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働き方改革についてどっちが正しいと思いますか

楽しさなのか成長なのか、沢渡あまねさんをお招きして

2018年4月18日(水)

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 働き方改革が企業で叫ばれて久しい。経営コンサルタントや業務改善士なども、企業の働き方改革に加担する。私(坂口孝則)もこのテーマでコンサルティングや講演などで企業に呼ばれる機会が増えた。しかし、言葉の流行とは裏腹に、真の意味での働き方改革が進んでいないように感じられる。もっと言えば、何のための働き方改革か腹落ちしないまま、言葉だけが独り歩きしている。

 そこで、当領域では第一人者である沢渡あまねさんと働き方改革について議論した。対立点で言えば、私は保守主義者で、沢渡あまねさんは進歩主義者といっていいと思う。多くの議論がかみ合わなかった。それは、私が労働の苦労と成長という幽霊を信じているのに対して、沢渡あまねさんが労働の刹那と愉悦を信じているからだろうと私には思われた。このちぐはぐな議論が、読者の思考を促すことを思ってやまない。

企業の働き方改革の実態

坂口:この1年ぐらいで、働き方改革について何か話せ、と呼ばれる機会が多くなりました。私の場合は、ほとんど大企業ばっかりですけどね。面白いなと思ったのが、質問で「空いた時間で何をすればいいと思いますか」って言われるんですよ。きわめて今のゆがんだ状況を示しているような気がします。本来なら、何かをしたいから改革するはずなのに、何か目的と手段が逆転している。

沢渡あまね(さわたり・あまね)氏
あまねキャリア工房代表。オフィスコミュニケーション改善士。
日産自動車、NTTデータ、大手製薬会社などを経て2014年秋より現職。
「無理なく」「無駄なく」をモットーにした組織改革(ワークスタイル変革)、業務改善、個人のビジネススキル強化のため業務支援・研修・講演・執筆活動などを行っている。著書に『職場の問題地図』『働き方の問題地図』(いずれも技術評論社)など。

沢渡:私は、生産性を高める観点を管理職なり社員に持ってほしいとお話ししています。あるいは、働き方改革はあれこれ取り組みを進めているけど、やっぱり何かまだ変わっていく実感がない、有効な取り組みができていないので、そういったこれからの考え方とかを教えてほしい、一緒に考えるきっかけをつくってほしいといった依頼が多いですね。

坂口:でも、結局、何をしたいかが明確じゃなければ意味がないでしょう。考え方っていっても、それって外部から教えてもらうべきなんでしょうか。そういう企業は、そもそも働き方改革が必要なんですか。ちゃんと自分たちが要件を定義する、講演の依頼改革が必要なのでは。

沢渡:しかし、コミュニケーションとか、あるいは仕事のやりがいだとか、あるいは若手のモチベーションだとか、こういったテーマは考えなければいけないでしょう。楽しく仕事をするのは今日的に大事な問題です。

坂口:ということは、生産性は変わらないし、付加価値も変わらないし、働いている時間も一緒なんだけど、幸せになったらOKみたいになってしまうでしょう、極端な話。

沢渡:そうですね。

坂口:え? それでいいんですか。

沢渡:だから、極端な話ですよ。ただ、昔と大きく違っているのは、やはり少子高齢化という問題が顕在化してきた点だと思うんです。つまり、結局、やりがいがある、もっと言ってしまえば、楽しいとか得しているとか、社員は感じたい。得する職種なり会社じゃないと、もう人は集まらなくなってきているんですね。

坂口:なるほど、それが私たちの対立する理由ですか。私は、働き方改革の先を考えろ、と言うんですけれど、考えなくてもいいと。社員が楽しかったり、得していたりすれば、まずは働き方改革は成功だと。同じ800万円を稼ぐのでも、時間が短ければそれでいいんだ、と。

コメント17件コメント/レビュー

本文でも何をすべきか目的が無いと言っているんだから
どっちが正しいかなんて議論は無駄ですね。

・残業が多すぎが問題なら、業務が滞らない改革をすれば良いし
・通勤時間が問題なら、テレワークなりサテライトオフィスを設置する議論をすれば良い
・会社として対面にこだわるなら、遠距離者はTV会議とかチャットでのミーティング参加にするとかを考えれば良いだけ(本社集合なら交通費と相談)

個人的には沢渡さんの方向性の方が好きです(2018/04/24 14:44)

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「働き方改革についてどっちが正しいと思いますか」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

本文でも何をすべきか目的が無いと言っているんだから
どっちが正しいかなんて議論は無駄ですね。

・残業が多すぎが問題なら、業務が滞らない改革をすれば良いし
・通勤時間が問題なら、テレワークなりサテライトオフィスを設置する議論をすれば良い
・会社として対面にこだわるなら、遠距離者はTV会議とかチャットでのミーティング参加にするとかを考えれば良いだけ(本社集合なら交通費と相談)

個人的には沢渡さんの方向性の方が好きです(2018/04/24 14:44)

 私は「沢渡」氏が言っていることが少し前のグローバリストの言っていることに大変良く似ていると感じた。残念ながらトランプ氏のような人間が大統領が出てくるような社会情勢になって説得力がなくなった考え方である。

 「効率化して間接部門をなくしてしまえばいい。そこにいる人たちは他の仕事をするようにすればよい」というのが「沢渡」氏の考え方の本質だろう。

 ところが、現実は無くなってしまった部門の社員はどこにも行くことができず、トランプ氏のような大統領が生まれる土壌(支持者)になってしまった。

 私は「沢渡」が考える改革は今の現状を見ると「新しくも間違っている考え方」であり、「坂口」氏の考え方は「古くても正しい」考え方だと思う。(2018/04/23 15:28)

コメントの
>在宅勤務やサテライトオフィスで助かっている人々もそれなりにいるけれど、普通の会社では多数派ではないように思います。#私のように、帰宅してまで仕事はしたくない、という方も少なくないかもしれません。

これは通勤地獄とか、それにかかる時間そのものが一番わかりやすく
改善すれば効果が明白で有る事と言う事から、まず簡単に思い浮かぶ事だからでしょう。
サテライトオフィス等が実現できていないから少数派であって改善の余地アリと。

それに、サテライトオフィスは「帰宅してまで仕事はしたくない」とは関係ないと思うが?(2018/04/20 23:24)

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