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アマゾンは電話を消してしまうのか?

2017年10月25日(水)

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グーグルが日本で発売した「Google Home」

 先日、ビックカメラにグーグルの新作を買いに行った。「Google Home」だ。スマートスピーカーと呼ばれるもので、この機器に話しかけるとネットを検索してくれたり、音楽をかけてくれたり、あるいはスマートデバイス対応の家電などを操作してくれたりする。2種類が用意されている。

 Miniは文字通り小さく、スピーカー性能も劣る。ただ、やれることは基本的にさほど変わらない。両方とも「OK Google」と話しかければいい。おそらく「おはよう(Good morning)」「こんにちは(Good evening)」と同じ日常語として「OK Google」がくるのだと思う。

 個人的には、ちょっとした計算問題をやらせるのが便利だと思えた。また、言葉の意味を検索してくれる(辞書機能)ので効率的だ。もちろんこれらの機能によって、暗算能力が下がり、辞書を引く習慣を消してしまうかもしれないが。

 これから日本にも多くのスマートスピーカーが登場し、そのどれが勝つかはわからない。勝ったスピーカーは、家庭内から無数の個人情報を得ることになる。それがグーグルなのかどこかに蓄積されていく。彼らは嗜好情報を得られれば、将来的に商品を推薦できるだろうし、あるいは検索エンジンの精度も向上できるだろう。

世界のスマートスピーカー市場

 ところで世界のスマートスピーカー市場はどうだろうか。もちろん先行するのは、米国だ。

 結果からいえば、今年に全世界で販売が予想される2400万台のうち、実に約68%がアマゾンのものである。さきに紹介したグーグルのものは20%となっている(Strategy Analyticsの参照ページ)。

 この2400万台をどう見るか。もちろんスマートフォンと比べるのはおかしい。ただ固定電話と比較してみるとどうだろうか。日本には約6000万の固定電話加入者数がいるといわれる。そして、固定電話を実際に使っているかどうかは統計のとりようもないが、現在ではかなりの連絡手段は携帯電話によるはずだ。

 米国では1億2000万の固定電話加入者数がいる。先ほど紹介した2400万台とは全世界での今年における販売台数だった。それに対し、既存ユーザーがどれだけいるかというと、米国では1カ月に1回はスマートスピーカーを起動したユーザーが3560万人ほどいる。このデータは、使ったことのある人数なので固定電話数と比較するのは、やや乱暴かもしれない。

 ただ、固定電話が、古い外部通信装置とし、スマートスピーカーが新たな外部通信装置とする。1億2000万vs3560万だから、4分の1程度までは迫ったことになる。しかも固定電話には150年の歴史があるが、スマートスピーカーにはたった数年の歴史しかない。

固定電話とスマートスピーカー

 また、固定電話と比較したのはもう1つの理由がある。それは、アマゾンの開発陣が述べるには、アマゾンのスマートスピーカー「エコー」を使うことによって、これまでのスマートフォンを破壊するのが目的だという。もっといえば、スマートフォンなしでコミュニケーションできるようにするのが、エコーの目標らしい

コメント2件コメント/レビュー

この記事に限らず、ほとんどの電話の論評には、発信者側の論理でしか
考察されていないように感じます。
電話を受ける側の立場も考慮した考察を聞いてみたいものです。(2017/10/26 12:26)

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「アマゾンは電話を消してしまうのか?」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この記事に限らず、ほとんどの電話の論評には、発信者側の論理でしか
考察されていないように感じます。
電話を受ける側の立場も考慮した考察を聞いてみたいものです。(2017/10/26 12:26)

のちのスカイネットである(2017/10/25 13:51)

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