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キャンプは人間性の回復につながる

スノーピーク、登山家の父から受け継いだ二代目社長(山井太さん 第3回)

2018年2月5日(月)

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 新潟県燕三条を拠点に、アウトドアを軸としたライフスタイル提案をしているスノーピークの代表取締役社長を務める山井太さんとは、同郷ということもあって、長いご縁を得てきた。本社社屋の建築物の斬新さ、展開されているアウトドア用品やアパレルのかっこよさに加え、ここ数年は、ラグジュアリーな「グランピング」や、建築家の隈研吾さんと作った「モバイルハウス“住箱”」が脚光を浴びている。

 山井さんは、大柄で豪放磊落、圧倒的なワンマン経営者に見えて、実はそうでもない――自分の志や夢を語り始めると止まらなくなる。が、話の端々に、気後れやはにかみが見え隠れしている。雪国で生まれ育った性分からか、一度決めたら、辛抱強く思いを遂げようと努めるが、少しだけ引っ込み思案――新潟県民らしさに共感を覚える。

 山井さんの、そしてスノーピークのかっこよさの源はどこにあるのか。新潟という地方でユニークなブランドを作り上げ、世界に向けて発信している理由などなど、改めて話を聞いた。

1959年、新潟県三条市生まれ。明治大学を卒業後、外資系商社に勤務。86年、父が創業したヤマコウ(現スノーピーク)に入社する。新規事業としてキャンプ用品を開発し、現在のオートキャンプシーンを創り上げる。96年に社長に就任し、社名を「スノーピーク」に変更。自身が毎年30~60泊をキャンプで過ごすというアウトドア愛好家として知られる。(写真=鈴木愛子、以下同)

スノーピークは、自然指向のライフスタイルを提案、実現する企業

川島:前回は、スノーピークが始めた「グランピング」が、どのような内容でどんな反応を得ることができたかについてうかがいました。そして地方の活性化に役立っていることも。今日はそこを少し突っ込んでみたいと思います。

山井:「グランピング」は、地元の人が気づいていない価値を提案し、お客さんの反応を直に見せることができるのです。そうすると、地元の方も自信を持てる。やってみて感じたのは、これこそが、本当の意味での地方創生ということ。スノーピークはわずかながらもお役に立てると思いました。

川島:そういう需要ってたくさんありそうです。

山井:指定管理者を含め、全部で6つの自治体とプロジェクトを進めているところです。たとえば愛知県の豊田市では、季節の魅力に合わせ、「グランピング」をやってみようといった計画が進んでいます。

川島:「グランピング」に限らず、アウトドアのライフスタイルを提案しているスノーピークがかかわれること、もっとたくさんありそうです。

山井:「グランピング」というパターンだけでなく、キャンプ場も含め、いわゆるアウトドア系のものについて、うちが企画して自治体と一緒になって実施する。それによって、地方の活性化を図っていこうというプロジェクトは、今後、広げていきたいと考えています。

川島:もはやスノーピークは、物販を行う会社というより、企画を売る会社と言っていいのかもしれませんね。でも山井さん、そもそも、なぜ「グランピング」をやろうと思ったのですか?

山井:4年くらい前のことです。スノーピークが持っている本来のポテンシャルとは何だろう、社会の中でのスノーピークの価値とは何だろういうことについて、考えてみたのです。それで行き着いたのは、キャンプ用品を売ることだけでなく、「自然指向のライフスタイルを提案し、実現すること」。さらに、その先には、自然と触れることによって、人間性を回復してほしいという思いがある。そこから考えたら、まだいろいろな可能性はあると気づいたのです。

コメント2件コメント/レビュー

キャンプの人口をぞうかさせるなら、日本人の余暇と休暇を見直さないと無理だ。
連休や夏の盆のキャンプ場の混み具合と、平日との差には愕然とする。(2018/02/14 13:38)

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「キャンプは人間性の回復につながる」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

キャンプの人口をぞうかさせるなら、日本人の余暇と休暇を見直さないと無理だ。
連休や夏の盆のキャンプ場の混み具合と、平日との差には愕然とする。(2018/02/14 13:38)

上場したころから売ろう売ろうという気持ちが透けて見え、一気にスノピ製品に興味をなくしました。
良いものはある程度価格が高くても売れる(というか、価格戦略も重要でいいものを安く売ってはブランド価値が下がる)という戦略は間違っていないと思う。
しかしながら、最近のスノピを見ていると明らかに質の悪さ(安易な製品、モノマネ製品、ついに小川張りという他社が考え他社名が固有名詞として付いているものまでパクりだした)が価値を上回っていると感じてしまう。だからなのでしょう、カード戦略でも今まで最上級だったカードの上に無理やり更に上級のカードを作り、なんとか上得意を囲みこようとしてるんだなあと感じています。

グランピングも結構、どんどんやってください。
多分キャンプやったことがないが興味がある、上流階級には受けるんじゃないかなあ。だったらアフリカとかのガイド会社と提携して、本当のグランピング(サファリ)やったほうがいいのでは。

ドンドンそちら方面に行って頂いて、そちらに向いた製品に特化したほうがいいですね。
私は適材適所でキャンプを末永く(流行り廃りの大きい一過性の趣味ではなく)やっていこうと思います。(2018/02/07 08:56)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官