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女性が輝く「パート農業」

「しんどい」の先にみえた野菜の魅力

2016年11月25日(金)

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 どんな仕事もやり方はいろいろあるが、農業はとくに多様性に富んだ仕事だとつくづく思う。ひとつの品目に絞った経営もあれば、複合経営もある。兼業農家もいれば、専業農家もいる。今回とりあげるのは、一見、兼業農家のバリエーションのひとつにみえるかもしれない。

梅の実の収穫や栗拾いから

 紹介するのは、東京都多摩市の青木幸子さん。地場の農産物を扱う新型の八百屋「しゅんかしゅんか」に野菜を納める生産者だ。トマトやナス、ピーマンなど70種類の野菜のほか、キウイや栗などの果樹もつくっている。

 結婚し、多摩市に引っ越してきたのが約30年前。夫の家は農家だったが、自分が農業をやることになるとは想像もしていなかった。「サラリーマンの夫とふつうに生活すると思ってました」。

 マンションや住宅がびっしりと立ち並ぶいまの町並みからはイメージしにくいが、当時はまだ田んぼや畑がたくさん残っていた。日が暮れたあと、大通りの明かりを目指し、仕事帰りの夫を迎えに行った。ふり返ると、家の方角には漆黒の深い闇が広がっていた。怖くてひとりで戻る気にはなれなかった。

この畑の栗拾いから青木幸子さんの農業は始まった(東京都多摩市)

 農業との接点は、はじめはささやかなものだった。例えば、田植えのとき、田んぼに昼飯を持っていった。「お疲れさま」あぜに腰掛けた親戚に、そう言ってお茶を渡しながら、「まるでドラマのシーンみたいだ」と思ったりした。

 梅の実の収穫や栗拾いを手伝ったりもした。数十キロ分の栗を踏んで中から実を取り出し、洗って選別し、市場に運ぶとき、「農業って大変だ」と実感した。子どもも、畑でニワトリやウサギを追い回して遊んでいることが多かった。だが、自分が中心になって農業をやる日が来るとは思っていなかった。

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「女性が輝く「パート農業」」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官