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オイシックスと大地を守る会、対極のシナジーを

オイシックス 高島宏平社長に聞く

2017年3月3日(金)

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 有機農産物の宅配で草分け的存在の大地を守る会と、Eコマース市場で急成長しているオイシックスが今秋をメドに経営統合する。業界を代表する2社の統合でどんなシナジーを期待できるのか。両社の文化の違いは何か。

 大地を守る会の藤田和芳社長のインタビューを紹介した前回(2月24日「大地を守る会とオイシックス、統合決断の真意」)に続き、今回はオイシックスの高島宏平社長が登場する。

オイシックスの高島宏平社長は大地を守る会の生産者ネットワークをリスペクトする。(東京・品川のオイシックスのオフィス)

闘うべきは、自分では食べないものを売る他社

藤田さんとは2000年にオイシックスを立ち上げたころからのつき合いですね。

 「何だかんだ言って15、6年の関係です。お互いトップなので、いろんな相談をしてきました。この業界に企業が複数あるより、一緒に協力してやったほうがいいって前から思っていて、そのことを何度か藤田さんにも話しました。去年、そういうことが決断できるタイミングだったんです」

 「ぼくらの競合相手って大地を守る会ではないんです。ぼくらは農産物をつくった人が自分で食べられるものを売っています。闘うべきなのは、つくった人が自分では食べないものを売っている他社なんです。本来仲間であるところと一緒にやらないのはもったいない。お互いが歴史のなかで学んできたことを共有し、力を合わせたほうがいいと思ったんです」

統合でどんなシナジー効果を期待していますか。

 「ノウハウです。ぼくらがすごい苦労していることを、大地を守る会は当たり前のように解決していることがある。例えば、物流のやり方が全然違う」

大地を守る会の自社物流を共同で使うことですか。

 「そういうコストを下げるという面もありますが、それ以前に『冷凍食品ってそうやって仕分けして、冷蔵庫ってそうやって詰めてるんだ』みたいなことがあるんです。ぼくらが『こうしなければならない』と思ってやっていることを、大地を守る会はもっと軽やかにやっていたりする。そこから学べることは結構あります」

 「大地を守る会は、産地とのネットワークが強固です。うちは『ものが足りない』という問題を抱えてます。マーケットをつくってから、生産者を探すのがうちのやり方です。そこにタイムラグが生じて、成長にストップがかかるんです。大地を守る会はすでにサプライヤーネットワークを持っているので、それを使わせてもらえれば、直接的なシナジーがあると思っています」

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「オイシックスと大地を守る会、対極のシナジーを」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官