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誰でも作家気分、ユニーク市営書店で町を活性化

八戸ブックセンター(青森県八戸市)

2018年4月10日(火)

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八戸市直営の書店「八戸ブックセンター」。売れ筋は置かず、独自テーマの選書が並ぶ。随所にゆっくり読書できるような配慮がされている

 地域に書店が1軒もない「書店ゼロ自治体」は、自治体・行政区の2割強に上り、4年前より1割増加。書店の数も全国的に減少を続け、2000年比で4割強も減少しています。

 そうした「本離れ」の中、本を核に地域活性化を進め、成果を上げているのが青森県八戸市。かつては中心市街地の通行量の減少率が全国一となったものの、文化観光交流の複合拠点「八戸ポータルミュージアムはっち」等の事業によって、中心市街地全体の通行量を31%増加させるなど先進的取り組みで成功を収めてきました。

 そして2016年12月に市直営の「八戸ブックセンター」をオープン。開設1カ月で3万2986人が来館、2017年5月末までの来館者は当初目標を大きく超える10万人を突破し話題を呼びました。

 八戸ブックセンターは、市長が政策公約に掲げる「本のまち八戸」の推進拠点。本に関する新たな公共サービスで市民の豊かな想像力や思考力をはぐくみ、文化の香り高い町を目指すと共に、中心市街地への開設で来街者の増加と回遊性の向上、中心市街地の活性化を狙います。

 このブックセンターは普通の書店とは異なり、売れ筋の雑誌やベストセラー本は扱わず、小さな書店では扱いづらい専門書などを集めるセレクトブックストアです。本は販売もしますが、市民が新たな知と出合う場になるような様々な工夫やしかけが凝らされています。

 さらに、ブックセンターを核としながら本に関する多様な事業を提供。自治体だけでなく市内の書店、全国で活躍するブックコーディネーターの協力も得て、施設の運営管理、選書や陳列、イベント・展示等企画、宣伝広報などを行っています。

随所にこだわりの選書やしかけ

書店の窓には本をかたどる大きなロゴマーク
「ジャズのまち」など地域に関連したテーマで本をセレクト

 八戸ブックセンターは、既に500万人超の来館者を集めている観光交流施設「はっち」の正面、民間事業者が建設した地上4階建ての複合ビル「ガーデンテラス」の1階にあります。2018年には「はっち」との間に残る約1100平方メートルの敷地に、自然を感じられる全天候型の多目的広場も整備される予定です。

 ブックセンターの運営の基本方針は(1)本を読む人を増やす(2)本を書く人を増やす(3)本でまちを盛り上げる。床面積は約315平方メートル、蔵書数は約8000冊で、規模としては決して大きくはありません。しかし選書や陳列には「知へのいざない」「人生について」など独特のテーマを掲げる棚のほか、市民公募や地域ゆかりの著名人などに依頼してセレクトした本が並ぶ「ひと棚」など、強いこだわりがあります。

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「誰でも作家気分、ユニーク市営書店で町を活性化」の著者

水津 陽子

水津 陽子(すいづ・ようこ)

合同会社フォーティR&C代表

経営コンサルタント。合同会社フォーティR&C代表。地域資源を活かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究、執筆等を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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