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虹色の彩雲も、南岸低気圧も、雲をまるごと愛す

気象庁 気象研究所 雲の科学 荒木健太郎(1)

2018年2月17日(土)

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心打たれる美しい光景を見せてくれる一方で、嵐や大雪などの災害をもたらす雲。そんな雲をまるごと愛し、素晴らしい写真を日々公開しつつ、防災への貢献を目指して雲の仕組みの解明に取り組む荒木健太郎さんの研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=内海裕之)

 雲を眺めるのが好きだという人は多い。

 ただ見ているだけで楽しいし、想像力をかき立てられる。ぼく自身、子どもの頃、雲は綿飴かもしれないと考えてあまーい夢にひたったり、ふかふかした雲に乗りたいと願ったりしていたのを思い出す。長じても、かなりの「雲好き」だという自覚があり、空を見渡せるような格好の雲観察場所にいさえすれば、ひがな一日、雲を見て過ごせる。

 けれど、ぼくの今の環境では、それがなかなかかなわない。まわりを住宅に囲まれて、少しでも空を見るためには、近所の月極駐車場まで足を運ぶ必要がある。気軽に雲を見ることができず、雲ロス状態になってしまう。

 そんな状況下で、一服の清涼剤となるのが、ツイッターアカウント@arakencloudだ。あるいは、Facebookで「荒木健太郎」をフォローすればいい。これでもか、というくらい美しい雲の写真をアップしてくれており、まさに眼福につきる。雲を愛でる「雲愛」の欲求を満たすことができる。

荒木さんが撮影した彩雲。(写真クリックでギャラリーページへ)(写真提供:荒木健太郎)

 と同時に、なぜこんな写真が撮影できるのかと不思議に思う。特に、雲が虹色に色づく彩雲(詳しくは後述)の写真は、自分が撮影してもこんなふうにはならない! と嫉妬を覚えるほどだ。

 これらのアカウントの主、荒木健太郎さんは、気象庁気象研究所の研究官であり「雲研究者」である。その専門知識を活かし、素敵な写真をアップし続けている。冬になると、雲だけではなく地上に落ちてきた雪の結晶や、霜など、問答無用に美しい写真を日々、公開しており、目を奪われるばかりだ。

 この人はいったいなんなんだ。最初の時点では研究者というより、超絶的な写真テクの持ち主として認識していたわけだが、荒木さんがTwitterで、「#関東雪結晶」や「#霜活」というタグをつけて発信している内容を見て、おおっと身を乗り出した。なんとこれはネットを利用した市民参加型の気象研究なのだという。

 つまり、荒木さんはものすごい写真の撮り手であるだけでなく、それすらも研究の一部、というたぐいの研究者なのだ。

 興味津々で、茨城県つくば市長峰にある気象研究所を訪ねた。

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「虹色の彩雲も、南岸低気圧も、雲をまるごと愛す」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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