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農水若手「行政への閉塞感」打破へ未来図

ワクワクする食の世界を描く

2018年5月11日(金)

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 農林水産省の若手官僚の有志チームが最近、ユニークで刺激的なリポートを発表した。タイトルは「この国の食と私たちの仕事の未来地図」。100人以上の有識者へのヒアリングをもとに「食の未来」を展望し、新たな農政を作り上げるための手がかりをまとめた意欲作だ。

わくわくする未来を創ることを目指す(「この国の食と私たちの仕事の未来地図」より)

 リポートを開くとすぐ、意外な言葉が目に飛び込んでくる。チームは「農林水産行政に漠然と閉塞感や危機感を感じる若手有志職員で結成」した。どんな危機感を感じているのか。続く文章は「現在起きている事象への対処が中心となり、食の未来像が描けていない」。「その通り」と言いたいところだが、それを外部の人間ではなく、内側から発した点に意義がある。

 全体は4部構成で、パート1は「私たちに何が足りないのか」。これも予想外の一言だ。ページをめくると「農家の平均年齢が66・7歳」「食料自給率が38%」といった農政で見慣れた数字を挙げ、「今起きている事象への対処に取り組む日々」というフレーズが再び登場。仮想通貨やシェアリング・エコノミー、フィンテック、宇宙開発、3Dプリンターなどを念頭に「農林水産行政は世界の潮流から隔絶されているように感じる」と告白する。

 官僚と接したことのある人なら感じたことがあると思うが、基本的に彼らの言動は「無謬性」を前提にして成り立っている。だから、取材をもとにいくらこちらが疑問点をぶつけても、反論の言葉が延々と続き、堂々巡りの無限ループに陥ることがしばしばある。今回のように「何が足りないのか」という自問から入ることは極めて珍しく、とても新鮮な印象を持った。

 ここは、ただリポートを眺めているだけではなく、直接本人たちの声を届けるべきところだろう。農水省を訪ね、リポートを中心になってまとめたメンバーに話を聞いた。最初の質問は、有志で集まった理由だ。

 「農水省にもAI(人工知能)やデータを活用して農業を変えていこうという動きはありますが、世の中の流れのほうがずっと速い。ゆっくりとしたタイムスパンでものごとを考えることが少なくない」

コメント4件コメント/レビュー

「日本は国民が飢えに苦しむような貧困国ではない。」は、事実なのでしょうか。「子供・貧困・給食」で検索すると大問題としてヒットしてきます。「相対的に貧困国ではない」とする理解の方が現実に即しているように思えます。(2018/05/14 10:09)

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「農水若手「行政への閉塞感」打破へ未来図」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「日本は国民が飢えに苦しむような貧困国ではない。」は、事実なのでしょうか。「子供・貧困・給食」で検索すると大問題としてヒットしてきます。「相対的に貧困国ではない」とする理解の方が現実に即しているように思えます。(2018/05/14 10:09)

農業を資源の再生であるとして考えると
、やはり種子法や遺伝子組み替えの問題についてどう提言しているか、知りたいです。
種の保存が農業の維持の可能性に直結する中、私企業による影響を受け維持不能となる不安要素が高まっている日本の現状について、問題意識はないのでしょうか。
欧州などは団結して拒否姿勢をみせる中、日本が不可逆的なダメージを受けることを懸念しています。(2018/05/14 02:02)

とりあえず、農政を担う、若い官僚たちが
「現状の延長線にない」事を考えていて
「過去踏襲に甘んじる」だけではない、農政をイメージしている。

と、わかるだけでも、大きな意味があると思う。

農政に左右されず、草の根で、日々の生活の中で
少しずつ、農政に関係なく起きる変化も大切だし
私自身もそこに期待することの多いのですが

それでも、現に「農政に左右される」農業生産者が
全数に限りなく近い多数派であると目される現段階で

「農政」の向かう方向性は、とても大切だと。(2018/05/11 14:35)

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