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アップルのサプライヤー管理をマネできる?

2017年4月12日(水)

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ミャンマーに出現した高級ショッピングモール

 先日、2年ぶりにミャンマーに行ってきた。ヤンゴン国際空港から40分ほどタクシーに乗ると中心地に到着する。夜に到着したが、道端では若者が夜のハイキングを楽しんでおり、子どもたちは球蹴りに興じており、野良犬があたりをさまよっていた。

 翌朝、ヤンゴンから工場団地をめぐる。日中のじりじりとした太陽が肌を刺す。街並みからはただちに2年間の違いを見つけ出すのは難しい。

 しかし、よく見るとひとびとの手には、かつてと比べ物にならないほどスマートフォンがある。道の露天でも、どこから集めてきたのか、中古スマートフォンが並べられひとびとをひきつけている。他の路面店でも、SIMカードを買い求めるためにひとびとが行列をなしていた。また探せば、高級ショッピングモールも登場している。

 労働状況も変化している。ヤンゴンで工場労働者の月給について聞いてみると、2年前より1割ほど上昇していた。年長者になると仕事がなくなるこの国だが、若者を集めるのも難しい。周辺工場より高い給料でひきつけても職場の改善ぬきには定着が難しい。

 「給料日の翌日なんですが」と某社の社員は教えてくれた。「1割は辞めています。もちろん、事前連絡はありません。ラインに出勤してこないのです」と。ということは1年もたたずに全員が入れ替わっているということか。「そうなんです。大変です。いなくなることを前提に生産計画を立てなければなりません」。

 客観的に見て、この工場では、労働者の環境衛生にも気を遣っている。安全管理がしっかりしていないと、労働者が同時期に大量に辞めかねない。ここには、「労働者を使う側」vs「搾取される労働者」という旧左翼的な構図はまったくない。さらに「労働者を使う側」は社会の厳しい監視にさらされる宿命をも背負う。

アップルの「Supplier Responsibility」報告

 米アップルは、「Supplier Responsibility 2017 Progress Report」を発表した。これは、文字通りサプライヤー(取引先)との付き合いを報告したものだ。アップルほどの大企業になると、自社の労働者を管理するだけではなく、サプライチェーン全体の労働者管理が必要になってくる。

 この内容については日本語でも紹介されている。アップルはサプライヤーに求める評価基準をさらに引き上げることで、それらの企業で働く労働者保護を狙う。また、これに加えて省電力や環境保護なども掲げている。

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「アップルのサプライヤー管理をマネできる?」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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