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テスラが中国を起点に世界を制覇するのか

黒川紀章氏が予想した世界の勝者は?

2017年6月28日(水)

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(写真:AP/アフロ)

 私が現在の本業であるコンサルタントをやりだして、しばらくたったころ、1冊の本に出会い驚愕したことがある。そのころ、都市と物流について、あれこれと調べていた。そのときのテーマは、技術によって物流がいかに変わっていくかだった。かつて、モノを右から左に流すだけだと思われていた物流も、付加価値があるものとして認識されだしていた。

 しかも、何かが運ばれるときには、その効率性が注目される。物流が都市を活性化し、そして物流が都市を流れる血液だとすれば、都市の形そのものも変容していく。中央に何かが集中し、そこから放射状に広がっていくような都市のあり方から、機敏性をもつ都市へ。例えば、あるスペースは、ときに駐車場となったり、ときに荷物の受け取り場所になったりするかもしれない。

 製造業のあり方についても、3Dプリンターのようなモビリティーのあるツールによって、固定的ではなく、さまざまな場所へと拠点が変わるかもしれない。モノは、動くトラックの中で生産される可能性もある。シェアリングサービスが興隆している。驚いたのは、このところカーシェアが営業パーソンの「昼寝場所」になっていることだ。さまざまなものが共有化され、所有とレンタルの境界線が曖昧になるばかりか、役割すらも曖昧になっていく。

 都市というのも、これからは、これまでと違った形に変容するに違いない……。そう古本屋をめぐりながら考えた私に、一冊の本が飛び込んできた。『ノマドの時代』(徳間書店)。筆者の黒川紀章氏の印象は、失礼ながらそれまでは「都知事選に出て惨敗したおじさま」といったものだった。

 しかし、それにしても奇妙なのは、ノマド(定位置をもたず、ノートパソコンとスマホを携え、どこでも働くひとたち)なる単語が流行したのは、氏が鬼籍の人になったずっと後のことだ。そこで本の奥付を見て驚いた。なんと氏は80年代から、ノマドの時代を予期していたのである。しかも、その先進性。そこに書かれていることの多くは実現しているのだ。書かれたのが2000年代であっても、なんら不思議ではない先見性。

 動くこと、たゆまなく変容し続けること、速度を上げて現代とぶつかり続けること――。そこに現代人の先進性を見た氏は、たしかに時代を、あまりにも先取りしていた。氏の特有とする、いい意味でのわかりにくさも、激情にほだされた文章に昇華しており、読むものを鼓舞してやまない。

コメント5件コメント/レビュー

> 電気自動車というのは動力源が内燃機関から電動モーターに変わっただけ、という事実をことあるごとに説明いただきたい。
> 誤ってAUTOMOBILEというものが家電製品と同じノリで大量生産できる、と速呑みこみしないように

全く心の底から同意です。
本記事の著者だけでなく、同じノリで書かれる記者や自称専門家が多いことに辟易しますね。
「自動車技術」というものが動力にのみ存在すると思っているようです。(2017/06/30 14:13)

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「テスラが中国を起点に世界を制覇するのか」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

> 電気自動車というのは動力源が内燃機関から電動モーターに変わっただけ、という事実をことあるごとに説明いただきたい。
> 誤ってAUTOMOBILEというものが家電製品と同じノリで大量生産できる、と速呑みこみしないように

全く心の底から同意です。
本記事の著者だけでなく、同じノリで書かれる記者や自称専門家が多いことに辟易しますね。
「自動車技術」というものが動力にのみ存在すると思っているようです。(2017/06/30 14:13)

ハイブリット車で無くてもリッター20kmを走るガソリン車はざらにありますから、走行距離は満タンで軽く700~800kmを真夏にエアコンつけながら夜間走行でライトを灯けて走れます。

一方の電気自動車ですが、カタログ値でなく上記のヘビーな条件ではどうなのでしょう。

ネットで見るとテスラSが公称502km走行に対して6割に満たない距離しか走行できないとユーザーに裁判を起こされていますから、実際には300km未満でしか一度の充電で走行できないようです。

これでは東京大阪間やその先の九州への長距離走行はできません。

もう一つ気になるのがバッテリーの耐用年数です。パソコンと同じリチウム電池ですが、パソコンの場合電池が3年もすると半分程度の容量しかありませんが、どうなのでしょう?(2017/06/28 22:02)

筆者にお願い;電気自動車というのは動力源が内燃機関から電動モーターに変わっただけ、という事実をことあるごとに説明いただきたい。クルマをあまり知らない人やクルマを理解したつもりになっている人が、誤ってAUTOMOBILEというものが家電製品と同じノリで大量生産できる、と速呑みこみしないように、切にお願いします。自動運転であろうがなかろうが、人間の自然な感覚に反する挙動を示すクルマは危険ですし、操縦しようとすると「かなり」疲れます。急ブレーキでも破綻せずに停止できる、直進状態を保つために常に当て舵をする必要のない、ちゃんとしたクルマを作るのは、先進国の技術/工場を使っても簡単ではありません。ましてやその辺の通行人に「ネジまわしを貸してください」と言っても、何を意味するのか理解できないのが大半のクニで一千万円もする電気自動車を作ろうとは。。。 (実際に赴けばわかります)
使用済みバッテリーを大量に地中投棄するのが関の山、とも感じますが、サプライチェーンに興味を持つ読者全員が必ずしもクルマについて詳しくないかと想像しますので、ご説明よろしくお願いします。(2017/06/28 20:10)

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