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クボタの収穫ロボットに乗って考えた

補助金は誰のため? 人が消える国の未来の農業

2018年7月6日(金)

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 人口減少で人の姿が消えていくこの国で、どうやって仕事を続けていくかが経済に重い課題としてのしかかっている。その最先端にいるのが、高齢農家の地滑り的なリタイアが始まった農業だ。カギを握るのは、新しい技術の導入。何回かに分けて、そのことについて考えてみたい。最初に取り上げるのは、クボタが開発した「アグリロボコンバイン」だ。

クボタの自動運転コンバインのキャビンの中の様子(千葉県柏市)

 開発の狙いはコメや麦の収穫を、「操作が簡単で楽で、しかも作業を最適にする」ことにある。そのためにGPSの機能を収穫機械に活用した。

 田んぼや畑の区画に沿い、人がコンバインを操作して6メートルの幅で収穫すれば準備オーケー。あとは作業員がハンドルなどを扱う必要がなく、GPSに導かれて自動運転で収穫作業が進む。最初の6メートルだけ人が運転するのは、圃場の形を機械に記憶させるためと、機械がターンする場所を確保するためだ。

 クボタが強調する「売り」の1つが、収穫ルートの最適化だ。例えば、人がコンバインを操縦すると、ふつうはすでに収穫したルートに沿って、その横を順々に収穫していく。これに対し、アグリロボコンバインは最適なルートを分析することで、機械が旋回する回数を減らすことができる。0・5ヘクタールの圃場の場合、作業時間を10%短縮することが可能という。

人が運転するのと比べ、旋回の回数を減らすことができる(千葉県柏市)

 センサーを使い、タンクが満タンになるのを予測して「もう1周するのは無理」などと判断し、運搬用のトラックのある位置まで自動で移動してくれるのも、強みの1つ。コメや麦の排出が終わると、刈り取りを中断したポイントまで自走し、収穫作業を再開する。これを完璧にこなすことは、熟練の作業員でも簡単ではないという。

コメント3件コメント/レビュー

基本、必要な技術は「田植え機+自動運転機能」である。「人が運転する田植え機」は既に実用している。「低速の自動運転機能」も既に存在する。従って、農業ロボットの技術レベルでは、大問題は残存しない。25年間以上も掛かっているのでは?開発費用が足りないのか?自動走行で開発時間や費用が掛かるなら、自動車メーカーのスバル、トヨタや建機のコマツ等から技術導入すれば良い。遅いと思う。(2018/07/06 20:00)

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「クボタの収穫ロボットに乗って考えた」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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基本、必要な技術は「田植え機+自動運転機能」である。「人が運転する田植え機」は既に実用している。「低速の自動運転機能」も既に存在する。従って、農業ロボットの技術レベルでは、大問題は残存しない。25年間以上も掛かっているのでは?開発費用が足りないのか?自動走行で開発時間や費用が掛かるなら、自動車メーカーのスバル、トヨタや建機のコマツ等から技術導入すれば良い。遅いと思う。(2018/07/06 20:00)

水田は水が流れるので傾斜が生じる。
一枚の面積を大きくすれば給水側と排水側の水深の差は大きくなる。
田植え直後の苗が小さい時期の水張りの難しさは、一枚が大きくなるほど大変だ。
麦畑のように勾配に気を遣わなくて良ければ農地集約による効率化を進められるが、水田は簡単では無い。
高額な大型機械の有効性に賛同できない。(2018/07/06 16:44)

親戚の農家も後継者が無く廃業した。農機の自動化が進んで、省力化されれば次世代の担い手もできるかもしれないが、それにはまだまだ技術進化が必要だろう。人が運転席に座るのなら何のためのGPSだ?人が乗らずに済み、ガレージでスイッチを入れたら無人で(兼業農家が会社に行っていても、夜寝ていても)出動して収穫を終えてガレージへ戻ってくれるというのでなければ真の意味で自動化の意味はない。農地が細切れなのもいけない。区画整理された田畑でも反単位であぜ道、農道が通り、農機がそれを超える際には自動運転はままならない。これからの農業を考えるならば、(単なる経営の大規模化だけでなく)農地の統合、大面積化が、自動化、効率化のために必要不可欠だが、そのような動きも聞かない。農機メーカーが、3チャン農家の手作業を置き換える程度の自動化しか考えられない(受け皿がない)のが実情なら、日本の農業の未来は本当に暗いのだと感じた。(2018/07/06 09:52)

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