• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

農協×サイボウズ=「0.060秒」の衝撃

IT企業と組んだ三浦市農業協同組合の挑戦

2018年10月26日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 農協のベテラン職員が長年の経験を頼りに半日がかりでこなしていた仕事が、コンピュータープログラムを使うことで、わずか1秒以内で処理できるようになるかもしれない――。今回はそんな例を紹介したい。心配なのは、農業だから、あるいは農協だから、これまで手のかかることをしていたと思われてしまうことなのだが、誤解を恐れず話を続けよう。

 三浦市農業協同組合(神奈川県三浦市)がIT企業のサイボウズと組み、全国の市場に農産物を運ぶ配車の手配のシステム化に取り組んでいる。取材を通して浮かびあがってきたのは、天候に左右され、生き物を相手にする農業の難しさだ。克服するには、人工知能(AI)の活用が視野に入る。

 まず始めに、人手を使って現在、どうやって配車を手配しているのかを概観してみよう。最初に動くのは農家だ。市内の各所にある農協の事業所に、農家がそれぞれ翌日何をどれだけ出荷したいかを連絡する。連絡方法はファクスや電話、メールなど様々。事業所はそれをパソコンに入力し、本部に送信する。これが午後1時ごろ。本部はこれを受け、翌日の出荷量を集計。結果を各事業所にファクスで戻し、ミスがないかどうかを確認してもらう。

 この間の作業にパソコン送信だけでなく、電話やファクスが混在していることを「非効率」と指摘することは控えたい。電子化されていないからと言ってこの段階で作業が滞ることはまずないし、高齢者も少なくない農家のすべてにパソコンの利用を求めることの費用対効果はそれほど大きくないからだ。

 次に、本部のスタッフは集計結果をもとに翌日、どの野菜をどの市場に運ぶべきかを考える。判断材料は、野菜の値段と各市場の販売数量の2つ。ある市場の大根の値段がほかより高くても、販売量が少なければ必ずしも有利な売り先にはならない。この2つのバランスを取りながら、野菜ごとに出荷先を決定する。この作業が1~2時間。午後3時ごろに終わる。

 難しいのはこの先だ。出荷計画が決まったことを受け、次に運送会社のトラックにどの出荷所でどの野菜をどれだけ積み込み、どの市場に向かってもらうかを考える。そう書くと、「そんな単純なことがなぜ難題?」と思うかもしれないので、ここで数字を挙げて配車の手配の仕方を説明しよう。

コメント2件コメント/レビュー

あぁー・・・

どーでもいーーーーでーす。

産地偽装の温床は全国津々浦々の農協ですからー。

輸入品の箱を入れ替えて出荷なんて平成末期の今もやってるんだよねー。

だいたいさー、農協の扱う農機具や資材、高すぎるだろ!!!(2018/10/27 17:46)

オススメ情報

「ニッポン農業生き残りのヒント」のバックナンバー

一覧

「農協×サイボウズ=「0.060秒」の衝撃」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

あぁー・・・

どーでもいーーーーでーす。

産地偽装の温床は全国津々浦々の農協ですからー。

輸入品の箱を入れ替えて出荷なんて平成末期の今もやってるんだよねー。

だいたいさー、農協の扱う農機具や資材、高すぎるだろ!!!(2018/10/27 17:46)

確かに考慮すべき要素が多く最適解を求めるのが難しそうな問題で、人よりAI、更には量子コンピュータなどで答えが出れば配車作業の効率化自体は進みそうです。しかし記事にもあるように「昨日と同じことを明日もするのか?」と問うならば、農業の目標を消費者に収穫物を届ける所に置いて更に深掘りしてみるべきではないでしょうか。配車が複雑になる前提には、収穫の都合もあれば、全国の市場の市況を見て出荷先を決めることも影響している。しかし市場を通すことは絶対に必要な条件なのか?小売店、消費者と直接安定供給契約やフレキシブルな個別供給が出来たら、市況を気にしなくても良くはないか?市況を考慮するのは収益を最大化したいからであって、目標とする消費者の利益とは別のところに向かっている訳でもあり、再検討の余地はないのか。また出荷場から出荷するのはベストなのか。そもそも規格化し、選別することはロスを増やし時間がかかることで鮮度が落ちるなどのデメリットもあるが、見直すことは出来ないのか。等々、今回は配車の効率化の記事ですが、既存の農産物流通システム全般にわたって、改善の余地はあるように感じます。(2018/10/26 12:13)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

やることなすことうまくいって会社が楽しくなりました。

前澤 友作 ZOZO社長