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海外旅行年6回に車はベンツ、中国中産階級の謎

中国の庶民=日本の大企業を定年退職した60代

2018年4月26日(木)

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中国の中産階級は日本の富裕層と似ていると考えると合点のいくことが多い(2018年2月・北京)

 留学時代を含め、私は中国に足かけ20年近く暮らしたが、何年暮らそうが、中国のことなんていまだに分からないことだらけだ。

 ただ、分からないながらも、最近になってようやく分かりかけてきたことがある。

 それは、日本と比較してしまうから、分かるものも余計分かりにくくなるのではないか、ということである。

 先に、20年あまり中国に暮らしたと書いた。香港も含めれば28年ぐらいになる。私はいま52歳だから、もはや日本以外の土地で生きた時間の方が長いことになる。

 ところが悲しいかな、中国における生活のあらゆる局面で、日本と比較して考えている自分に気付いて愕然とすることがある。物事を考えたり判断するに当たって、自分の物差しを当てはめて考えてしまうのは当然のことなのだろうが、中国のことを考えるとき、自分が無意識のうちに手にしている物差しがいつまでたっても「日本製」だということに気付くのである。だからといって、「ダメだなあ」と自分に絶望したり苦笑したりはしないが、中国のことを考えるには、最初から「中国製」の物差しを当てて考える方が、回り道をしなくても済んだかもしれないな、と思うことが多々あるという話である。

 例えば、中国では都市を中心に「中間層」や「中産階級」が育ってきて、この国の行方を左右する存在になりつつあるとの指摘を最近、日本のメディアで見かけることが多くなってきている。ただこの中間層、中産階級を日本のイメージに照らし合わせて考えてしまうと、戸惑うことが多い。消費行動や資産の程度が日本人のイメージする中産階級のそれと合致しないのである。

今まで誰も描くことのなかった中国版ヒルビリー・エレジー
3億人の中国農民工 食いつめものブルース

この連載「中国生活「モノ」がたり~速写中国制造」が『3億人の中国農民工 食いつめものブルース』として単行本になりました。各界の著名人からレビューをいただきました。

●私はこの例外的に「間合いの近い」取材方法を成り立たせるために著者が費やした時間と労力を多とする。長い時間をかけて、息づかいが感じられるほど取材対象の間近に迫るというスタイルは現代ジャーナリズムが失いかけているものである。
(哲学者 内田樹氏によるレビュー「感情の出費を節約する中国貧困層のリアリズム」より)

●「ブルース」という単語に何とも(やや古びた)哀愁があり、そしてカバーの写真の農民工の写真には、記念写真では決して撮れない、私自身が感情移入して泣いてしまいそうなリアリティがある。
(中国問題の研究家 遠藤誉氏によるレビュー「執念の定点観測で切り取った、中国農民工の心?」より)

●だが、最近の日本のソーシャルメディアでは、「親の時代はラッキーだった」、「親の世代より、子の世代のほうが悪くなる」といった悲観的な意見が目立つ。中国においても、農民工の楽観性や忍耐がそろそろ尽きようとしているようだ。
(米国在住のエッセイスト 渡辺由佳里氏によるレビュー「繁栄に取り残される中国の『ヒルビリー』とは?」より)

●同書で描かれるのは、時代と国家に翻弄される個人たちだ。歴史的背景や、共産党政権の独自性うんぬんといった衒学的な解説はさておき、目の前で苦悶している、もっと距離の近い苦痛の言葉だ。
(調達・購買コンサルタント/講演家 坂口孝則氏によるレビュー「年収3万の農民に未婚の母、中国貧民の向かう先」より)

コメント26件コメント/レビュー

大企業を定年退職した人(役員)はこういった金の使い方はしないと思いますが。。。

ストレートに日本のバブルの頃の土地成金そのままかと。
あの頃も仕事自体は大した事してない人物でも
妙に羽振りが良かったり、高級車に乗っていたりしていましたし

日本とか中国とか関係なく、不労所得を得ている者は大概
金の使い方が荒くなります。
※日本でもつい最近そういう話がありましたし(2018/05/09 15:40)

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「海外旅行年6回に車はベンツ、中国中産階級の謎」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

ノンフィクションライター

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

大企業を定年退職した人(役員)はこういった金の使い方はしないと思いますが。。。

ストレートに日本のバブルの頃の土地成金そのままかと。
あの頃も仕事自体は大した事してない人物でも
妙に羽振りが良かったり、高級車に乗っていたりしていましたし

日本とか中国とか関係なく、不労所得を得ている者は大概
金の使い方が荒くなります。
※日本でもつい最近そういう話がありましたし(2018/05/09 15:40)

中国の実情を反映したレポートであることは間違いないです。中流の定義は不明確であるため一部の議論を招いていると思います。
私はその中、親の住宅の取得と相続について補充説明したいです。
80年代前は特に国営企業、政府機関、学校などの職場では住宅を提供(貸す)が普通でした。住宅改革でそれがなくなる時に、建築物の年数、面積、使用者の勤続年数などを勘案して、比較的安く使用者に売り払いました。ここでは大きなコネ、不正とは関係がないです。その後の不動産高騰により、特に大都会でそれが大きな財産となりました。少子化(一人子政策)、相続税なしの環境下で、若い夫婦が複数の住宅を所有するのは当たり前の現象になりました。特に、親世代が消費する習慣がないため、貯金をまだ不動産バブルの前に住宅に投資する癖があります。それが複数住宅所有を加速しました。読者の一部は、土地70年使用期限がどうするかなどに疑問を持ちますが、なぜか、中国の人たちは、その時に何とかなると考えるみたいで、あまり心配しないようです。(2018/05/07 10:33)

不労所得だろうとウラ金だろうとカネはカネ!!

明治生まれのオレの爺ちゃんも「カネっちゅうもんは汚く稼いでキレイに使うもんや」「水もカネも溜めたら腐る」言うてたんを思い出す。

彼の国の政治体制は抜き差しならんもんがあるけど、小金持ちの庶民には政治も思想も関係ない。

右の旦那も左の旦那もちゃんとカネ払うてもろたらどっちも客。

カネにまで赤い色はついてない。

どんどんこっちゃに来てカネ落としてもらうようにするんがオレらの仕事。(2018/04/28 17:07)

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