• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

中国不動産バブルで日本に押し寄せる失業者

過熱でも崩壊でも行き場のない農民が彷徨い出す

2017年1月1日(日)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

お正月限定企画として、日経ビジネスの人気連載陣に、専門分野について2017年の吉凶を占ってもらいました。
今年はどんな年になるでしょう。
お正月企画の記事一覧はこちらから

 2017年を占うというお題で何か書かないか、しかも大吉、大凶などの吉凶もつけて、という依頼に、上海を生活のベースに置いている私は恐れおののいた。「科学的なものの見方」を是とする共産党支配下の中国では、占いもおみくじも邪教につながりかねない迷信として禁止しているためである。中国政府のシンクタンクである中国社会科学院が出している『宗教政策法律知識答問』という本では「宗教と迷信の違いは何か」との問いに、風水、厄払い、人相見などとともに占いもおみくじも、民衆を惑わせ財物をだまし取るもので法律の保護を受けられない活動だとして迷信のカテゴリーに入れられている。

 ただ、そうして迷信を禁じている官の方こそ、占いやおみくじが実は大好きで信用もしている節がある。上海を東西に貫く延安高架という高速道路と、南北に貫く南北高架という高速道路が交差するジャンクションにある龍の装飾を施した柱にまつわる話は、禁止されているはずの風水を中国人が実際にはいかに気にしているかを表すいい事例だ。

風水で危機を脱した高速道路

風水のアドバイスで龍の装飾を施したと言われる高速ジャンクションの支柱(上海市内)

 1990年代半ばにこの2本の高速道路を建設していた時のこと。工事は「神速」と皆が賞賛するほどのスピードで順調に進み、いよいよクライマックスとも言える2本の道路をつなげるジャンクションの建設に入った。ところが、ジャンクションを支えるのに絶対に必要な中心の柱を地面に打ち込むことができない。土木や設計の精鋭が集められ手を変え品を変え打杭を試みたがビクとも進んでいかない。工期の遅れで面子がつぶれることを避けたい当局は、上海一の高僧と呼び声の高い玉佛寺の僧を訪ね教えを請うた。するとこの僧は、「高速道路に沿って風水で言うところの龍脈が通っている。中でも柱を立てようとしているあのジャンクションの場所は、上海の真の中心で、そこに住む龍が怒っているのだ。経を唱え、柱に龍の装飾を施せば、龍は鎮まり、たちどころに柱は地面に入っていくことであろう」。高僧の言いつけ通りにしてみるとあら不思議、いままで押しても引いても煮ても焼いてもビクともしなかった地面に、スルスルと杭が打ち込まれていきましたとさ、という話である。

 この話にはいくつかのバージョンがあり、高僧は静安寺の僧だというものや、僧でなく風水師だというものもある。いずれにせよ、中国当局は、宗教活動は認めているが、先述したように、聖職者が風水を見ることは禁止している。当然、当局は、この話を否定しており真相は分からないが、仮に都市伝説だとしても、いかにもありそうな話だから成り立っているのだろう。

政府要人も占いに夢中

 さらに私の個人的な体験もある。中国の最高意思決定機関は、中国共産党の中央政治局常務委員会という組織。1990年代以降の改選では委員が7人か9人で推移していることから、近年、チャイナ7だとかチャイナ9等の言い方が流行っているようだが、1998年当時は7人だった。私はその年香港に住んでいたのだが、さる中国人の友人から、「この7人のうちの1人のお抱え占い師が香港に来ていて、ホテルの1室を借りて、親しい人やその友人だけを集めて運命を鑑定している。私も彼が来る度に見てもらうのだが、あなたも見て欲しいのなら紹介してあげる」と言われた。

コメント8件コメント/レビュー

頭の悪い政治家や役人ばっかりだから、手も打てないでしょうね。
そろそろ、国民も考えるときが来たようですね。(2017/01/08 09:28)

オススメ情報

「中国生活「モノ」がたり~速写中国制造」のバックナンバー

一覧

「中国不動産バブルで日本に押し寄せる失業者」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

ノンフィクションライター

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

頭の悪い政治家や役人ばっかりだから、手も打てないでしょうね。
そろそろ、国民も考えるときが来たようですね。(2017/01/08 09:28)

常々考えていることですが、中国の土地を外国人は所有することができません。 しかし、中国人が日本の土地を所有することが出来ます。 そのように考えると、中国人の爆買いが不動産に回ってきていることは周知のとおりです。 法律を改正して、お互いに公平な対応ができないのであれば、取得を禁止するようにするべきでしょう。 日本の軍事施設や原子力施設周辺の重要地点、銀座や心斎橋などの地域が買い占められ日本の勢いがそがれるのを防ぐべきでしょう。 (2017/01/07 10:21)

ドイツがドイツでなくなりつつあるように,日本が日本でなくなる.
強い危機感を持ってます.(2017/01/05 11:55)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

影響力がある方々の発信力や突破力につないで実現にこぎ着けるほうが多かった。

保岡 興治 元法相、自民党憲法改正推進本部特別顧問