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2050年には海のプラスチックの量が魚を超える!?

東京農工大学 マイクロプラスチック汚染 高田秀重(2)

2018年6月23日(土)

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21世紀に入り、生産量が激増しているプラスチック。便利さの一方で、大量のプラスチックが海に流出し続け、近年は5mm以下の「マイクロプラスチック」にも大きな注目が集まっている。そこで、マイクロプラスチック汚染について早くから研究を続けてきた高田秀重先生の研究室に行ってみた!

(文=川端裕人、写真=内海裕之)

 東京農工大学農学部環境資源科学科の高田秀重教授は、「環境汚染の化学」の専門家だ。

 みずから現場に赴いてサンプルを採取し、研究室で分析する。フィールドとラボの間を行き来する研究スタイルで、世界中の環境汚染の現場を見てきた。そんな中、マイクロプラスチックの問題は研究室のひとつの幹とも言えるテーマになっている。

 海のプラスチック汚染問題、さらにマイクロプラスチック汚染問題がどんなふうに認識され、理解が深まってきたのか教えてもらおう。

東京農工大学教授で、早くからプラスチック汚染の研究に取り組んできた高田秀重さん。

「こういったことが問題になり始めたのは、1970年代の初めにさかのぼります。72年に、カリブ海の東の海域で、プラスチックのゴミがたくさん浮いているという報告がありました。バミューダトライアングル、あるいはサルガッソー海と呼ばれるところです。風が吹かず、帆船の時代には、たくさんの船が難破したので有名ですね。それに続いて、ウミガメの体内からプラスチックが見つかったなどと報告されました。プラスチックの大量消費は、1960年代に始まっていますから、その影響が出始めたのが1970年代ということです。ただ、70年代、80年代の報告は散発的で、社会的にそれほど大きな関心を集めるには至らなかったと思います」

 1972年といえば、環境問題について、世界で初めての大規模な政府間会合である国連人間環境会議(ストックホルム会議)が開催された画期的な年だ。海洋のプラスチック問題が認識された背景には、環境意識の高まりもあっただろう。

 次に大きな動きがあるのは、1990年代後半。「市民科学者」を名乗る人物の活躍と、前にも触れた「環境ホルモン」騒動で、海のプラスチックゴミの問題が大きく取り上げられるようになる。

「キャプテン・チャールズ・モアという人が、太平洋の真ん中、ハワイのちょっと北側あたりにプラスチックがたまっている場所があると報告しました。この人は、研究用の大きなヨットを持っていまして、世界の海を回る中でたまたまその海域で風を待っていたところ、周りを見るとプラスチックがたまっていると気づいたんです。『プラスチックスープの海』という一般書も出しています。彼らの試算では、その海域で、海に浮かんでいるプラスチックの量と、海洋中の動物プランクトンの量を比べると、プラスチックのほうが5倍ぐらい多いとしました」

コメント12件コメント/レビュー

要するに、今まで見えていなかったのが見えたからあわてているだけなんですよ。
量や濃度が本当に問題となる量なのか、既存の他のものと比べてどうなのか、
物性はどうなのか、そういうのを全く抜きにして煽る。
ダイオキシン問題も、いわゆる環境ホルモン問題も。
ある意味放射能の問題もそう。

先日、タンカーからこれまでに経験ないほどの大量のコンデンセートが流出した、シミュレーションでは南西諸島周辺、いや、日本の海が死ぬなどと煽っていた方々もおられましたが。
そうなっておりますかね。
これも、量と濃度と物性を無視して考えていたからにほかなりません。
無知でそうしているのならまだわかりますが、専門家がそうするのはなんだかなあと思います。(2018/06/28 10:04)

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「2050年には海のプラスチックの量が魚を超える!?」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

要するに、今まで見えていなかったのが見えたからあわてているだけなんですよ。
量や濃度が本当に問題となる量なのか、既存の他のものと比べてどうなのか、
物性はどうなのか、そういうのを全く抜きにして煽る。
ダイオキシン問題も、いわゆる環境ホルモン問題も。
ある意味放射能の問題もそう。

先日、タンカーからこれまでに経験ないほどの大量のコンデンセートが流出した、シミュレーションでは南西諸島周辺、いや、日本の海が死ぬなどと煽っていた方々もおられましたが。
そうなっておりますかね。
これも、量と濃度と物性を無視して考えていたからにほかなりません。
無知でそうしているのならまだわかりますが、専門家がそうするのはなんだかなあと思います。(2018/06/28 10:04)

温暖化と同じで環境を楯に法律を作り、開発を先行して市場を取る。恐怖から学者は
注目されもてはやされる。要するにビジネスの匂いがプンプンして煽り過ぎている
感じが怪しく感じます。
普段生活しているのは、ウイルスや細菌が蔓延している空間だし、体に必要なものでも
取り過ぎれば悪影響は出る。プラスチックではなく海の塩分を大量に取り込めば死ぬ。
どうとでも収集出来るデータではどこまで信用していいのやら
偏った見方だけはしないようにしたい。
ゴミ出すのも海に捨てるのも人間だし”自分のことばかり”なんて言う人もいるが、
人間なんて害獣と見ればどんな動物も殺すのに。(2018/06/26 18:47)

魚介類へのプラスチックの蓄積が酷くなると、そのうち焼き魚からプラスチックの燃える嫌な臭いがしてきそうな勢いですね。
他の方のコメントにもありましたが、汚染物質を吸着する性質を良い方向で応用して欲しいものです。
また、いまなら自立稼動するプラスチック回収ロボットを作って、泳がせて見るとか出来そうな気がします。(2018/06/25 18:25)

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