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「外の人に任せるぐらいなら私が」という綺麗事

2017年5月16日(火)

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 できもしないのに「私に任せてください」「自分でできます」などと安易に言う人がいます。はっきり申し上げるなら謙虚さが足りません。

 営業の責任者である豪傑寺部長と猫山課長の会話を読んでください。

●猫山課長:「部長、A社の案件、私に任せてください。必ず受注してきます」

○豪傑寺部長:「どれぐらいの規模になるかな」

●猫山課長:「最低でも800万ぐらいにはしたいです」

○豪傑寺部長:「わかった。意気込みと経験を買って、君にすべて任せる」

●猫山課長:「ありがとうございます。若手の営業を2人つけます。若手はまだまだですが、力を合わせて結果を出します」

○豪傑寺部長:「こういった案件を君はずいぶんこなしてきた。もうチームごと任せてもいいだろう」

●猫山課長:「ご期待に必ず答えます……。ところで部長、あのメールに書いてあったことは本当ですか」

「反対です。コンサルタントなんかに任せられません」

○豪傑寺部長:「コンサルタントのことか」

●猫山課長:「そうです。コンサルタントがやって来て、うちの組織改革をする、なんてメールにありましたが、私は反対です」

○豪傑寺部長:「ほう、君は反対か」

●猫山課長:「誰も反対していないのですか」

○豪傑寺部長:「実のところ、私も含め幹部はほぼ全員、本音では反対だ。賛成しているのは鷲沢社長と竹虎常務だけだ」

●猫山課長:「ですよね、コンサルタントなんかに任せられないでしょう」

○豪傑寺部長:「だったら、誰に任せる」

●猫山課長:「え」

○豪傑寺部長:「昨年秋に鷲沢社長がやってきてから、組織を今後どうするかと何度か厳しく質問された。ところが私たちは社長の問いに答えられずにここまで来てしまった」

●猫山課長:「それはそうですが、幹部やマネジャーでもできなかったことを、外部のコンサルタントなんかにやれるのでしょうか」

○豪傑寺部長:「どういう意味かな」

●猫山課長:「外の人に任せるぐらいなら、私たちでやりましょう。組織改革ぐらいできますよ」

○豪傑寺部長:「……」

●猫山課長:「社長と常務以外、みんな反対なのでしょう。他の部課長も同調してくれるはずです。この会社は私たちの会社です。コンサルタントなんかに頼まなくても私たちの手で……」

○豪傑寺部長:「ダメだ」

●猫山課長:「え」

「君は組織改革をした経験があるのか」

○豪傑寺部長:「A社の案件は任せる。当社の組織改革については任せられない」

●猫山課長:「どうしてですか」

○豪傑寺部長:「さっき言った通り、A社の案件のような仕事を君はかなりこなしてきた。だから任せられる。しかし、組織改革についてはやった経験があるのか」

●猫山課長:「それはないです……。でも、私たちの会社じゃないですか。私たちが一番よく知っているはずです」

○豪傑寺部長:「私もそう思っていた」

●猫山課長:「だったら」

○豪傑寺部長:「去年の12月、君は口内炎になったな」

●猫山課長:「はあ……あの時は悲惨でした。口内炎にはよくなるのですが昨年末は特にひどくて。1週間たっても治らないので病院へ行きました」

○豪傑寺部長:「いつもはどうしていた」

●猫山課長:「塩を塗ったり、蜂蜜をなめたり……」

○豪傑寺部長:「それで治ったのか」

●猫山課長:「いえ……同じことを病院で話したら先生からこっぴどく叱られました。ちゃんと病院に来いと」

○豪傑寺部長:「当然だな。話を戻すがA社の案件にどう取り組むつもりだ。競合が3社ある」

●猫山課長:「競合他社の提案内容はもうつかんでいます。見積額はうちのほうが大きくなりますが、お客様のニーズをしっかり聞いていますから、内容は上です。いけます」

○豪傑寺部長:「現場の調査は」

●猫山課長:「現地のヒアリングは終えています。現場の担当者は当社の提案を支持してくださっています。去年そこをおろそかにしていたので受注できたはずの案件をとれませんでした。今回は大丈夫です」

