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同じに見えてすべてが新しい2代目「N-BOX」

地味だけどスゴイ技術がてんこ盛り

2017年10月24日(火)

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ホンダが2017年9月1日に発売した新型「N-BOX」

 意外に思う読者もいるかもしれないが、軽自動車というのは、実は新技術が真っ先に導入されることが多い。新技術は始めは高価だから、まずは高級車に導入し、だんだん量産規模が拡大してコストがこなれてきたら、徐々に価格の低い車種へと波及していく――こんなイメージがあるかもしれない。実際、自動ブレーキのような先進運転支援システム(ADAS)のように、そういう技術もあるのだが、例えば車体骨格を構成する材料や工法などは、軽自動車が上級車種をさしおいて先に採用することが多いのだ。今回取り上げるホンダの2代目「N-BOX」もその一例である。

 2011年12月に発売された初代N-BOXは、翌2012年通年の販売台数で、スズキの「ワゴンR」やダイハツ工業の「タント」といった名だたる競合車を押しのけて、ダイハツ「ミラ」に次ぐ軽自動車販売台数2位を獲得した。それ以降も2013年、2015年、そして販売から4年が経過した2016年にも軽自動車販売台数1位を記録するなど、ホンダの軽自動車史上最大のヒット商品になっている。ことしに入ってからもその勢いは衰えず、モデル末期の2017年前半(1月~6月)には軽自動車で1位になったのみならず、登録車を含めてもトヨタ自動車の「プリウス」を抑えて、自動車全体の販売でも1位を獲得している。つまり、日本で一番売れているクルマが、このN-BOXなのだ。

外観は全くのキープコンセプト

 こういう大ヒット車を全面改良するうえでの定石というべきか、新型N-BOXの外観デザインは、クルマに詳しくない人がみたら、ちょっと先代と区別がつかないくらい似ている。こういう全面改良になった背景には、先代N-BOXのデザインが非常に好評だったということが挙げられるだろう。

 実際、筆者の周囲でも「軽自動車は好きではないけれど、N-BOXのデザインは好き」とか「軽自動車に見えない」というような意見を聞く。軟らかい曲線で描いたような優しいデザインの軽自動車が主流だった時期に、角ばったデザインで登場したN-BOXが新鮮で、他のモデルと異なって見えたのは事実だ。

 ただし、キープコンセプトの中でも「カスタム」のフロントデザインは、LED(発光ダイオード)を多用した切れ長のヘッドランプを採用し、従来モデルから大幅に変えてきた。基本モデルのデザインは受け継いでリスクを回避しつつ、派生モデルのカスタム(といっても初期受注ではカスタムの比率が56%と過半数を占めているのだが)で新鮮さを出すというのは巧みな戦略だと思う。

派生モデル「カスタム」のフロントグリル。ベースモデルに比べると、かなり「いかつい」デザインが特徴だ。

コメント2件コメント/レビュー

確かに売れており、デザインはキープコンセプトながら新しい技術を惜しみなく投入していると思うが、「100kgを超える軽量化」は、同程度の車両重量であるスイフトでも実現しているので、ハイテンとCADを使うことにより「やればできる」と言うことだろう。
ロングストローク化で懸念されるのが、エンジンのヘタリ。軽自動車ならそれほど長距離を走らず廃車するケースが多いと見れば問題ないのだろうが、ショートやスクエアに比べれば、使うほどスリーブは削られスカスカになるので、トルク、馬力、燃費とも落ちていくだろう。(2017/10/24 09:33)

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「同じに見えてすべてが新しい2代目「N-BOX」」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

確かに売れており、デザインはキープコンセプトながら新しい技術を惜しみなく投入していると思うが、「100kgを超える軽量化」は、同程度の車両重量であるスイフトでも実現しているので、ハイテンとCADを使うことにより「やればできる」と言うことだろう。
ロングストローク化で懸念されるのが、エンジンのヘタリ。軽自動車ならそれほど長距離を走らず廃車するケースが多いと見れば問題ないのだろうが、ショートやスクエアに比べれば、使うほどスリーブは削られスカスカになるので、トルク、馬力、燃費とも落ちていくだろう。(2017/10/24 09:33)

見出しの同じに見え全て新しい2代目?に目が行って書く。 私は運転免許証は持っていない―これを聊か威張って話題にした。どうだ、先見の明ありだろうと。サラリーマンをやりながら勤めの合間を縫い運転教習所に通った苦労と言え、その経費を考えて見給え等々を語っても同年代の気の置けない輩同士で屈託のない仲間。話題が昨今トレンドのトップになっている自動車の自動運転と AI時代がテーマになるや、文字通り、真の「自動車」の登場に一切かかわらずにいた儂の時代が、向こうからやってきたと得々と語ると場は一気に盛り上がった。経費倹約なだけやケチだっただけと姦しいが、科学技術の進歩の賞賛の辞は勿論である。筆者の記述の商品の初代や2代目の問題を超え、運転者のいない自動車登場によって変わる社会や人の動き、心的感覚の変化、心理的動静など断片的に思ういろいろな事柄のかけらが一杯。自動車社会の全体像の変化を思うのか、今までの社会から演繹的にこれからの社会を考えるのか何れが至当なのか明らかでない現在だ。自らは運転できないばかりでなく、運転の許認可も不要な本当の「自動車」の登場は人たちにとって真に喜んでいいのだろうか。(2017/10/24 07:50)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官