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「ゲリラ豪雨」の被害をできるだけ避けるには

気象庁 気象研究所 雲の科学 荒木健太郎 (5)

2018年3月17日(土)

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心打たれる美しい光景を見せてくれる一方で、嵐や大雪などの災害をもたらす雲。そんな雲をまるごと愛し、素晴らしい写真を日々公開しつつ、防災への貢献を目指して雲の仕組みの解明に取り組む荒木健太郎さんの研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=内海裕之)

気象研究所「予報研究部」に所属する荒木健太郎さん。

「よくテレビでゲリラ豪雨って言われるじゃないですか。あれって、気象関係者から見ると、悔しいんですよね。ちゃんと予測して警報を出した事例でも、夕方の番組でゲリラ豪雨と言われてしまうこともあるわけです。でも、考えてみてください。予測できないからゲリラなんですよ。ちゃんと予測しているのにゲリラと言われても釈然としなくて」

 積乱雲の予測と防災にまつわる話題を、荒木さんはこんなふうに語り起こした。

 ゲリラ豪雨というのは気象庁が定めた正式な用語ではない。突然降って、突然去っていくような、局地的な大雨のことを、予測できているかどうかに関わらずマスメディアでは呼んでいることが多い。

 これは、気象庁の言葉では、「局地的大雨」に相当する。「急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨」というのが定義だ。荒木さんは、もう一歩踏み込んで、災害をもたらしうる局地的大雨のことを、「局地豪雨」と呼ぼうと提唱している。

 マスメディアでは、報道に値する一定の被害、たとえば都市での道路の冠水や浸水などをもたらすものでないと報道されないので、ことテレビなどで見るものについては、荒木さんがいう「局地豪雨」、つまり、「局地的大雨のうち、災害を発生させるもの」に相当するかもしれない。

 さらに気象庁には「集中豪雨」という言葉もあって、「同じような場所で数時間にわたって強く降り、100mmから数百mmの雨量をもたらす雨」とされている。このレベルになると、土砂災害、河川の氾濫といった大規模な水害の原因となる。

 ちょっとこのあたり、用語がひとすじなわではいかないが、大気現象としては局地的であることには違いない。範囲と時間の要素を抜き出すと、局地的大雨は「狭い範囲」「数十分」で、集中豪雨は「同じような場所」「数時間」とされている。後者の方が範囲としては広く、長く降り続くと想定されている。

コメント1件コメント/レビュー

この10年程で天気予報の当たる確立は格段に上がったように思う。以前の予報は『かも知れない』程度で聞いておかないと、判断を誤ることが少なくなかった。出勤時に傘を持って行くかどうかの判断は典型的な例だ。最近は天気の話をするにも『天気予報で午後から明日にかけては快晴で気温も上がると言っていた。』と天気予報の内容を引き合いに出すことも少なくない。精度が上がったのは、おそらく気象衛星からの情報の蓄積とそれを予報に結び付けた成果なのだと思う。その意味では金も掛かっているのだろうが、天気予報は多くのビジネスにも影響を与えるので『気象衛星への投資を減らせ!』という声は聞かない。元々日本の気象や天文学は世界レベルで、これは江戸時代から脈々と受け継がれている文化だと思う。(2018/03/17 10:17)

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「「ゲリラ豪雨」の被害をできるだけ避けるには」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

この10年程で天気予報の当たる確立は格段に上がったように思う。以前の予報は『かも知れない』程度で聞いておかないと、判断を誤ることが少なくなかった。出勤時に傘を持って行くかどうかの判断は典型的な例だ。最近は天気の話をするにも『天気予報で午後から明日にかけては快晴で気温も上がると言っていた。』と天気予報の内容を引き合いに出すことも少なくない。精度が上がったのは、おそらく気象衛星からの情報の蓄積とそれを予報に結び付けた成果なのだと思う。その意味では金も掛かっているのだろうが、天気予報は多くのビジネスにも影響を与えるので『気象衛星への投資を減らせ!』という声は聞かない。元々日本の気象や天文学は世界レベルで、これは江戸時代から脈々と受け継がれている文化だと思う。(2018/03/17 10:17)

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