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オーロラが見える寒かった地方で恐竜の巣を発見

アルバータ大学 恐竜と脊椎動物の起源 宮下哲人(4)

2018年1月27日(土)

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恐竜の研究を志して高校時代に単身カナダに留学。夢を叶えて、現在、世界的に活躍する若き日本人研究者がいる。ナショジオが選んだ「2016年ドラマチックな科学ニュースベスト6」の2つにも関わったその宮下哲人さんに、多岐にわたる研究活動について聞いてみた!

(文=川端裕人、写真=内海裕之、撮影協力=国立科学博物館)

 あらためて宮下哲人さんが関わってきた研究を見てみよう。2009年から10年にかけては、本格的な学術論文デビューの時期で、論文が3つ立て続けに出ている。

「実は最初に書いた論文って、最初に出た論文ではないんです。最初に書いたという意味では、アルバータから出た原始的な角竜類のものですね」

宮下哲人さんは注目の論文を2009年から立て続けに発表した。

 たしかに「書いた順」と「出る順」は論文にかぎらずしばしば大きく食い違う。どの世界でも宿命だ。

「その角竜の研究の発端は、僕が大学1年生の頃、別件の研究プロジェクトでロイヤル・ティレル博物館にちょっと里帰りしていたときのことでした。もともとフィル(フィリップ・カリー博士)が所蔵していた標本の棚の中に、1つ『同定不可能』ってラベルが書いてあるのを見つけたんです。後でフィルに尋ねてみたら、もう20年以上前にフィールドで拾ったものなんだけど、誰もそれが何の骨なのか分からないというんです。じゃあ、これを解き明かしてやろうと思って研究を始めました」

 角竜というのは、代表的な種類であるトリケラトプスの名を挙げれば分かりやすいだろうか。角があって、頭のまわりに大きなフリルがついている、実に装飾的なルックスの恐竜だ。トリケラトプスの場合、角は3つだが、数は種類によって違う。フリルもさらに大きく立派なものから、ほとんどないものまで様々だ。アルバータ州からは、多様な角竜が発見され、進化を辿ることができることでも知られている。

 宮下さんの論文は、角竜についての新しい知見をまとめた書籍の中に収められたもので、タイトルは「南部アルバータ州南部のオールドマン層から発見されたはじめての基盤的ネオケラトプス類(原始的な角竜の種類)」

「原始的な角竜って、角がないし、フリルもちっちゃいんです。モンゴルとか中国とか、アジアで結構見つかっているんですけど、北米ではあんまりないですね。この問題の骨は非常に分厚くて、ひっくり返すと脳の輪郭とか、眼窩のふちの部分とかが残ってるんで、頭のてっぺんの部分、前頭骨っていうのは分かるんです。フィルは、もしかしたら南米に特有の獣脚類で、アベリサウルス類って、頭の骨が分厚くなる種類かもしれないと言っていました。でも、獣脚類の前頭骨って、たいがい薄くて脳の形が結構くっきり出るので違和感がありました。だから、もしかしたら角竜で、それも角がはっきりしない原始的なやつか、あるいは幼体かどっちかだろうと思って」

コメント1件コメント/レビュー

恐竜好きの子供に見せてあげることにしました。夢があってよいと思います。(2018/01/28 12:57)

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「オーロラが見える寒かった地方で恐竜の巣を発見」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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恐竜好きの子供に見せてあげることにしました。夢があってよいと思います。(2018/01/28 12:57)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官