○豪傑寺部長:「うん。やはり君に任せられる」

●猫山課長: 「ありがとうございます。あのう、組織改革の話は」

コメント5件コメント/レビュー

「改善案を出してもクライアント側が言うことを聞かないなら、改善できない!」とおっしゃりたいようですね。
だったら2倍も3倍も残業して提案して行けば良いんですよ。そうすればいずれ改革できますよ?

ご自身がいつも主張していることですよね?絶対目標達成できる方法として。(2017/05/22 12:27)

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「「外の人に任せるぐらいなら私が」という綺麗事」の著者

横山 信弘

横山 信弘(よこやま・のぶひろ)

経営コンサルタント

CSK、日立製作所を経て、現在アタックスの主席コンサルタント。営業目標予算の2倍の材料を仕込む、組織マネジメント「予材管理」が注目され、コンサルティングのみならず、セミナー講師としても人気を博す。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「改善案を出してもクライアント側が言うことを聞かないなら、改善できない!」とおっしゃりたいようですね。
だったら2倍も3倍も残業して提案して行けば良いんですよ。そうすればいずれ改革できますよ?

ご自身がいつも主張していることですよね?絶対目標達成できる方法として。(2017/05/22 12:27)

>とりたてて目新しい
>マンネリです。
まったくもって、現状から脱却できないガラパゴスですな。常に今までとは違う何かをを見つけようと努力することを怠るあなた達に、見えないところで、イノベーションという言葉は発して欲しくない。

>今回の記事が参考になったという方は、一度熟読することをお勧めします。
これも、批判的思考が出来ない人の偏った意見ですね。批判と非難・否定を混同して使っているでしょう。(まあ、これも偏ってますが)本文が硬直した組織に、カンフル剤を投入すべき時があるという思考・行動にリミッターを持たせるなと言う例えのお話です。この最近、出てこない言葉ですが、現状維持バイアスのことを横山先生は仰っていると考えます。

>日経ビジネス編集部の方々には、そろそろ横山氏のコラムの終了をご検討頂ければ幸いである。
コンサル部分はコンサルになれないあなたに意味のない意見になりますので省略です。最後は、論外のコメントですね。私にとっては発見したり、再確認したり、(大げさなところが)楽しく、厳しい社長の言葉が戒めになる良いコラムです。余計なことをコメントしないでください。
する前に読まないでください。(これは横山先生の気持ちはわかりませんが)

今回、私の意見も該当するかもしれませんが、「コメントに関する諸注意」の他の会員に嫌悪感を与える内容のコメントだけでしたね。(2017/05/20 12:35)

「業績アップの為には営業目標予算の2倍の材料を仕込んで営業せよ=要は数打ちゃ当たる」と言うようなアドバイスしかできない外部コンサルタントを高額な経費を支払って雇い無駄金にするよりは、組織改革に関しては素人集団だとしても、内部でどうにかした方がましだと言う事につきる。
しかもコンサルティング仕事が受注できないのは愚かなクライアントのせいで、受注できたとしても改革が成功しないのはクライアントの心持ちのせいと言わんばかりの無責任さ。
筆者が考えているほど、世の中の企業経営者や社員は愚か者ばかりではないのだ。それが中小企業の構成員であっても。
横山氏のコラムが更新されるたびに思うが、氏のコラムは日経ビジネスに掲載するに相応しい内容なのだろうか?三点リーダーの多用が鬱陶しいし、非現実的な会話形式の内容は、まるで夢小説でも読まされているような気分になる。日経ビジネス編集部の方々には、そろそろ横山氏のコラムの終了をご検討頂ければ幸いである。(2017/05/18 12:20)

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