはならないのかは示されませんでした
私見ですが、一般他及び自国民の拉致、拷問、殺人、収容所送りに、他国に対する火の海にするとかの恫喝、南に対する手出しはまるでヤクザか狂犬でしょう。6者会談で核開発中止の条件として軽水炉や原油の供与を受けましたが、全部嘘である事がバレました。各国ともに承知の事で、言わずもがなとして、総会でも賛成多数で可決されたのでしょう。(2018/01/04 00:05)

>有志同盟オリジナル9
>米国、イスラエル、グアテマラ、ホンジュラス、マーシャル諸島、ミクロネシア、パラオ、ナウル、トーゴ。

なぜ棄権、欠席国に目を向けないのカナ?
11月にも同様の決議が採択されたそうだが、その時より棄権、欠席が大幅増しているそうな。
英連邦の主要国である豪州やカナダは棄権。
ロシアの脅威にさらされている東欧諸国の棄権や欠席を選択した国が多い。
中南米では米州機構の主要国であるメキシコとアルゼンチンが棄権。
アジアでは、あの反米的な言動で知られるドゥテルテ大統領のフィリピンも棄権。
軽い脅し程度でこの結果なら、米国が「敵か味方か」の踏み絵を迫ったなら、どうなる事カナ?(2017/12/27 04:57)

いまさらながら、70年前の戦勝国の連合を基礎にした国際組織は、偏っているということでしょうか。戦勝国側に入りたいと言っている国やそのつもりの国など参加意識が最早間違っています。公平平等にかける点があるので、そのように主張するのでしょうね。
新しいのを作って、日本も常任理事国になりましょう。(2017/12/25 14:08)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

特徴が伝わり、ついでにクスッと笑える名前がいい。

包行 均 キャニコム会長